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17インチタイヤを新調

BL5Dの純正タイヤ(RE050A)は重くて硬く、また、ブレーキサイズが17インチホイール用(315mmΦ)であることから、私は18インチの必要性をまったく感じていないのだ。単に外観(遠目)がカッコイイだけであり、近付くとブレーキが小さく見えるというのはなんとも恥ずかしく、早々に17インチに変更したいと思っていた。 

タイヤは消耗品であるため、必ず入れ替えを迫られる時期がやってくる。
その際に「タイヤなんて何でもいい」と考える人は多く、ガソリンスタンドや近所のタイヤショップの在庫にある適合品を特に悩むことなく装着するという場面をよく見た。老母もその類である。

しかし、タイヤは高価で、乗り味に大きく影響するし、一度装着すると3万kmもの長い付き合いになってしまうので、"失敗"はしたくないものである。

インターネット上ではレガシィの純正タイヤが減った後にどのようなタイヤを選べばいいのかという話題をよく見かける。私と同じように多くの人が悩むようだ。それは、RE050Aが安くないからであろう。また、RE050Aの性能(グリップ力)を不満に感じることがない(充分すぎる)というのもあるだろう。「RE050A比で性能は90%、価格は80%というタイヤがあればいいな」と普通のドライバーなら思うのかもしれない。

RE050Aの乗り心地の硬さに不満を述べる人は多くないようだが、私にはそれが最大の不満点であるため、タイヤ選びのポイントは乗り心地の改善ということになる。ただし、ウェット&ドライグリップも犠牲にしたくはない。

そんな思いを抱きながら各社の試乗車に乗り、装着されているタイヤの銘柄を確かめ、感触を味わい、自分の好みに合うものかどうか検討を続けてきた。
POTENZA クラウンのRE050Aは乗り心地が悪くない(騒々しいけれど)。即ちレガシィの脚に問題あり。新製品S001も考えたが、BSによると乗り心地はRE050Aと差がないということなので、不適となった。
DUNLOP LEXUSやMercedesが履くDUNLOPは快適性が高くて気に入ったが、グリップ性能は不明。それら純正タイヤと同レベルの一般向けは銘柄が不明。
PROXES トヨタ86のT1 Sport(一般向け)はグリップ感が良く、乗り心地も快適であった。アクセラのT1 Sportは重々しいが滑らかな乗り味であり、気に入った。快適性が高いと想像したC1S(一般向け)はカムリでは当たりが硬く、不適となった。
ADVAN C63 AMGのADVAN Sport(V103)は乗り心地が良くて気に入ったが、設計がちょっと古く、不適とした。モデルチェンジしたV105にはレガシィ用のサイズがない!
PIRELLI ミニのCinturato P7はドライグリップが低くて不適となった。低レベルの横Gでフロントタイヤが穏やかに滑り始めて鳴くが、それはとても扱いやすいので、ファミリーカーには良い選択であろう。
MICHELIN アコード、C5、BRZのPrimacy HPは乗り心地が良くて気に入ったが、グリップが低いという噂に負けて不適とした。Pilot Sport 3は世間での評判は高いが、AMG A45の乗り味では判断が難しい。

今回、GDAインプレッサ純正17インチホイールに組まれていたスバル純正POTENZA RE050A(215/45R17)を外し、新品のPROXES T1 Sport(215/50R17)を装着することにした。T1 Sportは2012年1月に発売された新しい銘柄であり、Audiやマツダに純正採用されていることから、興味を持っていたのである。

RE050Aより溝の幅が明らかに広く、ウェット性能を重視していることが想像できる。

コンチネンタルのタイヤで太い溝が印象に残っているように、欧州向けタイヤはこのようなデザインが主流になっているようだ。

なお、RE050Aの後継モデルS001も溝は太くなっている。

T1 Sportをインターネットショッピングで安く買うことができたのは良かったのだが、届いたタイヤの製造時期は、2012年半ば過ぎが2本、2012年末が2本というものであった。

2012年の第32週の製造だなんて・・・あまりの古さにびっくりした。要するに在庫処分だったということである。

1年半以上経過したタイヤはどのような状態であったかというと、新品時に色鮮やかな黄色や赤色のペイントは薄くなってしまい、ゴム質も硬くなっているような気がした。まあ硬いのは寒さのせいかもしれないが。。

