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Additive

カー用品店に行くと、つい添加剤コーナーに足が向き、パワーアップなんかホントにするのかな と思いつつ説明を読んでしまいます。 それぞれ宣伝が上手ですね。

市販添加剤は、エンジン油(製品)に初めから配合されている添加物との相性や基油との相性を考えて選ばなければなりません。

SUMICO

オイル強化剤 21

この製品はスミコーのラインアップの刷新の際に設定されたものである。

名前に21が残っていることから察するに、中身は従来のFM-21と同じだろう。ところで、21が意味するものは何だろう。

適用は1600cc以下のクルマ用というが、私は有機モリブデン単一処方というシンプルさが好きなので、2000ccのクルマにもこれを使う。

目に見える効果はあまり期待していないが、BL5レガシィのならし運転をスムーズに進めるために入れた。1回7km、1日2回というクルマにとってシビアな条件で走行することが多いので、ドライスタートや圧縮漏れを防止する手立てが欲しいのである。

500円ほどで販売されているので、気軽に使えるのが良い。

CFC

BE-UP Miracle

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楽天市場/ミラクル

BE-UP商品ラインアップ

BE-UPといえば1988年頃に登場したオイル(改質用の添加剤)である。当初は添加するタイプの製品であったが、時を経て配合済みオイル(エンジン、MT、AT用)の種類も増えてきている。高価なのがネックで今まで使うことはなかったが、15年も消えずに残っているということは、それなりの効果があり、反復購入する人も多いのだろう。

今回、モニター用のサンプル(500mL入り、5〜7Lのオイルに対応)を2缶(2台分)入手した。これは従来品の「BE-UPオイルブースター」の基油を、鉱物油から合成油(エステル含有)に変更したものだという。

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【エンジン油に添加した場合】

インプレッサ ターボ(GC8)およびAlfa1472.0 Twin Sparkのエンジン油に添加してテストすることにした。

GC8のエンジンには、これまで「Mobil1(旧処方5W-40)+ミリテック1」を使用していたが、今回はMobil1(新処方5W-40)にミラクルを約10%の添加率で入れてみた。すぐにメカニカルノイズの減少が感じられた。この製品は粘弾性をもつというのがよく体感できる。ただし吸気管内圧は−510mmHgから−500mmHgに戻ってしまい、粘性抵抗の増加が懸念される。翌朝、暖機をして水温60℃ぐらいで走り始めたところ、スロットルOFFで回転の落ち方が非常に激しくなった(500rpmまで落ちてしまい、ECUが慌てて800rpmに戻すという状況であったが、500rpmになってもガタガタと振動することはなかった)。また、下り坂でのエンジンブレーキがとても強力になったことも感じた。

その後、片道6kmの通勤で使ってみて感じたメリットは次のとおり。

  • 走行中のエンジン音が静かになった。
  • 3日間放置した後でも始動時のガラガラ(油膜切れ)音が出なくなった。
  • エンジンストールしそうになったときの振動が極めて小さくなった。

10日ほど経つと、吸気管内圧は始動から15分後に−510mmHgを指すようになった。また、レベルゲージについたオイルを冷間時に触ってみると、Mobil1単独と比較してネバネバした感触が明確に増えているのが分かり、エンジン内の抵抗が大きくなっているだろうなと推測された。

そして週末、高速道路を走ってみると、3500rpm巡航時の音は確かに静かになっていると感じた。出口での渋滞中に連成計を見てみると、吸気管内圧は−520mmHgになっていた。各部の温度が適正な状態では、粘性抵抗はさほど大きくなく、シリンダの密封作用が良くなっていると期待される。

BE-UPの油膜強化能力を生かしたうえで粘性抵抗を減らし、燃費とパワーを両立させるには、ベースに使うオイルは粘度の低いもの(5W-30など)が適当だろう。

これまでは、数ヶ月経つと燃料がエンジン油に混じり、フィラーキャップを開けるとガソリン臭が感じられたが、BE-UP添加によってどうなるか楽しみである。→ 10箇月後、6000km使用したMobil1&BE-UPはこちら。

