日本でレンタカーといえば、最新モデルが揃っているというのが普通であった。

私もデビュー間もない2代目Vitzや5代目Legacyを利用した経験がある。

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【通常のレンタカー】

レンタカーを扱う業者、例えばトヨタレンタリースにおいて、最も安価なクラスに属するVitzは12時間まで5000円で借りられる。5人で旅行し、1台借りたなら、ひとり1000円である。

こんな使い方なら安いものだと思う。

しかし、1人でちょっと大きい荷物を運ぶためにクルマを使いたい場合は、5000円というのは高いような気がするのだ。Vitzは6時間のレンタルでも同じ5000円なのである。

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【格安のレンタカー】

発売から間もないモデルを配車するのでは原価が高くつく。そこで、最近はレンタカー業者以外の業態の店において中古車を利用したレンタルサービスが増えてきた。

板金屋、中古車販売店、ガソリンスタンド、駐車場業者などが参入しており、最も安価なタイプなら12時間で2500〜3000円程度で借りられる。

ちょっと買い物に行くだけなら、新型車である必要などなく、中古車で充分である。何より安い方が嬉しい。

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今回、なぜ我が家のレガシィを使わずにレンタカーを借りたのか。その理由は、大きい荷物を運ぶ必要があったからである。

レガシィ・ツーリングワゴンなら荷室は広くて何ら問題ないのだが、私のセダン（B4）のトランクには今回の荷物であるダイニングテーブルを入れるのは難儀しそうなのであった。

寸法を測ると、 リアシートを外してトランクと室内を貫通させてやれば入らないこともない大きさだと思われるのだが、貫通させる作業がちょっと面倒だと思ってしまったのだ（インプレッサでは頻繁に実施していたのに・・・）。

そこで、簡単にリアシートが倒れて荷室が広がるハッチバック車の出番である。テーブルの天板は短辺が900�oあるため、車両の幅は1695�oのものが好適だ。カローラ・ワゴンかフィットを借りられるといいだろう。

近所の格安レンタカーを探してみると、ラインアップにはフィットがあったが、作業当日はすでに予約でいっぱい。辛うじて残っていたのはスターレットの最終型であった。

EP91型スターレットを貸し出す業者は100円レンタカーという名で副業をするガソリンスタンドだ。

1999年まで販売されていたEP91は車幅が1625�oしかない。これで900�o幅の板が載るのか。また、天板の長辺は1430�oもあるので、リアシートを倒しても 収まらないかもしれない。ちょっと心配だ。

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朝からEP91を借り、ドライブがてら家具店に出向き、テーブルを購入した。組み立て前の部品は2つの箱に分かれているが、トータル50kgというので、1箱でも重さはかなりのものだ（28kg＋22kg）。

ハッチゲートを開けると間口は広いが、2人がかりでも箱を積み込むのはなかなか大変であった。

まずは幅がやや狭いほうの箱を積み込むと、リアのサスペンションタワーの間にぴったりと嵌まった。なんとかギリギリのところでうまくいった。しかし、荷室の長さは心配していたとおり僅かに足りず、はみ出ることになってしまった。

もう1つの天板が入った箱は少し大きかったが、先に積んだ箱の上に載せるとサスペンションタワーに干渉することはなかった。ただ、はみ出しはさらに大きくなってしまった。

はみ出るかもしれないという心配から粘着テープを持参していたのは成功であった。急発進でもしない限り落ちることはないと思えるぐらいリアゲートとバンパーをテープでしっかり留めて帰路に着いた。

今回、やはりハッチバックのレンタカーを借りて良かった。セダンのトランクに重くて大きい箱を事故なく積み込むのはかなり苦労するだろう。男が3人ぐらい居ればいいが、家内と2人での作業は辛いものがある。

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走行距離99kmで給油燃料7.84L。燃費は12.6km/Lとなった。

EP91は3段AT（ロックアップは3速のみ）なので、まあまあ良い燃費が得られたと思う。

15年ぐらい経過し、8万数千km走った車両でもさすがにトヨタ車である。しっかりした乗り味が維持されていた。ただし、Dレンジで停車中に車体がものすごく震えるのは気になった。これはすでに店では認識されていて、エンジンマウントを交換する予定であるという。 すなわち、これからもこの車両をレンタカーとして使い続けていくということなのである。

100円レンタカーはなかなかまともなものであった。短時間の使用もできるので、近所にあれば自家用車はいらなくなるだろう。