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BL5D 燃費

MTモデルはATモデルより燃費が良いのが通例であったが、BP/BLレガシィの6段MTモデルの10・15モード燃費(11.4km/L)は、なぜか5段ATモデル の燃費(12.0km/L)よりも悪い。ATの技術が進んだということか。

ともかく私は6段MTを選んだので、実際にどれぐらい走ってくれるのか確かめたいと思った。

なお、2.0GT Spec.Bのモード燃費は GC8インプレッサ(10.0km/L)よりも優れている。

まずは日常の使い方でチェックしてみた。

通勤(片道6km)以外で使用することがなく、洗車のためにガレージから出し入れするだけのチョイ乗りやアイドリング放置の時間が長くなると、6.5km/Lという数値を車載燃費計は表示した。

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【田舎道】

ある程度長い時間のドライブをしたらどうなるのだろう。1泊2日の旅行で確かめてみた。行程は有料道路68km、一般道257km。好天に恵まれたのでエアコンのスイッチは常時ONで、コンプレッサが稼動している時間の割合はかなり高かった。有料道路での渋滞はなく、流れはスムーズであった。一般道においては、5km程度の渋滞、 信号の多い市街地が30kmぐらい、1速や2速を使う険しく狭い山道が10kmぐらい、3速を主に使う山道も10kmぐらいで、残り200kmは信号待ちを除いて4,5,6速で走った。そういう環境で車載燃費計が示した数値は12.4km/Lであった。 燃費計の誤差は未確認ではあるが、GC8と比べて少なくとも20%は改善されていると思う。車体が240kgも重くなったというのに燃費が良くなっているとは、10年間の技術の進歩は大きいものである。

なお、できるだけ余計な抵抗を減らして効率よく走るため、エアコン、パワステ、オルタネータのVベルトは滑りが起きない程度に張りを緩めてある。納車時と比べて調整ネジを何回転緩めたことか。

(工場充填純正オイル使用)

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【高速道路主体(追い越し車線)

2007年1月1日の帰省時の燃費を計ってみた。

片道の距離は約60km。高速道路を挟んで走った一般道は、我が家側がやや下りの約7km、帰省先側がやや上りの約4km。高速道路は70〜110km/h程度の安定しない流れながら渋滞はなく、上り坂区間を除いてだいたいTOPギア(第6速)で走った。料金所(ETCゲート)は2箇所、そこは第3速で通過し、3000〜3500rpmまで回してシフトアップするという走り方であった。

走行開始直後にTRIPメーターをゼロにしたので、暖機時間の燃料消費は無視している。

この状況で車載燃費計が示した値は、高速道路を降りた直後は14.0km/L、走行終了後は13.6km/Lであった。

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2007年1月20日、所用でまた帰省した。

往路で燃費計が示した値は、高速を降りた直後に15.1km/L、家に着いた時点で14.7km/Lであった。

復路は一般道の走り方が少し異なったが、高速を降りた直後に14.8km/L、我が家に着いた時点で13.8km/Lとなった。

高速道路の流れは80〜100km/hで渋滞はほとんどなく、淡々と走れば最新のレガシィターボは驚くべき経済性を見せてくれることが分かった。

モービルワン 0W-40使用)

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【ハイスピード&田舎道】

1泊2日の旅行でちょっと足を伸ばしてみた。

総走行距離は700km超。およそ半分が高速道路で、残りは田舎道であった。

往路は、田舎道‐有料道路‐田舎道‐高速道路というルートで走ったのだが、高速道路はアップダウンが激しく、TOPギア(第6速)で3000rpm程度を維持した走りでは、上り坂で瞬間燃費は7km/L台まで落ちることがあった。そういう条件なので、高速道路に入る前に12.8km/Lだった車載燃費計の数値は、高速道路を走り続けてもほとんど変化することがなかった(最高で12.9km/L)。

復路は、田舎道‐高速道路というルートを選んだが、燃費計の数値は最後までほぼ変わることなく、帰宅したときも12.8km/Lであった。

ゆっくり走れば前記(2007年1月)のように驚きの数値が得られるが、ちょっと速度域が高まると効率が落ちることが判明した。Cd 0.28という空力性能の良さがあっても、重い車体に走行エネルギーを与えるために必要な燃料は多くなってしまうのだろう。

第5速と第6速での瞬間燃費計の数値を見比べると、インプレッサよりも燃費が良いのはギア比が高いことによると考えられるので、FORESTERのトランスミッションが欲しいと思ってしまう。