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【トランスミッション油に添加した場合】

シンクロナイザがうまく同調しなくなったインプレッサターボのトランスミッションに、粘度の低いギア油(WAKO'S RG7590)とともに使用した。上記の使い残しを利用したので添加の割合は不明であるが、だいたい指定どおり8%ぐらいになっていたと思う。少し走って混和がある程度できたと思われる時点でレベルゲージに付着したオイルに触れてみた。すると、ネバネバが強力で、糸を引くほどであった。

冷間時のフィーリングは元々良く、それはBE-UP混合の75W-90でも変わりなかった。高温時に渋くなることもほとんど改善されなかったが、潤滑が滑らかになったことは感じられた。シンクロナイザが仕事を充分にしなくなってしまったことに対しては、Attack X1でも入れないと直らないのかもしれない。

SUMICO FM-21

廃番

SUMICO

有効成分は油に完全に溶解してオイルの色を変化させない有機モリブデンである。熱に反応することにより二硫化モリブデンを析出し、極圧剤として働くという作用を持っていることから、潤滑が悪くなって発熱した部分に集中的に働くという優れもの。本品は鉱油に有機Moを溶かしただけの簡単な処方なので、680円という低価格が魅力。

有機Moの配合量は、5〜15 wt%という。この大雑把な値はどういうことだろう。

燃費向上のために最近よく使われる低粘度純正油(5W-20など)や潤滑性能のさらなる向上を目指す高性能エンジン油には初めから有機Moが添加されていることが多い(パッケージにそれを謳っている)。しかし安物オイルには入っていないはずなので、安売りのオイルの性能UPには役立つと思われる。体感できる効果はほとんどないが、雑誌オートメカニックのテスト結果では燃費向上(10モードテストで20%以上改善)が見られているので、それを半分信じている。例えば燃費が2%改善するなら、1回のオイルライフの間に使う燃料代の差額と相殺されて出費±0。エンジンの磨耗が減るならトータルで有用かな、という程度の考えで使うと良いであろう。

Pro STAFFの「力太郎」(980円)という製品も同様に有機Mo配合の製品。基油が合成油であるという違いがある。モリブデンの配合量は不明。

SUMICO

Moly Speed

廃番

二硫化モリブデンの微粒子がオイルに分散しているタイプ。配合量は、1〜5 wt%という。

昔からある固体潤滑剤で、オイルに分散すると色は黒くなる。安物オイルはFM剤の配合量が少ないと思われるため、潤滑補助剤として使用すると効果的であろう。また、サンデードライバーのクルマにも有効だと考えられる。なぜなら、エンジン停止後に長時間置いておくと内部の潤滑油はオイルパンに落ちてしまい、次の始動時に充分な潤滑が確保しにくい(ドライスタート)が、モリブデンの粉体が残っているとある程度の潤滑が期待できるからである。

なお、本品添加による体感できる効果はなかった。

注意:添加量が多すぎると良くないと言われているので、規定の量を守るべきである。また、モリスピードは鉱物油を基油としてMoS2を分散しているため、鉱物油と相性の良くない合成油ベースのエンジン油には添加してはいけない(合成油にはモリシンセを使用する)。

SUMICO

Moly Synthe

廃番

化学合成油のための潤滑補強剤

一般的に化学合成油を構成する分子は異物と手をつなぎにくいと言われているので、100%化学合成油を謳うオイルに元から配合されている添加剤は基油との相性を考えて選択されていると考えられる。エンジン油(製品)として処方が完成しているものに対して相性を考えずに何か別のものを添加することはオイルメーカーは当然勧めないので、市販添加剤は自己責任でブレンドするしかない。

