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ダイハツ MOVE canbus(LA800S)

ダイハツの業績が思わしくないという。

まあ、それはそうだろう。

庶民の足である軽自動車には5年ぐらいは乗るものだ。いや、10年乗っても問題はない。

実際、老母は大きなトラブルを経験することなく9年半(約8万km)もL150S乗り続けたのだ。小さなトラブルとしては、ドライブシャフトのブーツが切れてグリスが飛び出してしまったことぐらいである。ATFは無交換、Vベルトは一度だけ念のために交換し、ブレーキパッドは交換したものの実際にはその必要はなかった。あとは、バッテリ、タイヤを消耗に応じて、LLC、ブレーキ液などを期間を定めて交換したぐらいであった。

そして、軽自動車税アップ(1.5倍)が適用される前LA150Fを購入した(2015年2月)。

多くの人が2015年3月までに軽自動車を購入した結果、その後の販売台数が低下してしまうのは当然である。

 

 

ダイハツは、増税後に新型車を投入して梃入れを図っているが、新しい(LA系)プラットフォームのモデルは派生ばかりで、目新しいタイプがないため、販売が低迷するのも仕方がない。

軽自動車全体の市場が大きくならないのなら、限られたパイの奪い合いをするしかなさそうだ。

愛称/型式 重量(kg) ファイナル 燃費(km/L)
ミライース/LA300S 730 4.272 35.2
ムーヴ/LA150S 820 4.523 31.0
キャスト/LA250S 840 4.800 30.0
ムーヴ・キャンバス/LA800S 920 4.800 28.6
タント/LA600S 940 4.800 28.0
ウェイク/LA700S 1000 5.105 25.4

 

ダイハツではTantoが一番人気である。

そうなると、安易に派生車種を作ろうと思ってしまう。

Tantoを上に85mm引っ張り上げたWAKEは、意外にも売れなかった。Tantoで充分に広い(高い)ので、より広く(高く)ても高価格になったモデルには価値を見出してもらえなかった。

高いモデルが失敗なら、次は低いモデルだ。

Tantoを95mm押し潰したのがMOVE Canbusである。「背の低いTanto」の需要は、それなりにあるだろう。

だが、MOVE Canbusは意外に重い(Tantoより20kgしか軽くない)。まあ、そんなことは一般客が関心を払うところではないが。。

全高1.6〜1.7mでスライドドアをつけた新規モデルはヒットするかもしれない。ちょっと面白いデザインはTantoとの棲み分けを考慮した結果なのだろう。

12SEP2016

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人気の「スライドドア&1.7m級モデル」は少しだけであるが売上が伸びているようだ。

しかし、MOVE(台数にはCanbusを含む)の売上は落ちてきている。モデル末期(2013年6月発売)のDAYZ(台数にはRooxを含む)に負けるとは、いったいどうなっているのか。

 

メーカー

通称

2018.4-2019.3

2017.4-2018.3

前年比

1

ホンダ

-BOX

239706

223449

107.3

2

スズキ

スペーシア

158397

113691

139.3

3

ダイハツ

タント

142550

134660

105.9

4

日産

デイズ

140056

136505

102.6

5

ダイハツ

ムーヴ

132320

145643

90.9

MOVEもモデル末期だから??? 確かに普通のMOVEはもはや何の改良もなされず魅力は薄いので、かなり売りは落ちているのだろう。MOVE Canbusのほうはおそらく伸びているが、シリーズを合わせると減少ということになってしまう。MOVE(LA150は2014年12月発売)よりTanto(LA600は2013年10月発売)のほうがモデルチェンジのタイミングが近いはずなので、Tantoの売上が伸びるのは変な感じがするのだが、大量のTV-CMの影響もあって、依然として「スライドドア&1.7m級」は高い人気を保っているのだ。

このたび、MOVE Canbusにちょっとしたテコ入れがあった。技術的にまったく新鮮味はないのだが、デザイン性はとても良い。ユーザー自身がちょっと手を入れたような感じに仕上がっていて、面白いと思う。

 

MOVE Canbusに男性が乗るのは憚られたが、右下の灰色+黒アクセントは、運転手が男性でもおかしくないんじゃないか。23APR2019

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