(モービルワン 0W-40使用)

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【高速道路で走行車線を維持(帰宅時)

2007年3月3日、帰省先から自宅に戻る時の燃費を計ってみた。

帰宅後に予定が何もなかったので急ぐ理由はなく、今回は「追い越し車線を走らない」と心に決めた。したがって、条件が良ければ最高の燃費を得られるだろうと予想していた。

まずは高速道路の入り口近くのガソリンスタンドで満タンにし、トリップメーターをリセットした。

走行車線を維持しながら走ると、だいたい6速2000rpm(85km/h)ぐらいが通常の速度となり、上下の範囲は同ギアで1500〜2400rpmであった。なお、急なカーブや急な上りで短時間ながら5速も使った。ブレーキは2箇所のETCゲート以外で踏まないつもりでいたが、残念ながら割り込みによって別の2箇所でも強いられた。

平均燃費計は、上り勾配で始まる最初のほうは13km/L台を示していたが、勾配の変化が小さくなってからはどんどん数値が大きくなり、1月に出せなかった15km/Lを簡単に突破した。さらに走ると16km/Lを超え、とうとう予想を超える17km/L台に突入した。

終点の近くになると勾配が緩やかな上りになり、だんだん数値が落ちてきて、17km/Lを割ってしまったが、最後にスロットルOFFでランプウェイを降り、信号で止まると、燃費計はちょうど17.0km/Lを示していた。

それから上り勾配の一般道を経て家に着くと、15.9km/Lであった。

ターボチャージャに仕事をさせないで走らせると良好な燃費を示してくれたが、レガシィで走行車線をゆっくり走るのは我慢強い心が求められる。 もし、富士重工業が240馬力ぐらいの高圧縮比&低圧ターボのエンジンを設定してくれたら、もっと効率が良い走りができるだろう。

圧縮比9.4(C型までは9.5)で280馬力が出せるのなら、圧縮比を9.8ぐらいにして過給圧を抑えて240馬力にするのは容易だと思う。 もう280馬力なんて止めたらいい。

(モービルワン 0W-40使用)

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【高速道路が80%を占める長距離走行】

2007年4月、3日間で990km以上の行程を走ってみると、総合燃費は13.3km/Lであった。

激しいアップダウンが少なかったこと(箱根の坂は思っていたほどきつくなかった)および巡航速度が低かった(第6速 2800〜2900rpm)ことが良い値を出せた要因だろう。

ZERO AAA OIL 5W-40使用)

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【高速道路で走行車線を維持(帰省時)

2007年5月3日、帰省の道で燃費記録更新を目指した。

今回もできるだけ走行車線を維持する方針とし、80km/h(第6速 1900rpm)を目安に巡航した。第6速を維持できないほど流れが遅くなる場面では先行車を追い越した。なお、上り坂の走行や遅い先行車を追い越すタイミングを逸した時に第5速を使うこともあった。

出発時に 車載燃費計をリセットし、約60kmの行程を経て高速を下りた時、燃費計は17.4km/Lを示していた。 それから一般道を走って帰省先に着いた時点で16.8km/Lであった。

前回は復路、今回は往路となり、完全な同一条件ではなかったが、いちおう記録を更新した。 エンジンオイルの違いによる燃費の差は・・・ないと思う。

(ZERO AAA OIL 5W-40使用)

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【高速道路+田舎道(エアコン室内スイッチ常時ON)

2008年9月21日から3日間、1000km以上の行程で燃費を測定した(高速道路区間は642km)。

急ぐ必要のない日程の旅であったので、高速では第6速 2200rpm(90km/h)ぐらいを主体に(天候や道路の傾斜によって1900〜2800rpmで)走らせた。また、一般道でも巡航は1500〜2000rpmに保つよう心がけた。

もう秋の訪れを感じる気候で最高気温は26〜30℃までしか上がらなかったので、エアコンのコンプレッサの稼働率はあまり高くなかったと推測される。その状況で燃費計が示した数値は14.0km/Lであった。

エンジンオイルの粘度の高さが燃費に悪さをするのではないかと思っていたが、エンジン回転数の上下変動が少ないとあまり影響しないことが分かった。

elf 10W-50使用)

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【高速道路 燃費重視走行】

2010年1月1日の帰省時に燃費を計ってみた。

自宅を出発して国道に出てからトリップメーターをゼロにして測定開始。トップギア 2000rpm 85km/hを維持することを心掛けてみたところ(速度変化は60〜100km/h)、高速道路を降りた直後 に15.9km/Lを示した。