部分合成油ならば市販添加剤との相性は気にすることはないかというと そうでもないようで、合成油に鉱物油を混合すること自体に技術が要るらしい。製品がもし微妙なバランスで成り立っている場合、あとで異物を添加するとそのバランスを崩しかねないという。

一般的な市販添加剤は「鉱物油を基油として有効成分を分散・溶解」してあるので、100%化学合成油ベースのエンジン油への添加はしない方がよいと思われる。合成基油のエンジン油に市販添加剤を入れたいときにはモリシンセのような合成油に減摩剤を溶解・分散させている製品を使うと問題はあまりないと思う。

ただ、最近の100%合成基油のエンジン油(0W、5Wの付く比較的粘度の低い製品)には初めからモリブデン系添加剤が入っている可能性が高いので、使用量を考慮したうえで使用すべきである。Moが入っていることを謳っているオイル(例:FUJITSUBO、HKS、TRUSTなど)に入れると処方過多になって析出する恐れがあるため追加添加してはいけない。そのほかにモービル1は何も謳っていないが、かなりの量のMoが入っているようである。

試しにボトル1/3程度の量をモービル1に添加してみたが、変化を感じ取ることはできなかった。配合量は、有機Mo(10〜15 wt%)、MoS2(0.1 wt%未満)。

Protec XEP-17

宣伝している効果は、金属表面の凸部を削って凹部を埋めることにより平滑な面を出して摩擦係数を低減する、という一見理想的なもの。かなり前に雑誌オートメカニックで見て興味を持ち、買ってみたのである。

アタックレーシングのX1と似たようなものだと考えて、今までエンジン、トランスミッション、デフ、ECVT、パワステに入れてみた。しかし、効果が体感できた箇所はない。

MTのオイル(トラスト75W-90)に添加したところ、スピードメーターケーブルの内部をオイルが上がってきて室内に漏れ出すという珍事が発生。浸透性が良くなったのかもしれないが、それによってトランスミッション(本体)交換を強いられた。

また、ECVTに入れていたときには良くも悪くも効果(作用)は特に感じられなかったのであるが、2万km走行後にECVT Fluidを交換してみたところ、Protec使用時に感じていた半クラッチ時の変な引っかかりがなくなったのである。その変化は劣化油から新油に替えたということだけに起因するとは思えないレベルであり、悪い作用を及ぼしていたような気がした。摩擦を減少させるという添加剤の作用から考えると、金属ベルトの滑りが許されないCVTにProtecのような摩擦軽減剤は入れないほうがよかったのではないかと思われる。

この添加剤、しばらく影を潜めていたと思ったら、10年ぶりぐらいにXEP-17Rとして再登場した。Rというのは何を意味するのか分からないが、もう二度と使うことはない。

MILITEC Millennium

作用の仕方はProtecと同じく凸凹を平らにするというもので、230mLで5800円。

これをミッションとデフに添加したところ、それまで調子が良かったシフトフィールを悪くする羽目になった。これが後々まで響くとは。。。

MTのシンクロの作用は摩擦によって成立しているため、ギアオイルはその摩擦(静摩擦・動摩擦)を考慮して設計されている。摩擦を減少させるとシンクロ作用が弱くなるのである。ミリテックを添加すると、その摩擦軽減作用がシンクロに働いたようで、停止時に1stに入れようとしたとき、クラッチを踏んでから暫く待たないと同調せずにギア鳴りが起きるようになってしまった。MTに対する作用は「Adverse reaction」としか言えない。この事例から、摩擦軽減作用そのものはかなりあると思われるので、エンジン、デフ、パワステ、エアコンに添加すると効果が期待できそうである。しかし、MT、AT、CVTに入れることは勧めない。なお、別パッケージでMT用という小容量の製品があるが、量が異なるだけで成分が異なるとは思えないので、デフだけになら使ってもよいかもしれない。

