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レクサスが開店してから早いもので2ヶ月余りが過ぎた。内覧会の案内をもらっていたが、混雑して試乗ができなければ意味がないのでそれには行かず、2005年11月から始まった「予約を必要としない」試乗キャンペーンで初めて訪問することになった。

店舗は高速道路のICの近くに建てられ、国道沿いにはここ1〜2年の間にカーディーラーが間を置かず4店も軒を連ねる(SUBARU-Netz-VW-LEXUS)という事態になってしまった。LEXUSに隣接するVW店は先行して清潔で洒落たショールームを作ったため、それと似た雰囲気を持つLEXUS店がまばゆく光り輝いて見えるということがなかったのが残念である。

IS250

version S

405万円(税込)

まずはIS250を見てみた。ショールームに飾られていたノーマルモデルは運転席のフロアに厚紙が敷かれてあり、ペダル類も見ることができない状態であった。納車直前の車両ならいさ知らず、客に存分に見てもらいたいはずの展示車がこんな状態で置かれていることに興醒めした。

リアシートの左右席はなかなか着座感が良く、頭上高も充分に確保されており、MarkXの短縮版としては悪くないと思った。ただ、中央席はとても座れたものではなかった。センタートンネルが異常なほどに高く、それを目立たせないためシートクッションは極めて薄く、それでも高い座面ゆえ天井に頭がつかえてしまうことになった。子供や女性が短時間乗車することは不可能ではないが、通常はアームレスト置場としておくほうがいい。MarkXの中央席がこんな状態だったという記憶がないのであるが、もしかするとホイールベースを短縮した弊害が出ているのかもしれない。→ 後日、MarkXの座席を確認すると、ISと同様にクッションの厚みはほとんどなかった。

トランクを開けると、その容量の小さいことに驚いた。MarkXよりも全長が短いので仕方がないのかもしれないが、ベース車よりも明らかに天地が浅くて床面も狭いので、セダンだと思って買うと後で痛い目に遭うだろう。

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試乗車はスポーツを名乗るモデルを選んだ。

運転席に乗り込んでみると、まずは座面のクッションの薄さに驚いた。これまでに乗ったZERO CROWNベースの車両(Athlete, Royal, MarkX)の中でISは最も安っぽいシートが使われていると感じたのである。着座位置はこれまでのトヨタ車と変わらず、最も低く設定してもやや高すぎる感があり、例の如く(BREVISのように)サンバイザーが目障りだと感じられた。これはキャビンを小さく見せる設計による弊害だと思われる。ステアリング(テレスコピック)を最も手前に引いた状態で座席を合わせてもフロントスクリーンは手が届くほど近いので、違和感を感じてしまったのだろう。ステアリングホイールは電動でチルト&テレスコピックができるが、チルト機能の支点が近くにありすぎて、高さを変えると角度が大きく変わるという欠点を持っていた。これは従来のトヨタ車とまったく同じである。

ゆっくりと走り出すと、2.5Lエンジンと6段ATは静かに滑らかに仕事をこなし、ZERO CROWNベースのモデルの中では最も洗練されたフィーリングになっていることを感じた。試乗コースは混雑した街乗りであったためエンジンは低回転域しか試せなかったが、MarkXの試乗で4GRはなかなかパワフルであることを知っているので問題はない。ただ、ISのTipシフトの考え方がどうもよく理解できなかった。レクサスのクルマでは、DOWN側は任意にできるが、UP側は「どこまでアップシフトするギアを許容するか」ということになり、自動変速の域を越えないものであるように思われた。

ちょっとしたカーブのある道を走ると、ステアフィールがZERO CROWNベース車の中で最も自然なものになっていることを感じた。試乗中には電動パワステであることを意識することがなくなり、ようやくトヨタもまともな仕上げをするようになったものだと安心感を覚えた。これで今後のクルマで「電動パワステだから…」と悩むことはない。