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本日、タイヤ組み替え作業のみを近所のショップに依頼した。

若い店主はなかなかの知識人であり、私の古く拙い経験を元にした戯言をうまく丸め込みながらも、要望を吞んで作業をこなしてくれた。

使用する純正ホイールはENKEIのMATプロセスを採用したものであり、重量バランスはさほど悪くないという噂だが、多少のアンバランスはあるだろう。そして、タイヤにも軽点(黄色の丸印)があり、それらをうまく組み合わせれば(軽いポイントを180度ずらして組むと)バランスウェイトを最小限にできると思っていたのである。

私の戯言に従ってタイヤが組まれたが、実のところ現代のタイヤでは黄色のはもはや何の目安にもならないことが判明した(店主の言うとおり)。要望どおりの作業をしてもらっても、4本のうち1本は100g以上のウェイトを要したのであった。

バランスが悪いのは、単体のタイヤが長年の保管によっていびつに変形していた(変な癖がついた)せいなのかな、と勝手に妄想している(店主がそんなことを言ったわけではない)。もしかすると、空気を入れてしばらく走らせて(叩いたり揉んだりして)いるうちに変形が戻り、組み込み直後(本日)の状態からバランスが変化するかもしれない、と危惧しているのである。果たして本当のところはどうなのか。。 バランス取りはしばらく使用してから実施すればよかったのかもしれない。

ショップでとりあえず300kPa程度の高い圧力にしてもらったので、しばらく保管してタイヤの成長を促し(丸い形にも戻るか?)、今度の週末にでも車両に装着しようと思っている。1年半経過したタイヤは、触ると新品独特の油っぽい感触があり、問題はなさそうであった。

純正18インチホイール&タイヤ(7年半経過したRE050Aの溝はまだ充分にある)は、新車装着時の組み合わせのまま今後はガレージの奥で眠りにつくことになり、車両を手放す時に復活することになろう。

タイヤ代、交換工賃、古タイヤ廃棄料をまとめて、出費は55,720円であった。26FEB2014

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RE050A → T1 Sport

【入れ替え作業】

 オドメータ

41784q 時点
インプレッサ純正17インチタイヤの使用距離6525qが含まれるので、BL5純正18インチタイヤの使用距離は35259qとなった。

早く減るというのRE050Aは35259q使用してもあまり減っていなかった。
ただし、7年以上経過するとアウトサイドのひび割れがひどくなり、交換を考えるようになった
残り溝は6mmもあった。使用開始から2〜3mmしか減っていないということは、7万km以上使えるということか(古くなってゴムが硬くなって、減り難くなったのか?)。

RE050A(215/45R18)とT1 Sport(215/50R17)とを見比べてみる。

RE050Aは全体的に主溝の幅が狭く、肩が角張っている。
ブロック間の溝はかなり浅く、ドライ性能を重視しているように見える。

実際、海外メデイアでのタイヤテストでは欧州タイヤと比較してドライ性能では優れているが、ウェット性能は劣っているという結果が多くみられたものだ。

T1 Sportは肩が丸いのがよく分かる。45%扁平の18インチでもそんなに変わらないのではないか。
3本の主溝は広いが、アウトサイドの溝は狭くて浅い。
ラウンドショルダーはコーナーリング時に不利だが、トレッドゴムの剛性を高めることで補っているのだろう。

これはエクストラロード規格である。
どうしてそんな設定になっているのか。空気圧設定はどうすればいいだろう。

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エンジン油交換、ブレーキ液交換、パッドローテーションアタックDrug1塗布など、色々な作業を一緒に実施したので、まだドライブできていない。果たして乗り心地はどうなっているだろう。

