昔のクルマはブレーキフィーリングに不満があったし、ブレーキパッドの消耗が早かった。

ローターが小さかった（負担が大きかった）ことと、摩材の耐久性が低かったことが原因と思われる。

友人のS14（SILVIA）や私のGC8（IMPREZA）のパッドは頻繁に交換したものだ（ただし、純正パッドは利かないのでほとんど使わなかった）。

その結果、様々なフィーリングの製品があることを知った。もちろん、宣伝文句を見て選ぶのだが、中には宣伝文句とまったく異なるものも・・・

しかし、最近の純正ブレーキシステムは制動感が良く、パッドの寿命も長くなっている。ローターが適正なサイズになり、材質も改良されているのだろう。

BL5（LEGACY）では一度だけ市販品に交換した。しかし、純正パッドのほうが圧倒的に優秀だったので、市販品はすぐに処分した（ハズレをつかんだ）。

一代前のオカンの原動機付き草履として活躍したL150S（MOVE）では、純正パッドのフィーリングは良く、摩材は充分に（3〜4割）残った状態でありながら「樫山のパッドを試してみたい」という不純な動機で交換したが、樫山のパッドは摩擦係数が高く、使いづらい製品であった。市販品の多くは摩擦係数を高める方向になってしまうのだろう。この経験から、純正パッドに不満がなければ無交換で使い続けるのがよいと思うようになった。

そして、現オカンの原動機付き草履であるLA150F（STELLA）は、L150Sよりブレーキローターが大きくなったことから、L150Sよりもパッドは減らなくなり、フィーリングもさほど悪くない。乗り換えるまでに交換の必要はないだろう。まあ、希望を言えば、フロントの利き具合を現状の9割ぐらいに落として欲しいところだが、そういう方面のリプレイス品はほとんどない。

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純正ブレーキパッドはなかなか扱いやすく、前後バランスも良いので、まったく不満はない。サーキット走行のようなハードな使い方をしなければ、10年以上の耐久性があるだろうし、交換する必要性をまったく感じていない。

そんな状況ではあるが、これまでに色々なパッドを試してきた私は、市販のパッドが気にならないわけではない。だが、現状では改善を求める要素が見当たらないので、市販品がどういう観点で（何を改善しようとして）製作されているのか、という点で気になるのである。

ちょっと気になったことを以下に書いてみる。

＜JB64Wでパッド交換を実施した人の事例＞

しかも、前後バランスが悪くなるなんて・・・　大莫迦としか言いようがない。

＜市販パッドのラインアップ＞ 

ENDLESS、Winmax、ACREなどの有名メーカーからJB64W用のパッドは販売されているだろう。しかし、私はそういうメーカーが誇示するスポーツ性能に興味がない（今となっては）。

何か面白い製品はないかと探していると、安価なものが出ていたので、見てみよう。

<1>TERRA

TERRAとは何だ？　 2,500円というのは、ちょっと驚きだ。しかも送料無料！

こんなパッドを使うのは怖いが、TERRAというブランド名を見た記憶があるので、ちょっと検索。

そうだ、神戸の有名なオフロード屋さんだ。ここのパッドが2,500円というのはちょっと変（？）。

サイトを見ると、なんと！　28,000円ではないか。どういうことか？

これが本当なら、私はリプレイス用パッドを必要としていないが、とりあえず買うよ！（莫迦！）

<2>アケボノ

これはK4ではなく、純正同等品だ。K4は5,000円を少し超えるが、純正同等品なら価格はこんなものだろう。

<3>ドライブジョイ

ドライブジョイはトヨタ車の純正部品に準ずる用品ブランドだと思っていたが、今は、トヨタ以外の車両の部品も扱っている。

パッドのメーカーは、実のところアケボノだって。やはり純正パッドと同じ（ようなもの）なのだ。 

安価な製品をチェックしてみると、単なる純正パッド代替品に行き着いた。まあ、現実はそんなものだ。

ただ、オフロード屋さんの製品はとても気になる。本当に2,500円なら、すぐに買うぞ。

31MAY2020