一般道での乗り心地を述べると、普通の舗装の上を走っている限りversion Sでもあまり硬いと感じることはなかった。しかし、まもなく馬脚をあらわした。避け切れなかった大きい穴ぼこにタイヤを落としてしまったとき、驚くほど強い突き上げを感じたのである。喩えるならノーマルダンパーにシャコタンスプリングを組んだ脚という感じであり、微小ストロークでは柔らかいのに大きい入力に対してはダンパーが底付きしてしまったという乗り味であった。単純に脚が全般的に硬いのであれば我慢するのであるが、そうではないところに問題がある。この乗り味はMarkXと素性が同じであることを感じさせるもので、大きい変位の際に脚がスムーズに動いていないのだと思う(本当にダンパーが底付きするほどの深い穴ではなかったから)。ダンパーをトヨタ用とは違うものにしたり、動かない(動かせない)脚を隠すためにシートのクッション性を高めて誤魔化すという手もある(シトロエンC4を見習うといい)のに、ISでは薄いクッションを採用してわざわざ粗を感じさせる作りになっているのが理解に苦しむ。家内は「レクサスならスムーズに路面をいなして走るだろうと予想していたのに、インプレッサと同類の突き上げの強い乗り味に幻滅した。これで高級車というのかなあ?」と述べていた。家内からノーマル車に対する苦言を聞いたのは今日が初めてである。その矛先が高級を売り物にするレクサスだなんて、なんとも皮肉なものである。

レクサスという話題性の高いブランドを感じてみようと思って訪問したものの、商品そのものの出来(乗り味)がトヨタと変わりないことを知ると、なんだか悲しくなってしまった。

GS350

520万円(税込)

GS350もショールームで見てみた。濃い青に塗られた外板は白い大理石の床をきれいに反射し、美しさを客にアピールしていた。仔細に渡るレクサスのチャームポイント、たとえばドア内張りには普通のクルマではやらない処理がなされているというが、素人には何がどう違うのか分からないため、なかなか魅力を感じ取るのが難しい。よく観察すると、ジャガーでも平面的にしか使わない木目パネルがきれいに曲げられていたりする。一般人に理解しがたいところにこだわるやり方が日の目を見るのか、ちょっと疑問がある。

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IS250(version S)の乗り味にがっかりした直後、GSなら大丈夫だろうと期待して乗ってみた。

運転席のシートはさすがにISほど薄くなく、ランバーサポートが電動で調節できるなど、ISよりも上級であることを感じさせるものであった。ステアリングホイールの位置調整は素性がZERO CROWNだけにISと同じ欠点を有していた。レクサスであるかないかに関わらず、トヨタ車全体としてチルトステアリングという機能がどうあるべきか考えてもらいたい。

エンジンを始動すると、IS250よりもエンジンの存在感を強く感じた。これは3.5Lだからそう感じたのか、GSの味付けなのかは分からない。IS350に乗れば答えは出るだろう。

走り出してもGSはエンジンとATの存在を明確に運転手に伝えてきた。意外にシフトショックは大きく、特に停止直前の速度からゆるやかに再加速する際に1速にダウンシフトしている状況が音とショックで明確に分かり、高級感を損ねていた。完全に停止しないときには2速を維持しておけば滑らかな再加速が実現するはずなのに、なぜかそこにはトヨタらしい細やかな気配りが感じられなかった。強い加速を望む場合はスロットル開度が自然に大きくなるので、それを感知してから1速にダウンシフトするという制御があればいい。

ちょっとしたカーブの連続を抜けると、GSのステアフィーリングはISよりもさらに自然で、これまで経験したZERO CROWNベース車の中では最良であると感じた(マジェスタは残念ながら知らない)。

新開発のエンジンは3.5Lにしてはかなり魅力的なスペックを示すので、2速固定で3000rpmぐらいからフルスロットルにしてみた。ところが、3人乗りで上り坂であったからか、あまりパワフルであるとは感じなかった(0-100km/hが7.2秒なのでそんなに速くもない)。実際には低速よりも高速のほうが、例えば150km/hからの加速という状況で魅力を感じるのかもしれない。

