---------------------------------------------------------------------------

パワーステアリング ポンプ交換

ハイグリップタイヤを履いて激しくステアリングを回すジムカーナ車両では、パワステに掛かる負担が大きいため、ポンプが壊れることが多いと聞く。

私は据え切りをしないし、パワステに負担を掛けるような運転はしていないのにもかかわらず、GC8インプレッサのポンプは交換を強いられることになった。

 

症状:オイル漏れ

過去にオイルタンクとポンプの間のOリングが硬化してオイルが滲んだことがあったが、今回はパワステオイルがエンジンブロック(BOXERなので平らな面が広い)の上に広がり、排気管に滴るほどの勢いで漏れた。そのオイルに着火すると、車両火災の危険性がある。

原因:不明

長期(9年間)使用という理由だけでパッキンがいかれるとは思えないが、ポンプ本体と裏蓋との間のパッキンが悪くなって漏れているのが見て取れた。

対処:リビルト品を利用

ディーラーで交換作業の見積を出してもらったところ、新品のポンプを使って6万円という話であった。あまりに大きい出費になるため、リビルト品を探してみると、すぐに見つかった。価格は1万2千円也。

 

作業:リビルト品と交換(GC8Cの場合)

基本的には故障した部品をリビルト品と入れ替えるだけの単純作業である。しかし、リビルト品には付属品が付いていないため、故障したポンプからプーリーやブラケットに取り付けるボルトを移植する必要がある。作業性が悪いので、面倒である。

    • 駆動ベルトを外し、邪魔になるオルタネータを外す。
    • パワステのオイルタンクからオイルを抜く。
    • オイルタンクを外す。
    • 高圧側のパイプの結合を解く(スパナ使用)
    • エンジンブロックに付いているブラケットごとポンプを外す。
    • ポンプからプーリーやボルト類を外して、リビルト品に移植する(プーリーを外す時にはインパクトレンチを使ってもよいが、締める時には使わないほうがよいらしい)
    • リビルト品をブラケットとともにエンジンブロックへ戻し、ホースやパイプを結合する。
    • オルタネータを戻す(まだベルトは付けない)
    • オイルタンクにパワステオイルを入れ、フロント側をジャッキアップしてステアリングホイールを数回回して簡単にエア抜きをする。
    • エンジンを始動し、1000rpm以下になるまで暖機する(ベルトを付けていないためオルタネータが回らず、充電警告が出るが、それは無視する)
    • ベルトを取り付けて、ポンプを低回転で回し、パワステの経路にオイルを循環させる(ベルトを付けて回す前に、手でプーリーを回しておくのもよい)
    • エンジンが暖まって回転が900rpm以下になったら、ステアリングを数回ゆっくり回して異常がないか確認する(負荷を掛けないため、タイヤは浮かしたまま)
    • ジャッキを下ろして、オイルタンクの油面を確認し、終了。

 

戻る

 

inserted by FC2 system