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サーモスタット交換

短時間走行の通勤にばかり使っていると、ある程度水温が高くなったときにチーという連続する音がエンジンの前のほうから出るようになった。しかし、Vベルトとは関係がなく、音の出所が特定できず困っていた。

その音は水温が上がって冷却ファンが回り始めると止んでしまう。すなわち、水温に関係があるということは判明したのである。

起爆水を入れた頃から音が出ており、しかも水温の影響がみられることから、サーモスタットを疑った。起爆水の主成分であるがサーモスタットの軸に噛んで動きが悪くなり、流路にある部品が震えているのではなかろうか。

しかし、長時間走るとこの音は出なくなるので、本当にサーモスタットが悪いのか判断しかねる。ただ、エンジン停止時に同様のキューっという音が一瞬だけ出るのは気になった。まあ悩んでいても始まらないので、とりあえずサーモスタットを替えてみることにした。

GC8のサーモスタットはロワホースがエンジンに接続されているところに存在する。パッキンは紙ではなくゴム(写真のとおり)なので、何の気兼ねもなく外すことができた。外してみると、特に外観に異常は認められなかったが、念のため交換しておいた。

余談であるが、開弁温度は78℃とノーマル部品にしては低い温度設定になっていた。最近、低い温度で開弁するローテンプサーモ(NTC製、GC8用は71℃設定)なるものが流行っているが、7350円も出して買う意味はない。純正品は2100円であった。

サーモスタットを外すと冷却水がほぼ全量排出されてしまう。使っていた冷却水は起爆水を排出した後に入れたもので、交換後1年も経過していなかったが、起爆水の砂がまだ混入している可能性が否定できないため、新しいLLCに入れ替えることにした。

 

エア抜きを兼ねて通勤で一往復してみると、運転時も停止直後もまったくチーという音は出なくなっていた。やはりサーモスタットが原因だったようである。

推測と実践を経て、起爆水が問題であったことがほぼ判明した。ほんとうに無駄な労力とお金を費やしたものである。モニター品(無料試用)だからと誇大広告を素直に信じてしまったことを大いに後悔している。これも勉強と思えば安いものか。

 

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