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Impreza WRX (GC8)

  

1994年10月、Lancer Evolution IIと肩を並べる260馬力になったのを機にC型WRXに興味を持ち、2度にわたって近くのディーラーで試乗したのですが、街乗りでは決め手に欠けたこと及びABSの有無による違いを確認しておきたかったことから、札幌スバルが開催した「清水和夫のドライビングレッスン」に参加した後で決めようと考えました。

岩見沢の三井グリーンランド駐車場で開催されたレッスン(テレビ東京系列で放送されました)では、C型WRXを使用した清水氏の模範走行に同乗した後、参加者の運転に対する清水氏の批評を経て、インプレッサWRX(GC8)、レガシィGT(BG5)、ヴィヴィオRX-R(KK3)に何度も乗り比べる機会を持つことが出来ました。その結果、ABS付きBG5のコーナリングブレーキの安定性、GC8の加速性能に魅力を感じたので、GC8にABSをオプション装着して買うことにしたのです。

購入後、ノーマル車の特性を知るためにサーキット(十勝及び中山)を走行してみたところ、Rの小さいカーブは苦手なようで、過大なローリング及び強いアンダーステアに悩まされました(単に乗り方が分かっていない下手クソだった)。また、「ピッチング、ローリングは大きい(バネは柔らかい)のに、街乗りで路面からの当たりがきつい」という日本車の典型的な悪い脚で、とても満足できるものではなかったのです。C型までのWRXはどうも方向性が定まっておらず、スポーツ性と快適性の両立ができていないところがあちらこちらに見られたので、サーキットもある程度走ることができて街乗りにも支障がない範囲で自分なりにスポーツ色を加えてみようと考えてスプリングとダンパーを変更してみました。しかし、ブッシュの柔らかさが顕著に感じられ、いまいちしっくりきません。それでも、今のところブッシュ交換に信頼のおける良い店が近所にないので、殆どノーマルブッシュのままで我慢しています。自己流で手を加えている部分の感想は Parts impression にあります。

  

トラブルあれこれ

'90年代のスバルは日産と部品を共用していることが多かったため、トヨタよりもトラブルは多いと思われます。内容はこちらに記載しています。

 

トヨタと比べて

'91年に発売されたカローラAE100系と'92年に発売されたGC系インプレッサ、外見はとてもよく似ていましたが、日常の相棒として乗ってみると、もてなし方が全然違うことに驚きました。一般的なユーザーの視点で見ると、細かいところの出来具合に大きい差があります。詳細はこちらに。

 

燃費について

巷ではスバルは燃費が悪いと言われていますが、GC8型インプレッサはマイナーチェンジのたびに10・15モード燃費の改良がみられます。技術が進んでいなかった「C型」であっても燃費は走り方によってかなり良くすることもできます。

なお、私は適度な暖機をすることにこだわっています。必要以上の暖機は燃料の無駄ですが、ある程度まで暖めることによって触媒を活性化して排出する毒ガス濃度を下げ、そして濃い燃調を回避できる点は考慮すべきでしょう。

 

2代め

2000年に登場した新型インプレッサSTIバージョン(GDB)に試乗してみると、GC8で私が選んで組んだ足回りと乗り味が似ていて驚きました。GDBのほうがバネレートがやや低く車重もあるので、路面の当たりは私のGC8よりやや優しい感じでしたが、ある程度のスポーツ性能を求めると、スバルがセットアップしても乗り心地は犠牲になってしまうのだという変な安心感を得ました。

走りに楽しさを求める点で同じようなイメージをもつBMW3シリーズと比べてみると、速さを中心に据えて最低限の快適性を確保するWRX-STI、快適性を重視してスポーツの味付けをしたM3(E46)という具合に、それぞれ別々の方向を向いているように感じられました。

その後、GDBは B型C型へとマイナーチェンジするたびにダンパーの動きが良くなり、快適性が高くなってきました。今では街乗りで全然不快感を抱くことはなく、ボディや脚のしっかりした感触は、私のGC8とは全く別物へと進化しています。

 

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