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ダンパー交換
またもや不具合が発生した。私のBL5は製造元が原因の不良があまりに多くてあきれてしまう。
今回の内容は「不良品(ダンパー)が元から組み込まれていた」というものである。
3年も経った今になってこの不良の改善を販売店に申告したのは、いろいろな状況証拠の積み重ねがあって、それらを総合的に判断した結果、製造時から不良が存在することを確かなものと認識したからである。 購入から長きに渡って不快な思いを抱いてきたのだが、そのことについて今、とやかく言うつもりはない。 それよりも、不具合の処理における富士重工とスバル販売店の客を馬鹿にした対応に不満を覚えるのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− トラブルの内容を簡単に示すと次のとおりになる。
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私は「世の中にこんな不誠実なことがまかり通るのか」と思う。不良品によってひどい目に遭った消費者は数多くいるはずであるが、そんな人たちが救済される道はあるのだろうか。 ユーザーの満足に真摯に目を向けないこんなメーカーの存在は世のため人のためにならないので、淘汰されていいのだが、なぜか富士重工には根強いファンがいる。 富士重工のリコール隠し(レガシィ)はどういうワケかあまり大騒ぎにならなかった。でも、三菱自動車のリコール隠し事件は大事になった。たまたま運が良かったのか何なのか分からないが、富士重工は蟻の穴を無視すると大きなことになる(ユーザーが離れて経営危機に陥る)という想像ができないようだ。
- - - - - - - ト ラ ブ ル 詳 細 - - - - - - - 【購入後1年】 高速道路のトンネル付近で道路に穴が開いているように見える黒い箇所があった。それはカーブの途中に存在し、また、まさか高速道路に大穴が開いているワケはないと思っていたため、ハンドルを切って避けることなくそのまま左側のタイヤで通過した。 その瞬間、ゴツン!とボディを叩く強烈な衝撃が! そして助手席の家内が飛び上がった。 フロントダンパーが底付きしたのである。 シャコタンにしたインプレッサに乗った経験から、私は穴や段差にとても神経質になっており、速度を落としたり避けたりするのが習慣になっている。そういう走り方が染み付いてしまったため、街乗りでBL5のノーマルサスペンションのストロークが足りないと思うことはなかった。 そんな中で初めて底付きを経験したのだ。宣伝ではスバルのノーマルサスペンションはストロークが長く、悪路でも問題なく走れると言われているため、道路上のその穴はきっとかなりの深さであったものと推測した。 そこで、高速道路会社に「タイヤが穴に落ちて凄い衝撃を受けた。大穴が開いているので早く埋めて欲しい」と連絡した。ところが、意に反して道路会社の人は「そんな穴はない!」と頑なに言い張った。そこで、とりあえず現場を見てみないと話にならないと言って出向いて検証したところ、2〜3cmほどの深さの舗装が削れた箇所を確認できた。それを見て私は、「えっ、こんなに浅い穴だったの?」と驚きを隠せなかった。 検証のために 道路際の斜面に立って走行車両を観察してみると、4台に1台ぐらいがその「穴」の上を通過した。トラックなどは荷台を震わせながら通ったが、さほどの衝撃が発生しているとは思えなかった。 そこで、最後に日産の小型乗用車に乗って再びその「穴」に左のタイヤを落として状況を再現してみることにした。すると、「ドン」と突き上げが来て、ダッシュボードが「ビシッ」とビビったがダンパーが底付きをするほどではなく、「NOTEは安普請だなあ」と思うだけであった。 それならば、いったいあれは何だったのか。 レガシィはそんなにヤワなクルマなのか? 私のBL5はSpec.Bというハードサスペンションが備わるモデルなのだから、たとえレガシィのサスペンションストロークが短いとしても、GTよりは底付きしにくいのではないのか(同じストロークなら硬いバネのほうが大きい荷重に耐えられる)。私のような慎重な運転をせず、穴を避けない人がGTに乗っていればもっと頻繁に底付きするというのか。もしそうなら問題だ・・・でもそんな話を聞いたことがない。 【購入後2年7月】 大阪に向かって1人乗りで走っていると、前を横切る道路が工事中で、広い範囲で5cmほどの段差を乗り上げるようになっていた(左右輪は同条件)。どうしても避けることができなかったので、慎重に通過しようとしたところ、ガツンとボディに衝撃が走った。それは明らかに左側フロントから発生したものだった。 運転手1人で乗っているのなら右側が重くなるはずなのに、どうして左側がフルバンプしたのか??? 謎の出来事であった。 【購入後2年10月】 家内と2人で田舎道を通り抜けようとしていたとき、道路に穴が開いていたのを発見した。しかし、それは大した深さでもなく、「とまれ」の表示の直前で速度は低かったのでそのまま左のタイヤで通過した。 そのとき、思いがけずゴツンと衝撃があり、家内が「そんなに深い穴だった?」と疑問を投げかけてきた。確かにそのとおりだ。 ついさっき右のタイヤで落ちた穴のほうがずっと深かったが、そのときに底付き感はまったくなかったのだ。
以上のことから、左フロントのダンパーに異常がある(減衰力が弱い)という確証を得た。 そして、スバル販売店に不良品交換を申し出た。
【不具合確認】 取り外したダンパーを手で押して減衰力を新品と比較してみたところ、やはり左のほうは明らかにロッドの動きが軽かった(作業員も同意)。なお、右は交換用の新品と同程度であり、異常は感じられなかった。 スバルのクルマがこんなにも不具合を多く抱えているとは当初思っていなかったので、ショックが大きい。あとはもう何も起こらないで欲しいものだ。
【走行した印象】 新品のダンパーは、というよりも、「正常なダンパー」はいいものだ。 フワフワした嫌な乗り味は見事に消え去り、落ち着きが出た。この乗り味はATの「Spec.B」の試乗車で感じたものと同じである。これが本来のD型レガシィの状態なのかと思うと、これまでの辛い日々(3年間)を返してくれ !と言いたくなる(慰謝料を請求したい気分になる)。 ダンパーの状態は手で押したレベルでは完全に抜けているというほどではなかった(80%ぐらいか)。それなのに「乗り味がこんなに極端に変わってしまうものなのか」と驚いてしま う。私はそんなに繊細な能力を持っているとは思えないのだが、このぐらいの感覚(違いを感じる能力)をディーラーの整備士が持っていないというのは大問題である。 ダンパーテスター(車両に装着したまま測定できる)が店にあれば、客がこんなに苦労することはなかったのに。
富士重工もスバル販売店も対応してくれないので、しばらく走らせて馴染んだら、タイヤ館でアライメント調整をしてもらおう。 新車時と同様に左に行きたがる癖が再発してしまってとっても不快だから。。 リフトで上げた状態でキャンバの左右差をなくすという極めて安易な組み付け作業を実施したため、おそらく左のネガティブキャンバが足りないのだろう。 それはもうあきれた作業現場といえよう。リフトの水平の精度も不確かで、伸びきった脚でキャンバを測るのも変な話である。
以上のように、こんなに簡単な話をまともにできない販売店のサービス部門なんて不要である。 まともな店が近所にあればいいのに。。。 19SEP2009(20730km走行時) |