ミリテック1は販売元が違うが、中身は全く同じとのこと。

MILITEC-1

通信販売で473mL(16oz.)のものが1本 3500円で販売されていたので購入。アメリカでは 1本 25ドル程度で販売されているようである。ミリテック・ミレニアムはエンジン油には使用しなかったので、今度はエンジン油に添加して効果をみる予定。

推奨使用量はオイル1QT に対してミリテックを2oz 添加。1本で約8Lのエンジン油に対応する量が入っており、1回分はさほどの出費ではない。

いろいろなホームページを見てみると、メタルを溶かして潤滑性をあげる塩素系極圧剤であると説明があったことから、銅に対する腐食性をテストしてみた。のちに知ったが、ミリテックジャパンのHPでは、銅板腐食性試験を実施し、公表していた。100℃での試験121℃での試験が実施されている。

使用した感想は以下に示す。

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エンジン油4Lに5.5ozほど添加してみた。

あるHPにおいて、規定量を一度に添加するとエンジン回転が重くなるという記載があり、また、追加添加で効果が持続するという話もあったため、まずは少なめに入れて試すことにしたのである。

ミリテックは温度が60℃以上で金属と反応する性質があるというので、走行直前の冷間時に添加し、その後エンジン各部に十分行き渡るよう2時間の連続走行をした。最初は確かにエンジン回転が重いような気がしたが、そのうちにだんだん慣れてしまうのか、はたまた効果が現れたのか、ついには何も感じなくなった。体感できることはなかったが、計器では若干の変化が見られた。アイドリング時の吸気管内圧が通常の「−500mmHg」から「−510mmHg」になったのである。摩擦損失が減ったのか、シリンダー密閉度が上がったのか、いずれにしても良い方向に作用しているのは間違いない。

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上記エンジン油に2.5oz追加し、規定量とした。しかし、追加によっては何ら変化を感じることはなかった。

パワーハウスアクセルの添加剤

マイクロセラは微細なセラミクス粉末(球状)がエンジンのシリンダの隙間を埋めて圧縮を上げたり、メタルの隙間でボールベアリングのように働いてフリクションを減らすという。KUREの新しいオイル添加剤MOTOR REVにもセラミクスの球が入っているが、単独でオイルの中に添加するよりも油膜保持力の高い物質と共用する必要がありそう。

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マイクロフロン-Uはテフロンの粉末がメタルの隙間に雰囲気的に入り込んで、油膜が薄くなったときに摩擦抵抗を減らそうというもの。昔、フロロンNo.1という同類の製品を使ったが、効果がなく、また、テフロンパウダーをエンジン油に添加することに否定的な意見が多いため、エンジンに入れるつもりはない。

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メタルチューングは金属の表面エネルギーを小さくし、(PTFEのように)摩擦抵抗を小さくすることが可能な特殊処理されたオイルだという。金属同士の引力を弱めるということだと思うが、流体潤滑が形成されている状態では効果を発揮するのかどうか怪しいものである。エンジンの中で完全な流体潤滑は難しいかもしれないので、境界潤滑が発生するような苛酷な使用条件(0W-20で油温150℃など)では効果が発揮されるのかもしれない。

2002年12月28日にオイル交換(Mobil 1 0W-40と5W-40のブレンド)と同時に200mL添加し、帰省で1000km以上走って燃費を測ってみた。しかし、結果は従前と何ら変わりなく、往路は11.8km/L、復路は12.5km/Lであった。特に体感できる効果もなく、費用対効果の面では失格である。

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パワーハウスアクセルのHPでデフオイルにメタルチューニングを入れると良いという話があり、ものは試しということで、規定添加率5%のところ約4%の添加率で入れてみた。するとどうだろう。これまで何となく感じていたギアの音が消えているではないか。極圧のかかる場所では、摩擦抵抗を抑える作用が発揮され易いのだろう。効果のほどは燃費データで確認しようと思っている。