乗り心地は、シートの柔らかさも手伝ってIS250(version S)よりはソフトで、路面の凸凹をある程度いなしてくれるように感じた。しかし、ISと同じところでタイヤを穴に落としたときのショックは同様にガツンと来た。やっぱり素性は同じで大きい入力に対して脚は動かないのであった。家内は「GSもISと変わらずインプレッサと同類の乗り味なんだね。期待が高すぎたのかもしれないけど、これなら買い換える意味がない。」と述べた。クルマに興味のない家内が的確に、しかもこんなに手厳しい発言をしたことに驚いてしまった。

2台に乗ってからアンケートを求められたので、素直に「乗り心地は突き上げが強くて高級感を損ねる」と書いたら、入社したての女性販売員は「スポーティモデルですから」とありきたりの返答。細かいことを話しても理解できないだろうと思ってカタログをもらって退散した。

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レクサスは、一体何が高級なのか。現時点ではクルマの乗り味に答えはない。装備の充実、デザインの考え方、購入後のサービスなどがトヨタと違うのである。「クルマ」を買おうと思っている私にとっては、あまり意味のない話である。しかし、5年10万km保証というのは画期的である。一般的に国産車は3年6万km保証、重要部品のみ5年10万km保証だったので、この点はレクサスの面目躍如というところだろう。なお、BMWは2年保証(距離不問)という。

本物のレクサスは、既存のモデル(ZERO CROWN)をベースに化粧直ししたものではなく、新規で作られるLSで披露されるのだと思う。

最後になったが、レクサスを訪問した本当の目的を書いておきたい。FUGAと比べてGSがどれぐらいの出来なのか検討したかったのである。わざわざ書かなくてもよいと思うが、クルマとしての乗り味の良さはFUGAが圧倒的に良かった。また、荷室の広さの差も大きい。クラウンがベースであり、大きさもほとんど同じなのに、GSのトランクはMarkXと同程度しかない。どうしてこんなに狭いのか理由が分からない。

次回はIS350とGS430にも一応乗ってみようと思う。そして、GS350の兄弟であるZERO CROWN Athlete 3.5Lにも。

GS450h

version L

770万円(税込)

レクサスGSにハイブリッドシステムを搭載した450hが追加された。

エンジン自体はGS350と基本を同じくする3.5L(2GR-FSE)ながら、モーターのパワー分を上乗せして4.5L相当の性能になることから、450の数字を冠しているという。

まずは気になる電池の配置であるが、2代目プリウスのように荷室の床下に収納することはできず、シビックハイブリッド等と同様にトランク内(リアのシートバックの裏)に収められていた。GSを力強く走らせるために必要な電力を出せる電池はプリウスより嵩ばるようで、荷室の奥行きはわずか55cmほどしか残されていなかった。GS450hでゴルフに行こうと思う場合は2人が限度である。もし4人で行くのなら、ルーフボックスでも装備するしかない(オプションにあるのかな?)。

運転席に座ってみると、メーター類がハイブリッド用になるほかは普通のGSと同じ眺めである。メインスイッチをONにすると、すでに水温が適正であったためプリウスと同様にエンジンは始動しなかったが、メーターに照明が明瞭に灯るので、プリウスよりも "起動済み" であることが分かりやすいと感じた。

シフトレバーをDに入れてブレーキを解除すると、スルスルとモーターのみで動き出した。クルマの全般的な動かし方はプリウスとそっくりで、GSに乗っているという感覚とのズレが最初は気持ち悪かった。150mほど走って上り坂に転じるとエンジンが始動したが、エンジン音はとても静かで、気を付けていなければ何も感じないほどであった。プリウスはエンジン始動の瞬間を明らかに意識させられたが、GS450hは高価なだけあって「静粛性」には抜かりがない。

減速しようとスロットルペダルから足を離してやってもあまり回生ブレーキは顔を出さなかった。ブレーキペダルに足を乗せてしまうと、プリウスと同じような発電機の音を鳴らしながら回生ブレーキが強力に作動したが、この音とフィーリングにはやや違和感があった。効率良くエネルギーを回収しようという考えは理解できるものの、踏み始めの減速度合いはもう少し穏やかであってもよいのではないだろうか。油圧ディスクブレーキとの協調は難しいと思うが、もっとリニアな感触を作り出して欲しい。