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2010年1月3日、復路はIC近くのガソリンスタンドでトリップメーターをゼロにして同様に走らせたところ、高速を降りた直後に15.5km/Lを示した。

今回は意外に燃費が良くなかった。それは寒さが原因なのかもしれない。外気温度計は5度以下を示しており、ギア油の粘度が高くて抵抗になったものと思われる。また、経年によってブレーキキャリパのピストンの戻りが悪くなってしまっているというのも考えられる(手入れはしているが)。

なお、復路の燃費の悪化は、燃料満タン+灯油36L+土産等という重量増(往路より50kgぐらい重い)およびコンビニへの寄り道が原因だろう。

スバル純正カストロール 5W-40使用)

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【田舎道 燃費重視走行】

2011年10月9日、気候が良くなってきたので、釣行に出た(明け方の山間部の外気温8〜9℃)。

今回は釣りに加えて燃費測定が重要な目的であった。先週、驚異的な燃費で私を驚かせたBMW 535iに 燃費で勝つことができるのか???

釣場として選んだ港はいつもの場所より少し近かった。片道100km弱の行程の往路は早朝ゆえ走行車両が少なく、理想に近い走り(6速ギア主体で走り、勾配によりギアを選んで1400〜2000rpmを維持)ができた。そのため、燃費はメーター表示で15.2km/L(14.6km/L*となった。

復路は外気温が25℃もあったためクーラーを必要とした。また、交通量が多くなり、理想とは程遠い低速走行(低速ギア使用)や渋滞に巻き込まれてしまった。なるべく低回転域を維持して頑張ってみたものの、往復トータルの燃費は14.5km/L(13.9km/L*となった。

* 純正18インチタイヤの外径651mmに対して、装着した17インチタイヤの外径は626mmであることから 、補正した。

スバル純正カストロール 5W-40使用)

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【田舎道 燃費重視走行】

2012年10月27日、昨年と同じ場所に釣行に出たので、18インチタイヤ装着時の燃費を測った(山間部の気温は6℃)。

往路の燃費は左の写真のとおり15.0km/Lであった。復路は外気温が24℃になっており、前回と同様にクーラーを使用していたため、往復トータルでは14.4km/Lとなった。

昨年は、小径タイヤ(17インチ)を使って6速(TOP)ギアを多用し、トータルの燃料消費量を抑えようと考えていたのだが、今年の燃費と見比べると、結果は18インチタイヤを装着しているほうが燃費 は良かった。

ハイスピードを維持できるコースであるため、18インチ装着でも6速ギアに入っている時間が長かったのだ。

なお、往路は標高にして120mの降下となり、復路は上昇となるため、クーラーの影響がなくても燃費が違ってくるのではないかと考えられる。

Castrol RS 10W-50 + SLX 0W-30 + SLX 5W-40使用)

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【高速道路主体 4名乗車 燃費軽視走行】

2013年7月27日、30℃以上の晴天の中、日帰りロングドライブ(約460km)。

4名乗車でそれぞれに小さな荷物を携帯し、エアコンは24.5〜25.0℃設定。渋滞(一般道+高速)は1時間足らず。一般道の距離は全体の10%以下。高速道路は6速 2500〜3000rpm程度を主体にしたが1600〜4000rpmの範囲で様々(6速 4000rpmは下り坂で短時間)。燃費は12.2km/Lであった。

スバル純正カストロール 5W-40 + RS 10W-50使用)

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【高速道路主体 2名乗車 燃費重視走行】

2018年1月1日、帰省時の燃費を久しぶりに測定した。

エンジンは温間で計測開始。
高速道路を挟んで一般道を走行した分も測定範囲に入っている。

AAA MAX POWER 5W-50使用)

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6段MTのGT Spec.Bで上記のような燃費を記録して「2.0Lにしては燃費が良い!」と喜んでいたが、こんな程度では語るほどではないということを知った。

友人が乗る5段MTのワゴンGTの燃費はもっと良く、TOPギア3000rpmの巡航で14km/Lは走るらしい。また、カーグラフィックのテスト()でも、5段MTのGT Spec.Bが18.5km/Lを記録したという。

http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015137.html

5段MTは昔ながらの潤滑方式(オイル溜まりにギアを浸ける)を取るが、6段MTは強制潤滑のためのオイルポンプを備えるため、そこでエネルギーを使うのだろう。

今後、オイルポンプによるロスを考えたオイル選びをしてみたいと思う。

 

 

 

 

 

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