SUPER OIL 2001

日本化学工業(株)が発売している添加剤である。環境を考えて廃油を最小限にするため、2年または6万km(どちらか早いほう)までオイル交換不要というのが宣伝文句となっている。商品モニターに選ばれたので試してみることにした。通常エンジン油4〜5Lに対して 1缶(500mL)が1回分の添加量で、1缶の価格は12,000円。かなり高価なので、本当に良い物であるのか吟味しなくてはならない。

缶に表示されている成分をみると、鉱油(溶剤として30%含まれる)の中に摩擦調整(FM)剤、清浄分散剤、極圧剤、粘度指数向上剤、中和剤などを溶かしたものということが分かる。すなわち、普通のエンジン油の添加剤成分を濃縮しただけである。一般的な考えとしては、製品として完成しているエンジン油に素性の分からない成分を別途添加するのはあまり賛成できないのであるが、本品は長年の研究の成果で生まれた製品だという広告に加えて、モニターレポートも課せられていたので、使ってみることにした。ただし、GC8(WRX)には100%合成基油のエンジン油を使っているので(合成油と鉱油は相性が悪い場合があるので混合しないほうがいい)、SUPER OIL 2001を混合することは避け、鉱物油を使っているKK3ヴィヴィオに使用することに決めた。オイルは BP Vervis Coranda(1L)+ Vervis Neo(0.8L) のブレンドとし、それにSUPER OIL 2001(0.25L)を添加した。

第一印象は、エンジン音が静かになったような気がした。これはFM剤、極圧剤の作用と思われる。1ヶ月間使ってみると、もう一つの効果が確認できた。それは密封作用である。VIVIOのエンジンはピストンとシリンダの隙間から吹き抜け(ブローバイ)が多いようで、油膜強度が弱い10W-30のオイルを使っているときには必ずフィラーキャップの裏に水滴が付着するのが気になっていた。短距離走行が多い場合はエンジン温度が上がらないため水分がたまる(蒸発しない)ということが考えられるが、たとえ長時間の運転を行ってもヴィヴィオのエンジンには特有のものとして発生し、ディーラーでもそれは認知されている(なぜか同じエンジンのレックスでは起こらない)。その現象は、SUPER OIL 2001を添加後、走行条件が全く同じなのにもかかわらず発生しなくなったのである。一時的には確かに効果があるのは認める。しかし、性能を2年間維持するというのは疑問が残る。不純物(吸気中の埃、燃焼時のスス、添加剤の劣化物)の混入はどうしても避けられないため、オイルの使用期限はフィルタの濾過能力が限界になるまでというのが正当だと考える(といっても実際にフィルタのバイパスがいつ始まるのかは素人には分からない)。とりあえず1年間使って廃油を点検(目視だけしかできないが)しようと考えている。

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添加後8ヶ月(走行5000km)でオイルの状態を見る機会ができたので、記載する。その前に日常のエンジン使用状況を述べると、暖機はわずかで短距離走行を繰り返すというエンジンやオイルに良くない条件で、ススや水分は一般車両より多く発生していることが考えられる。まずはフィラーキャップの裏を見てみたところ、水滴が付着していた。冬季なので、水が溜まるのは覚悟していたが、不安は的中した。次にレベルゲージを抜いてみると、スティックに付着したオイルの色は真っ黒であった。その原因のほとんどは不完全燃焼により発生したススがオイル中に分散しているためだと思われるが、その量が許容範囲なのかどうかはエンジン内のスラッジの付着状態を見ることが出来ないので不明である。エンジン回転はスムーズであったので、潤滑性能は維持できていると思われるが、清浄分散作用の機能が維持できているのかどうか、それが問題である。このような苛酷な条件下では、2年または6万kmまで使えるのか心配になる。