試乗日は行楽日和のためどこに行ってもクルマが多く、450hの「異次元の加速性能」を体験できる場所を探し回った。その途中、幹線道路から十字に交差する別の幹線道路に入るために設けられた大きい曲率のカーブ(R=150ぐらい)で先行車を左側から追い抜き、いざ行かんと思った瞬間、前方には渋滞で停止したクルマが…  あららっと思って後席の販売員が前席にぶつかるのを感じながら強いブレーキングで減速すると、ブレーキタッチがとても硬質で良い感触であることが分かった。また、車体の動きは初めは斜め前方にローリングするのが感じられたが、途中までロールが進むと何かがそれを阻むような感じがした。スタビライザを自動調節する機能が働いていたのだろう。

GS450hの加速性能(0-100km/h:5.6秒といえば我がWRXと同程度)は味わえなかったが、予期せぬ渋滞のせいでコーナーリング中のブレーキがなかなか優れていることが分かった。そして、AT車に乗っている時の私は、咄嗟の時にでもフットレストにある左足がブレーキペダルに移動し、的確なブレーキングを実行できるようになっていたことも判明した。日頃は95%ぐらいの割合でMT車に乗っているにもかかわらず、ディーラー試乗車(ほとんどがAT車)に乗る機会を持つことによって左足の記憶を失わずに済んでいるのである。

70〜80km/hで流れるほぼ平坦な道を走ったときの燃費は、モニター上では12km/L程度であった。14.2km/Lという10・15モード燃費はプリウス(35.5km/L)と同様に常人が達成できるものではなく、60%ぐらいが目安になる。つまり、日常的に10km/Lぐらいなら良いと思っていい。考えてみれば10km/Lという数値は2.0L-NAのレベルであり、4.5L並みの動力性能を持つクルマにとっては驚異的な「低燃費」と言えるだろう。

GS450hの乗り味はGS350よりも落ち着きがあり、路面のいなし方が上手になっていた。これは車体の重量が250kgも増えていることに起因するのだろう。18インチランフラットタイヤを履いているにも拘わらず乗り心地が良かったのは、バネ上が重くなることによって相対的にバネ下が動きやすくなったと考えればいいのかもしれない。ハイブリッドシステムだけで250kgも重くなるというのはちょっと信じ難いので、カタログを見てみたところ、遮音にも気を配ったと書いてあった。GS350よりも車内が静かだったのは、騒音対策による効果もあったと推察される。

しばらく乗っていると、車内の上下幅が狭いことが気になった。実際には頭上空間は充分にあるので、"車内" という表現は適切ではなく、フロントスクリーンが上下に短いというべきなのだろう。慣れが解決してくれることかもしれないが、閉塞感がある空間は快適とは言い難い。また、フロントスクリーンのガラスの間に挟まれていると思しきフィルムの仕業と思われる視界のぼやけも気になった。停車時に視線を固定すると、ソフトフィルターがかかったような見え方がしたのである。もちろん景色が流れればまったく問題はないので、走行に支障を及ぼすことはない。

連続的可変変速比の変速機、つまりCVTとなったGS450hのトランスミッションはどのような機構になっているのだろう。カタログでは詳細を知ることができず、販売員も当然のことながら知らないので、なかなか情報を得る手立てがないのが口惜しい。FRでCVTといえばV35に搭載される日本精機のトロイダルCVTを想像するが、カタログにはそれらしい画像はない。発電機の辺りで無段階に変速できるような仕掛けがあるというが、いったいどんな技術なのか知りたいものである。

