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PSF交換

パワーステアリングは油圧によって作動するため、その作動油(Power Steering Fluid)は大切なものである。しかし、交換時期は指定されていない

10万kmで交換が必要なオイルがあるとすれば、必ず整備書には「交換時期は10万km毎」と書かれている(ダイハツ車のATFはそうなっている)。ということは、つまり、10万kmでも20万kmでもPSFは交換しなくていいと考えられるのだ。

しかし、本当にそれでいいのだろうか。

当初、私はAttack X1を添加しておけば10年間(乗り換えるまで)は何もせず、量の点検だけをすればいいと思っていた。

ところが、3年5ヶ月経った我がBL5DのPSFタンクを見てみると、もともとは赤い色であった油は黒くなっていた。 半透明のタンクなので「見え過ぎちゃって困るの」ということだ。GC8インプレッサのように鉄のタンクなら中身は見えないのだが。。。まあ黒くなっているということは、ゴミが混じっているか、変質しているか、どちらかである。

タンク内の油をできるだけ抜き取って内部を見ると、スラッジが付いていた(写真上段)。これはパワステポンプの機械の摩擦によって発生したゴミなのだろう。

そこで、以前インプレッサ用に買って残っていたPSFを使って一部だけでも油を交換やろうと考えたのである。

BL5(D型)はPSFのリターンパイプが手の届く場所にあるので、そこにホースを接続して戻ってくる油を回収することにした(写真中段)。BL5のA〜C型はPSFクーラーがあるため、さらに作業性がいいはずである。

フロントをジャッキアップしてハンドルを左右にグルグル回すと、油がどんどん出てくる。透明ホースを通して見るPSFの色はまだ赤みが残っており、実のところそんなに汚れていなかったのである(写真下段)。

まあしかし、もう二度とパワステポンプが壊れる経験をするのは嫌なので、できるだけ労ってやるのがいいだろうと思いながら作業を進めた。缶に残っているPSFは300mLぐらいしかなかったので、適当にストップして、PSFタンクを指定の量まで満たして 作業終了。

 

今回交換できた量は約200mLでしかない(全量は800mLとのこと)がハンドル はかなり軽くなり、ちょっとびっくりした。同時にタイヤを17インチに替えたことも影響しているはずだが、それにしても操作はかなり楽になった。

30JAN2010(21906km走行時)

もうすぐ車齢が9年になり、走行距離も4万qを超えたので、パワステ作動油の状態を確認してみた。

リザーバー(容器)を外側から見ると、作動油は黒くなっている(劣化している)と思われた。しかし、シリンジで吸い取ると、実は濃い赤色であると判定できた。

あまり劣化していないようだが、作動油の残量(在庫)は少量であり、リザーバー内の全量を交換するのに適当な量であった。

だいたい80mLぐらい交換できたようだ。

13MAY2015

写真は交換後のものである。赤い新油でも黒く見える。

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