添加後9ヶ月で車検の時期(2月)が来た。ヴィヴィオの車検はディーラー任せで、勝手にオイル交換をされる心配があったので、車検証にポストイットで「次回エンジンオイル交換は5月」と大書して貼っておいた。しかし、やはり不安は的中し、スバル純正オイルに交換され、高い料金を支払わされていた。軽自動車で10万円も車検代を取られても親はまったく気にしていない。無知はボッタクリの標的になるだけである。

日本潤滑剤流通センター

フロロンNo.1

1980年代半ばに流行し始めたPTFE(テフロン)の粉である。それ以前はオイルにPTFEを混合した添加剤(PTFEは沈殿していた)が種々販売されていたが、1回の添加に7000円も要したため、頻繁に使うことはできなかった(1度だけマリナの製品「730」を使用)。そういう時期であったので、主成分だけを安価(100g 6000円)で販売したフロロンNo.1がヒットしたのもよく分かる。オートメカニック誌においてエンジン油に添加したテストでは良い評価を得ていたので私も買ったが、自らの経験では、何ら効果を感じ取ることはできなかった。ただ、使用中のエンジン油の臭いが、マリナ製品添加後とフロロン添加後で同じものであったということが気になっている。PTFEはエンジン油に添加しても化学変化を受けないはずなので、熱で変質したのかもしれない。

その後、15年以上も日の目を見ることのなかったフロロンNo.1であるが、下記のEcoOilの入手をきっかけに思い出したので、このページに登場することになった。

EcoOilの宣伝資材の中には、パワーステアリングオイルへの添加の記載があったので、それを真似て音が出ていたポンプに対してフロロンNo.1の効果があるかどうか試してみた。前回のパワステオイルの交換から2年以上経っていたため、リザーバ内の古いオイル(約200mL)を抜き取り、新油とともにフロロンNo.1を入れた。その結果、気になっていた音は消えてしまった。

PTFE粉をエンジン油に入れることに関して、インターネット上で否定的な意見が多数見られる。そのためエンジンに対する使用は避けているが、単なる油圧ポンプのパワステであれば高温による悪影響は出ないと思っている。

エコオイル大阪

ECO-01

エコオイル大阪からのプレゼントとして入手した。

中身はPTFEであり、宣伝文句は従来の製品と同様である。

オイル4Lに対して1本(200mL)を使用するという。価格は5800円と表示されており、安価なPTFEを使っているわりに高価だと思う。1回で5800円というのは、どう考えても元を取ることはできない。

PTFEの粒子が小さいことを売り文句にしているように、この製品はPTFEが沈殿しにくいのが特長である。1日置いていても、上澄液が出てこないので驚いた。

エンジン油には添加したくないので、これもパワステに入れてみようかな。

この製品には種々の包装仕様があるようで、バイク用品屋ではZero friction(5800円/200mL)という名で、また、聖というネットショップではどういうわけか4000円/200mLで販売されている。

ORBITRON

G-SPEC



12,000円
 

オイル添加剤にも色々な種類がある。このORBITRONは、静電気がどうのこうのという謎の商品。オイルにオービトロン化という加工がなされているという。

エンジン油5〜10L分に対応(1〜2%量を添加)する100mLボトルのORBITRONは、通常仕様は4200円(税別)、そして、このG-SPECは12000円(税別)だという。

G-SPECというspecialな製品は、液色が黒いので、グラファイトの減摩剤が入っているのだろう。

レガシィに使うと、 1回分は50mLなので6000円だ。いったいどんなエンジン油(製品)に添加したらいいのか。例えば、3000円/4Lの製品に入れるのは好ましいとは言えないだろう。かといって、1万円/4Lの製品に添加する必要があるのか、とも思ってしまう。

モニター商品であり、ともかく報告書を作らねばならないので、在庫の中から適当なオイルを使うしかない。

06SEP2015

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<1回目>

まずは、オカンの原動機付き草履で試してみよう。

8月下旬にオイル交換をして、すでに1000qほど走行していたが、次のオイル交換は2月下旬〜3月上旬になるので、あと4箇月以上もある。

それだけ使用期間あれば、有用性を検証できるだろう。

とりあえず25mL(1%)注入した(3000円分)。

それから私の運転で50kmほど走らせたが、変化を感じることができなかった。

翌日、高速道路で95km/hまで出してみても静かではあったが、元からそうだったような気がする。

18OCT2015(4900km時)