発進加速から巡航までの様子を観察すると、段付きのまったくない加速感からCVTの存在を感じ取ることができた。モーターのアシストによってスロットル操作に対して即座に加速度が増すというのは、大排気量車のようになかなか気持ちの良いものであった。このCVTには、エンジンブレーキを作動させたり、低μ路で駆動力を抑制するために、意図的に6段階に区切ったギア比の設定もある。Sレンジでセレクタを前後に動かすことによって段階的にギア比を選ぶことができるので試してみたところ、Ractisと同様に変速ショックをまったく感じることなくエンジン回転数が上下することが分かった。やはりトヨタの設定はショックレスに統一されているようである(三菱はショックあり)。

ステアリングには速度に応じてギア比が変化するBMW 5erのような機構が付いているというが、GS450hにそんなものが付いているとは一切感じられなかった。GS350より何となくフリクションが大きいなあとは思ったが、5erのような低速時の大袈裟な演出はなく、さすがにトヨタの製品だと思った。5erのセッティングであればトヨタのお偉方はOKを出さないだろう。

今回の試乗車は "version L" で、ノーマルのGS450hに対して数々の装備が追加されており、価格は90万円も高い。ハイブリッドという少し進んだ技術が入ったセダンを手に入れたいと思うだけなら、680万円で買うことができる。MB E280やBMW 530iと同程度の出費で買えるのなら、日本ではGS450hのほうが面白いかもしれない。

IS350

version L

525万円(税込)

上述のように2005年11月にIS250 version S に乗り、乗り心地の悪さに閉口した。今度はVersion L でその汚名を返上できるかどうか、ISのノーマルの脚を感じてみることにした(2006年6月)。

乗り込んでみると、Version L の内装は革と木による一般的な高級イメージが演出され、Version S とは異なる大人の世界があった。

ごく普通に街を流すと、スロットルとブレーキの反応が初期から敏感で、アグレッシブな運転をする場合には良いのだが、家内を乗せて静かに走ろうと思うと非常に気を使う必要があった。IS用の3.5Lエンジンは他のモデル用よりもパワフルな設定になっているが、もっと秘めた底力を持たせるようなチューニングを期待したいものである。いつでも「どうだい、すごいだろ?」では疲れてしまう。

乗り心地は残念ながら硬く、微小な路面の変化はしなやかに受け流すが、ちょっと入力が大きくなるとガツンというショックを乗員に伝えてしまうのがVersion Sと同様に難点であった。これはいったいどういう設定なのだろう。トヨタ流の動かない脚、ゴムブッシュに頼るショック吸収というものなのだろうか。500万円も出してこんな乗り味ではガッカリしてしまう。

エンジン性能は、フルスロットルにしていないので明言できないが、街乗りで試した範囲ではかなりパワフルで、これ以上は不要であると感じた。音の印象は特に残っていない。

6段ATは、街乗りではTOPに入らなかった。トルクに余裕があるので、ファイナルギア比が高く設定されているのかもしれない。アイシンAWのATにしては変速ショックが大きく、低負荷時のシフトアップのたびにガツンガツンと叩かれるのは気分が良くなかった。今回は試すことができなかったが、基本的な想定がもっと負荷の高い走りに置かれているような気がする。IS350のようなパワーのあるクルマでは、全負荷と街乗りでは機械にかかる負担が極端に異なるので、全域で快適な設定にするのは難しいのかもしれない。でも、トヨタならできるはずである。

試乗後にトランクを開けて容量を確認してみた。参考のために常時携帯しているRV-BOX 800を積んでみると、トランクの奥のホイールハウス間に問題なく収まった。そして、さらに一つ同じBOXを並べて置くことも何ら問題はないと思われた。見た目には狭さを感じさせるトランクであったが、インプレッサと比べて容量の差はあまり大きくないことが分かった。ただし、ホームセンターで買った900×900のベニヤ板を積むことはできない。

IS350の全般的な印象は「落ち着かないクルマ」である。直前に乗ったレガシィワゴンGT、直後に乗ったPassat 2.0Tと比べると、安楽にドライブすることを許してくれないことに困ってしまった。血気盛んな20歳代の人ならいいが、そんな人はLEXUSの客になるのは難しいし、30歳代後半から40歳台ぐらいの人をターゲットにするのなら、もう少し落ち着いた走り味が欲しいと思う。

 

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