T1 Sportの主溝はあまり深くない(8.2mm?)。
GDA純正17インチホイールをフクビカで拭いてみた。
汚れ落とし効果はほとんどなかった。

09MAR2014

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【近距離運転】

ファーストインプレッションである。

内圧を約300kPaに設定したT1 Sportは、車両重量を掛けてもあまりたわまなかった。
空気圧のせいか、それとも、サイドヲールの剛性が高いのか。

多めに入れていた空気を走行前に少し抜き、260〜270kPa程度にしてから走らせてみた。ハンドルを大きく切るとき、ショルダーが丸いせいか、トレッドに染み出した油のせいか、古いRE050Aよりも操作具合が滑らかに感じられた。しかし、一皮剥くまでは正しい評価などできない。

60km/hで巡航してみると、思いのほかロードノイズが気になった。サ〜ッという高い音が耳につくのであった。
RE050Aは静かだとは言えなかったが、耳障りな音はあまり聞こえてこなかった気がする。
BSはノイズの造り込みが上手なのだろうか(たとえRE-11であっても騒々しいと感じない)
それとも、耳慣れないT1 Sportの音に私の脳が敏感に反応しただけか。

乗り心地は意外にハードであった。路面の凹凸を丸めてくれるかと期待していたのだが、残念ながらRE050Aと比べて快適性が大幅に改善したとは言えない。アクセラ86の試乗時に抱いた印象とはやや異なるものであった。

途中のガソリンスタンドでタイヤに空気を追加し、再び内圧300kPaにして走行を続けたが、乗り味にあまり変化はみられなかった。

停止から1速ギアで動き出す感触はなんとなく軽くなっている気がした。これはタイヤのせいなのか、新しいエンジン油(またはミリテック)のせいなのか、はっきりしない。

T1 Sportは、10qぐらいの試走ではあまり良い印象を残してくれなかった。
これから内圧を下げながら乗り心地の変化をチェックしていこうと思う。
ノイズは、慣れるしかないだろう。 12MAR2014

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前260kPa、後230kPaに内圧を設定して走らせてみた。
路面に当たる感触はやや柔らかになり、微細な凸凹の追従性はRE050Aより良くなったような気がした(まだ新しく、ゴムが柔らかいから・・)。
また、下り坂での転がり方がRE050Aよりスムーズで軽くなっているような感じもあった。
ノイズレベルは相変わらずであったが、ラジオでも流しておけばマスクされるかもしれない。
走行後の発熱の度合いをみると、前後の差が少ないような気がした。後輪はネガティブキャンバが大きいため、明らかにインサイドが熱を持っていた。16MAR2014

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ちょい乗りばかりしているので、まだ正体を把握できていないが、ハンドルの切り込みと車両の動きがうまくリンクしていること、ギャップの当たりが穏やかになったことは明瞭に分かる。
RE050Aは角張っているせいか、ハンドルを切り込むときにタイヤから抵抗を受ける感触があったので、T1 Sportにしてから運転が楽になった。
その訳は次のようなことだろう。
 ・角が丸くなってキャンバ変化に対して鷹揚になったから(BL5はハンドルを切ったときのキャンバ変化が大きい)
 ・18インチから17インチになって、ゴムのたわみが増えたから

しかし、ロードノイズは相変わらず耳障りであると感じてしまう。
フロントタイヤ接地面のイボはまだまだ健在で、一皮も剥けていないというレベルである。22MAR2014(41826km)

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今日は散り始めた桜を横目に見ながら、海産物を買うためにちょっとドライブ。
往路は都市高速を、復路は高速道路を走らせてみた。

すでに100km以上経過し、慣らしは完了したものと思って良さそうなので、往路は100km/hまで出してみた。そして、復路では6速3300rpmぐらいまで回してみた。
ステアリングホイールにちょっと振動が来るのは気になるが、走行抵抗が少ない感じがあり、なかなか乗り味の良いタイヤであることは判った。騒音には慣れてきたものの、まだうるさいと感じてしまう。12APR2014(42144km<装着後360q使用>

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今日は山奥を経由して花のイベント会場を訪れた。
山奥のカーブで曲率に合わせてステア操作する際に引っかかりがなく滑らかなのは良いが、それと引き換えに直進時の節度感はなくなった。
私の体はT1 Sportに慣れてきたようで、音もあまり気にならなくなった。20APR2014(42242km)