老母がいつものように使用している間、平均燃費は18.1km/Lから18.4km/Lになったが、涼しいこの季節は良い燃費が得られる時期であるから、ORBITRONの効果は少ないような気がする。01NOV2015

1回に25mL注入するのなら、あと3回分あるので、じっくり検証してみよう。いや、ちょっと多めに入れるほうが体感しやすいか。それなら、あと2回で使い切ろう。 

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<2回目>

前回は25mLの添加量であったためか、効果が体感できなかった。

そこで、今回は2月に交換したオイルに多めのORBITRONを入れて様子をみようと思った(30〜35mLの添加を予定)。

ところが、容器を傾けていて、気が付けば残量が15mLになっていた。

つまり、60mL(2.4%)も入れてしまったのだ。

60mL ⇒ 7200円分

低回転低負荷でのCVTのノイズが耳についたことから、エンジンは静かになったのかもしれない。

なお、5000rpmまで回しても、エンジンは滑らかに回っていた。まあ、販売店の試乗車でもそうだったような記憶があるが・・・  05MAY2016

費用対効果を考えると、お金を払って入れようとは思わない。

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当該モニターは、結果がweb上で公開されるスタイルになっているのだが、私がモニター結果を正直に報告したところ、1回目も2回目も掲載(公開)されることはなかった。実際、そのwebサイトには良い報告だけが公開されている。そんな情報操作をする会社は三流である。

MOTOR UP

2.0

昔、通信販売のTV番組でよく見たMOTOR UPが再び世に出てきた。

2.0ということから、中身(有効成分)は昔のものとは別物なのだと思うが、大丈夫なのだろうか。

主要な成分は二硫化タングステンだという。二硫化モリブデンはよく使われるが、そんな成分も潤滑材として利用できるのか。

私は知らなかったが、二硫化モリブデンよりも高速、高荷重で使われる高価な固体潤滑材であるという。

http://www.ws2-nihon.co.jp/

 

市販オイル添加剤のテストで、よくFalex試験が用いられるが、エンジン内でFalex試験のような極圧になる場所があるのだろうか。テスト結果が製品の本当の特性を表しているとは思えないのである。

まあしかし、ドライスタート時に多少の潤滑(摩耗防止)は期待できる。

ともかく、モニター商品であるから、近いうちに使ってみなければならない。

先ずはスクーター(単気筒112ccエンジン)に使ってみた。新車に使用した場合の効果については、よく分からなかった。

次に、BL5にも入れてみた。しかし、純正油でも意外にエンジンは滑らかに回ってくれるため、その効果はよく分からなかった。

スクーターのオイル交換と同時に再び入れてみた。前回と同一銘柄のエンジン油を使ったが、交換前と比べて回転が重くなったような気がした。

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ドンキホーテにおいて1980円で販売されていたが、私なら680円の有機モリブデンを買うだろう。アメリカでは、エンジン油の価格がとても安いのに、MOTOR UPは40ドルもする。そんなものをアメリカ人が買うのかな。

IXL light

IXLというオイル添加剤が日本でも知られるようになってかなりの年月が経った。ミリテックの類似品というイメージであるが、これまで使う機会はなかった。

このたび入手したので、ステラのエンジン、アドレスのエンジン&ギアで試してみようと思う。08MAR2019

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アドレス110のギア油に5mLほど添加してみたが、効果は感じられなかった。

オカンの原動機付き草履のエンジンに140mL入れてみた(添加率6%)ところ、ちょっと滑らかに回るようになった気がした。まあ、気の所為かもしれないが。。。09MAR2019

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