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Wer da glaubt und getauft wird, der wird selig werden

16歳の頃、2サイクルエンジンの49tスクーター(5.0PS)に乗り、最高速度がメーター上で63km/hであると認識していた。

車体の重さから、加速はあまり良くなかったので、少しだけでも改善すればという期待を抱きながら、SUMICOの「モリバイク」という後入れのオイル添加剤を2回ほど使ってみた。

しかし、ほとんど変化を感じることができなかった。 

しばらくして、同車種に追加(変更?)された5.5PSエンジンを持つ「S」仕様に弟が乗ることになった。それの最高速度はメーター上で70km/hになり、元々のエンジンのパワーアップが重要であると知ることになった。10%UPというのは、ものすごい威力なのだ。

小さいエンジンなので、摺動抵抗など元から大したことがなく、減摩材でそれを減らしたところで変わらないということを理解した。

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その後、四輪に乗るようになり、学生の分際で7,000円もするPTFE(エンジン油添加剤)に手を出し、効果がないと判ってから、しばらく後入れの添加剤を使うことはなかった。

しかし、後に買ったKP61やEA11Rでスポーツ走行後にアイドリングを維持できなくなる現象(油圧低下、油膜強度低下、摺動抵抗増加)を経験すると、対策を施す必要があるのではないかと思うようになった。

単純に高粘度のオイルを使えば油圧を確保できるはずだと思ったが、粘性抵抗が増えるのは嫌だという気持ちもあり、葛藤の中にいた。

さらに時が経過し、GC8でのスポーツ走行の頻度が高まると、様々なオイルを使うようになり、また、後入れの添加剤として主にSUMICOの有機モリブデンを気休め(高温時の油膜強度低下の補填を期待)として使うようになった。

GC8の時代には使うオイルの品質が良くなっていたのか、有機モリブデンが効いてくれたのか分からないが、スポーツ走行後にアイドリングを維持できなくなるようなことはなかった。

また、金属表面処理剤という得体は知れないが面白そうなものに手を出すこともあったが、測定機器の上でそれなりの効果がみられたことから、一定の評価を下すことができた。そして、BL5では新車受取時に有機モリブデンを添加し、その後はスポーツ走行の機会が殆どなくなったので、安価で面白そうなものに色々と手を出した。

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前置きがとても長くなってしまったが、私はそれなりにカー用品に興味を持つマニアの端くれである。

そこで、モニター商品とやらがあれば、できる限り取り寄せ、害がなさそうに思える商品なら試してきた。

モニター品をテストしたら、報告書を出すことになるが、一部のルートで手に入れる商品のモニターについては、当該webサイトで報告内容が公開されることになっており、その情報を目にしたマニアに商品を購入してもらおうという流れになっている。

これまで色々な商品をテストしてきたが、なかなか有用なものはなく、費用対効果を考えると、評価点はどうしても低くなってしまい、私の報告書の中には10点0点続出することになった。

それでも多くの場合、私の厳しい評価を真摯に受け入れ、webサイトにそのまま掲載してくれた。だが、まれに掲載されないこともあり、私を落胆させた。すばるメディアは0点(効果なし)の報告を多数受け入れていたが、「使用によるトラブル事例がない」という宣伝を大々的にしていたことから、トラブルを起こした私の事例は掲載されなかった。また、報告書の中から都合の良い(評価の高い)情報だけを選別して掲載するという三流の会社もあった。例えば、ランドマスター・ジャパンが挙げられ、webサイトに私の報告内容は掲載されていない。

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このwebサイトにアクセスするようなマニアの一部は、私と同様に商品モニターを担当しており、報告書を出している。しかし、その多くの評価点は非常に高く、私は強い衝撃を受けてしまった。

その人たちは、本当にその商品に高い評価を下しているのか。それとも、無料でもらったという背景から、心理的に高い点を与えることになってしまうのか。いや、多くの人は自腹で購入した商品に関する報告書も出しており、燃費改善がわずかであっても、高い点数をつけているのだ。

私は、例えば12,000円で販売される商品を使った場合には、それがたとえモニター商品であったとしても、それ相応の体感的改善または測定できる結果を期待するのである。12,000円もあればちょっとしたレストランで食事ができるのだから。

マニアの人たちは、その辺りの価値観が異なるのかもしれない。12,000円を使ったら、それなりに(見えないところで)クルマの部品に良い影響を与えているだろうと思って(信じて)満足するのかもしれない。健康食品を摂ったら、実際には毒にも薬にもならないけれど、何となく体に良いような気がするのと同じように。

私は、18歳にして7,000円もの大金をドブに捨てた経験が根底にあるから、厳しい評価をしてしまうのかもしれない。だが、三流メーカーの社員を幸せにする手伝いなどしたいと思わないのである。

September 2017

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何一つ良いところがない商品を使った結果、満足度は50点とされている。これは0点ではないのか。

60点未満は落第という意識があるのかな? こんな考え方で本当にいいのか?

 

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