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前後の入れ替えをした。まだ509qしか使っていないのに、ローテーションだなんて、頭がおかしいんじゃないか。
普通の人は5000qぐらい走らせてからローテーションをするものである。
しかし、今回の前後入れ替えの目的は減り具合を均一にしようというものではないのだ(↓↓↓まだまだイボが全面的に残っていて、減っている様子はない↓↓↓)
4月12日に感じられたステアリングへの振動が前後入れ替えによって解消するかもしれないと期待を込めた作業なのである。

元左フロント
元右フロント

元左リア

元右リア

外したタイヤ&ホイールを車両に装着する作業の途中で車輪をグルグル回転させるのだが、タイヤが僅かに床面から離れているとき、回転させるとトレッドの一部分が床面を擦ってザザッと音を発生させることがある。
これはつまり、タイヤの外周が真円ではないことを示している。
ミシュランは真円度が高いという噂があるので、こんな現象は出ないのであろうが、BS POTENZA RE050Aでは少しだけこの歪みがみられた。
TOYO PROXESではPOTENZAより歪みが大きいような気がする(元左フロントのタイヤで発覚)。この歪みが車体を揺らし、ハンドルに振動を伝えてきたのだろう。元左フロントタイヤ以外ではどれぐらいの歪みがあるのか認識していないが、問題のあるタイヤをリアに持って行くと、どのような変化がみられるのか。
明日から帰省するので、高速道路を走らせて確かめてみよう。

現在、52週(←製造時期)が後輪、32週が前輪である。03MAY2014(42293km)

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前後のタイヤを入れ替えてから走らせてみた。
街乗りでは、ステアリングが軽くなって接地性が曖昧なものに感じられた。僅かな使用距離にもかかわらず、それぞれのタイヤは自分の居場所において路面との適切なコンタクトを作り上げていたのだろうか。
いや、5000qぐらい走らせてからローテーションすると明らかにステアリングが軽く感じられるが、それは前後のキャンバ角の違い等によって減り方に差が出るからであろう。今回、509qしか走らせていないので、原因は減り方の差ではなく、負荷の小さいリアタイヤの「皮剥き」が不完全だったということだと考える。
上の写真をよく見ると、のペイントの消え方に前後で差があるのが分かる。装着前、後輪(32週:古い)のペイントは前輪(52週:新しい)よりも明らかに薄くなっていたのだが、509q走行後には、元は濃かった前輪ののペイントがほとんど消えかかっているのだ(薄かった後輪のペイントはしっかり残っている)。
6速 3000rpmで走らせると、ステアリングの異常振動は感じられなくなった。やはり元前輪に歪みがあったのだろう。現在後輪で働いているそのタイヤは、振動を生み出していると思うのだが、前席では分からなかった。04MAY2014

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【ローテーション】

5000q近く走行したので、前後のローテーションを実施した。

前後タイヤにおいてスリット部の深さに少し差が生じ、イボの有無も明瞭であった。

2014年5月のローテーション以来、ステアリングの振動は気にならなかったが、今回の作業によって再び元(購入後の装着初期)のように振動が出てしまうのか。。ちょっと心配だ。17APR2015(46966km)

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6速(トップ)ギアで3000rpm程度まで回して走らせると、フロントタイヤから縦揺れが少し感じられた。タイヤは真円ではないので、ある程度は仕方がないが、PROXESブランドでそういうことがあるというのは、ちょっといただけない。
技術の低さを感じる瞬間だ。09MAY2015
先般、泥道を走らせたので、タイヤとホイールをきれいに洗ってやろうと思い立った。

泥はねの目立つホイールハウスの内側もきれいにしたかったので、タイヤを外して、ペーパータオルでプラスチックのカバーを拭いた。

せっかくホイールを外したので、この機会に前後の入替(ローテーション)をしておこうではないか。



PROXESを装着してから2年、1万kmになろうとしているので、減り具合もみておこう。

現状は右の写真のとおり。それぞれ前と後で同程度の仕事量をこなしているので、減り具合にほとんど差はない。

ただし、POTENZAよりもかなり減りが早いと判明した。

消耗度合い
POTENZA:3.5万kmで2mm

PROXES:1万kmで1mm

06MAR2016

前から後に移したタイヤ



後から前に移したタイヤ

        

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