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制動力の前後バランスを検討する

車両のブレーキバランスについて、書いたことがある。

 

BL5レガシィのノーマルパッドの性能をショートコース(1q弱)で確認した後、ミニサーキット(2.8q)で三流メーカーのパッドを試してみたのだが、こちらに書いたように、その性能は商品の宣伝内容とかけ離れたもので、とんでもない駄作なのであった。

 

ノーマルパッドは前後バランスが悪い(ただしDIXCELよりは良いものの、その他の総合的な性能はとても優秀(ペダルタッチ、制動感、耐久性、ダストはDIXCELより圧倒的に良いであることが判明して以来、私は外品にあまり目を向けることがなくなってしまった。

ノーマルパッドが早期に減ってしまったなら、前後のバランスを考慮しつつ外品を色々と試してみたいと思うところであるが、BL5のノーマルパッドはほとんど減らないので、[カーマニアとしては残念ながら]/[一般消費者としては幸いに]その機会がない。

 

 

スポーツ走行のために外品を買うのなら、以下のような組み合わせにして、前後の制動力バランスを改善したいと想像するのである。

Winmaxの組み合わせのように前後にセットする製品の基本的な摩擦係数が大きく異なれば、バランスの変化を体感することができるのではないだろうか。

メーカー
Winmax AP1(ARMA Sport)
平均μ 0.30〜0.33
常温〜600℃
ロースチール材
AT3(ARMA Street)
平均μ 0.43 〜 0.48
常温〜500℃
ノンスチール材
ENDLESS Super Street M-Sports
0〜530℃
平均摩擦係数:0.30〜0.40
ノンアスベスト
Super Street S-Sports
0〜480℃
平均摩擦係数:0.38〜0.45
ノンアスベスト

私と同じように考えて、BLレガシィ3.0のブレーキパッドにWinmaxを使って前後バランスを調節している人がいる。

http://minkara.carview.co.jp/userid/163301/car/69451/parts.aspx?cat=113

 

 

 

前後で異なるメーカーの品を選ぶのなら、以下のような選択肢も考えられる。

ただし、摩擦係数はメーカーによって測定基準が異なると思われるので、そのまま信じて比較してはいけない。

なお、ノーマルパッドで全体にペダルタッチや利きが甘いクルマで、少しずつ変化を確かめたいのなら、フロントはノーマルのままで、まずは(私がカプチーノで実行したのと同じように)リアにSuper Fighterを使ってみるのは面白いと思う。

メーカー
BRIG VS826
0-730℃
摩擦係数 0.22-0.26
ノンアスベスト材


VS092
0-730℃
摩擦係数 0.24-0.29
ノンアスベスト材


VS082
0-730℃
摩擦係数 0.26-0.31
ノンアスベスト材
D.Speed G1改ブレーキパッド(リア専用)
30℃〜550℃
摩擦係数 0.45〜0.50
セミメタル材
ACRE Super Fighter
常温〜450℃
摩擦係数 0.35〜0.50
ノンスチールセラミックファイバー材(ノンアスベスト)

BRIGは競技車両に多く使われることから、面白いラインアップがある。

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