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人気の3シリーズ(E46)。 その秘密を探るべく ほぼすべてのエンジンをチェック。

3 series COMPACT

3 series

2001年6月に筑波サーキットで開催されたBMWサーキットデー(雨天)にも参加してみました。

色々と乗ってみるとBMWが3シリーズで目指したものは、低速トルクのある実用エンジンと繊細で快適な足回りを土台にして、エンジンの鋭いピックアップ、豪快な排気音などでSPORTYな味を演出することで、面白味のない一般セダンとは一線を画すクルマを作り上げることだと感じました。

国産車と比べて非常に高価なのに買ってもらえるのは何故か。スタイリングは確かに魅力的で、それを気に入ってお金を出す人は それなりの価値を見出しているので何も言うことはありません。それ以外の国産車にはない3シリーズ独自の魅力は、ブレーキフィーリング、乗り心地とハンドリングのバランスがいい足回りのセットアップなどが挙げられます。特に足回り等の見えないところに国産車とは比べ物にならないぐらいお金を掛けているのが分かります。例えばミッションのマウントのためにフロアトンネルに渡してあるバーは国産なら鉄製が当然ですが、BMWは軽いアルミを使っているのです。また、サスペンションの部品の多くにもアルミが使われています(リサイクルも考えているのか)。そしてM3ではリアデフの大きさもさることながら、しっかりとした冷却フィンがついていたりします。エンジンにも技術は多く取り入れられており、VANOS(可変バルブタイミング)、電子制御スロットル(Fly by wire)、Valvetronicなど他社に先駆けて採用しています。このあたりはさすがに「バイエルンのエンジン工場」を社名にする会社だなと感じさせます。内装は簡素で安っぽいのですが、安全と走りのためにお金を掛けるというのが国産車とは違うようなのです。単に速さを求めるのではなく、実感を伴って走ること(駆けぬける歓び?)、そして限界コントロール性が良いことを大事に考えているように思われます。 ただ、私にとっては満足できない部分がありますので、ちょっと買えません。

それにしても、輸入車でこれだけの種類を揃えてくるというのは尋常ではありません。日本がいかに良い市場かということを物語っています。アメリカと比べて日本では価格が高く設定できるので、いろいろな車種を運んできても利益が出るということなのでしょう。

余談ですが、販売店で時々もらうBMW MAGAZINEには面白い記事がよく載っています。インプレッサWRXから3erに乗り換えたという人の投稿が意外に多いのですが、「使えない280馬力より 使える118馬力。軽快で全体のバランスがいい318iにして良かった」などと書いてあるのを見ると笑ってしまいます。そんなことは買う前から分かっていることです。用途を考えずにクルマを選ぶ人が多くいることに対して驚きが隠せません。WRXは220〜280馬力をフルに使おうと思って走らないと楽しくないのは当たり前で、260馬力の私のWRXでさえ街乗りでは楽しいと思うことはありません。サーキットでスポーツ走行をしない人がWRXを買っても何も面白くないでしょう。街乗りだけの人は普通の3erを買うほうが絶対に楽しいはずです。

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一部の車種の試乗記に書いているように、ディーラーから招待状をもらって 2001年6月に開催されたBMWサーキットDAYというのに参加しました。筑波サーキット(コース2000)を貸切にして様々なアトラクションが行われたのですが、多数の有名レーシングドライバーや評論家を招いて 彼(彼女)らが運転する330iに同乗できたり(Racing Taxiという)、レーシングドライバーの先導で参加者自らがハンドルを握って色々なBMWモデルでサーキットの本コースを運転できるなど、公道試乗ではできないことを体験できる満足いくイベントでありました。雨天にもかかわらず お客は多数来られており、各地のディーラーに割り当てられた人数はかなり多いものなのだなと思っていました。「無料」で参加しているのに贅沢なランチが出て、そのうえ帰りにはお土産も貰えるなんて BMW JAPANというのは何という太っ腹な会社なのか と感激して家路についたのです。ところが後日 BMW JAPANのホームページを見て驚きました。BMW CIRCUIT DAYの参加費は22,000円と書いてあるではないですか。無料で参加したので私は感激したのですが、お金を払って参加した人はどう思っているのでしょう。聞いてみたいものです。

 

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