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ラテラルハイドロプレーニングとタイヤ溝

ウェット路では無理をしないよう心掛けているため、怖い思いをしたことは多くないが、記憶に残っている場面もある。

初夏のある日、晴天の下で特に気を張り詰めることなく普通にカプチーノを走らせていた。

冬に買ったカプチーノにはすぐにスタッドレスを履かせたので、春になって履き替えた(戻した)純正タイヤ(POTENZA RE96)はほとんど減っていなかった。そんな状況なので、路面状況に気を遣うことなどまったくなかった。

高架橋の高速カーブ(片側3車線の左カーブ)に差し掛かったところで、大きな水溜りが広がっているのが見えた。反射的にちょっとブレーキを踏んだものの、80km/hぐらいで飛び込んだ。

水溜りに入ってみると、それは思いのほか深く、衝撃とともにタイヤが水に浮き、隣の車線まで流れていった(これぞ本物の四輪ドリフトだ)。ゆっくり走らせていて、しかも最も左の車線にいたので、大事には至らなかったのである。もし100km/hで追い越し車線にいたら・・・

この経験により、新品のようなタイヤであってもラテラルハイドロプレーニングの限界は低いことを知ったのである。

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こちらのページに4mmの残溝があれば180km/hでも問題はないと書いたが、それはあくまで直進中の話である。
ラテラルハイドロプレーニングを考慮するのなら、もう少し深い溝を必要とするだろう。

この映像を見ると、考えさせられる(19分〜)。

https://www.youtube.com/watch?v=DNdAXjd3jCc&list=PL75D0B8504A4546BA&index=38

残溝が3mmのタイヤでウェット路に100km/hで進入してハンドルを切ると、こんなことになるのだ。
ウェット性能に優れたConti Sport Contactであっても、Mercedesであっても。。。


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ウェット路での挙動について、安全な場所が確保できるのなら、経験しておくといい。そして、タイヤの残溝に気に配る余裕を持ちたいものだ。

 

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