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L

4AT

96万円(税抜)

鈴木のワゴンRの試乗を終え、直後にムーヴを試すことにした。

乗り込んでみると、空間はほとんどワゴンRと変わることがなかった。ワゴンRが提案したこの形が今や軽自動車のスタンダードになっているということか。

動くとエンジン音がまろやかに耳に届くように感じた。鉄ブロックのエンジン自体の音が小さいのか、遮音がきっちりとしているのか分からないが、ワゴンRよりは上質な印象を受けた。乗り味もまろやかであり、145/80R13というハイトが高くて細いタイヤが功を奏しているのだろう。

ムーヴは販売台数において先駆者のワゴンRと首位を競うまでになった。知名度のワゴンR、上質な乗り味のムーヴ、試乗するか否かで客が選択するクルマは変わってくると思う。

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●ワゴンRとの比較●

メーターパネル:ムーヴは巨大な速度計を備えるが、回転計はない。ワゴンRには小さいながら回転計がある。年寄りにはムーヴのほうがいいだろう。

リヤシート:左右独立でスライド&リクライニングするワゴンRは便利に使えそうである。ムーヴはリクライニングのみ左右独立で可能となるが、スライドは全体で動く。

予防安全:ハイマウントストップランプはワゴンRに標準装備されるが、ムーヴにはルーフスポイラーとセットでオプション。

ABS:普及グレードでは共にオプションとなる。ワゴンR(FX)は2.5万円であるが、ムーヴは3万円。ABSを装着すれば、どちらも仲良く99万円也。

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VIVIOのCVTに慣れた老母は、ムーヴが上り坂で自動シフトダウンしてエンジン回転が急上昇すること(音が大きくなること)に驚いたようであったが、それはギアが4段しかないので避けようがない。9年間もシームレスな変速をするCVTに乗り続けると、それが当たり前になり、その前に乗っていたAT車を忘れてしまったのだろう。

後方視界は両車とも同じようなレベルなので、音と乗り心地が上質なダイハツが次期草履の候補になりそうである。

MOVE L  ABS装着車 L150S

鈴木、ダイハツ、本田の軽自動車の試乗を経て、2005年7月に老母が選んだ新しい草履はダイハツMOVEであった。それに乗った感想を少し述べる。

乗り心地:シートは意外に良い出来で、体が安定するし、ソフト過ぎない脚もなかなか良い感触である。2時間走っても疲れなかった。

操縦性:背が高いことおよびタイヤの柔らかさが原因と思われるフラフラ感があり、ステア操作に対するクルマの動きが明確ではなく、100km/hで走るとちょっと怖い。また、ステアリングギアが極めてスローに設定され、特性の中に敏捷性という言葉は見当たらない。脚は悪くないと思うのであるが、ソフトすぎるノーマルタイヤ(ASPEC)を、もう少ししっかりした銘柄に変更したい。155/65R14へのサイズ変更と併せてダンパーも変更(New SR Specialはある)するといいかもしれない。

静粛性:加速中は騒がしいが、巡航なら80km/hでもなんら支障はない。

室内の広さ:最近の軽の水準であるが、ボディサイズの割りにどうしてこんなに広いのだろうと思ってしまう。軽自動車はすごい。4人乗りが充分な余裕をもって実現できているのである。

エンジン:ダイハツの古い鉄ブロックエンジンは、L150Sを最後に消滅するだろう。ESSEに載る新しいアルミブロックエンジンは軽くて性能も高いようなので、ちょっと羨ましい。鈴木のようにアルミブロックエンジン(K6A)が鉄ブロックエンジン(F6A)より騒々しい、ということにならなければいいのだが。自然吸気の0.66Lエンジンで820kgもあるボディを動かすのはやはり辛いようで、エアコンのコンプレッサがONになると途端に走らなくなる。エンジン油は6400km走行までの間に3回交換し、10W-30のオイルを3種類使ってみたが、何ら差は見られない。

AT:4段ATはちょっと騒々しく、極低負荷時の変速ショックは大きめである。軽自動車で日常に使う速度域は狭いものであるが、燃費を考慮してTOPギアは高く設定されており、各ギアのステップ比は大きくなってしまっている。急な上り坂を走るとき、2速か3速で迷うことが間々あり(2nd-6000rpmでは騒がしい、3rd-4000rpmではパワー不足)、CVTが欲しいと思ってしまう(5000rpmで走れる)。購入後に気付いたのだが、このATはTOPギアでもロックアップしない。カタログの主要燃費向上対策の項に「ロックアップ機構付トルコン」と書かれているのはターボモデルだけであった。ケチな鈴木でもWagonR全車にロックアップクラッチ付トルコンを備えているのに、どうしてダイハツは差別化したのだろう。NAモデルでは高速巡航はしないという前提なのか。

遠出をしても30km圏内で、高速道路には乗らない。500m以上離れた場所にはクルマで出掛ける。郊外の道路で出すのは速くても80km/h。これが実態である。老母はダイハツが考えたとおりの使い方をしているようだ。それならばコストが掛かるロックアップクラッチを省略してしまおうという気になるのも分かる。燃費がどれぐらいなのか聞いていないが、長距離を走るわけではないので、どうでもいいのだろう。雨に濡れずに移動できる原動機付草履として、故障なく使えることを期待する。

タイヤローテーション

タイヤ交換

パンク

パンク被害

タイヤ&ホイール交換

またパンク

エコピュア装着

バッテリ交換

Vベルト交換

車検(1回目)

車検(2回目)

車検(3回目)

車検(4回目)

トー調整 その1

トー調整 その2

キャンバ調整

2012年8月〜

 

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