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DAMPER

Secret Sports

GS7

T-maxダンパーが悪いわけではなかったが、CUSCOのバネの柔らかい部分(遊び対策のためだけに存在する走りに関係ないところ)をできるだけ使わないようにしようと思い、ショートタイプのダンパーを買った。

このGS7というダンパーは、KYB BUZZ SPEC がベースになっているため、ノーマル比でロッド長はフロントが25mm、リアが22mm短く設定されている。したがって、有効ストローク量は減少する。

車高が下がるバネを組むとストロークの中心点が下がるため、ノーマルダンパーでは無意味な伸び側ストロークが出来てしまう。BUZZ SPECはそれを見越した設定になっている。

CUSCOバネを使用すると車高が20mm低くなるため、伸び側ストローク減少は全く問題がない。問題がないどころか、無用なストロークが減ることによってコーナーリング姿勢の安定化が期待できる。

 

さて、写真には8本のダンパーが写っているが、全部買ったのではない。インプレッサに必要なダンパー数は当然ながら4本である。お店の厚意により、減衰力のバラツキの少ないセットを自分で選ぶ機会を与えてもらったのである。

人力で押したり引いたりしてみたところ、フロント用は1段ごとに減衰力が伸縮ともに大きく変化する。リア用は縮み側に変化はなく、伸び側だけが調整できる。ただし、No.1とNo.8の差はあまり大きくないので、1段ごとの微妙な変化が判断できるかという心配はある。

 

車体に組み付ける前に、ダンパーは立てた状態でロッドを数十回伸縮させ、内部のガスやオイルが所定の場所に配置されるよう準備しておくべきである。

 

装着後しばらくは、ピストンスピードが速くなるような走行を極力避ける。

 

乗り味はT-maxと比べて明らかにソフトになった。街乗りでの快適性はかなり改善された。

 

交換作業はこちら

 

APEX

T-max

CUSCOバネを装着するとノーマルダンパーのダンピング不足を感じ、それを補正するため社外ダンパーを検討した。CUSCOの推奨ダンパーはKYB Super Specialということであったが、カヤバの各種製品や、カヤバ製のGABはありふれていること、そしてそれらの減衰力調整式ダンパーは価格が高いことからAPEXのトリプルチューブを選択した。

減衰力7段調整式でON ROADでは殆どの人を満足させられるとのメーカーの宣伝文句を信じて買ってみた。調整ダイアルを回すとフロント用は伸縮ともに減衰力が変化するが、リア用は伸び側の減衰力の変化はあるが縮み側の減衰力がほとんど変化しない。

街乗りでは減衰力の低いほうから2番目または3番目ぐらいがCUSCOバネにマッチしている。サーキットやワインディングロードでは5番目ぐらいが良い。ただし、硬いバネによる突き上げをなんとか抑制したいと思って通常は最もソフトに設定している。

減衰力が低いときには、ストロークするたびにオイルの流れる音が聞こえるのが少し気になる。

 

KYB

NEW SR SPECIAL

サーキットと街乗りの両立のため、インプレッサには減衰力を変化させられるT-MAXを選択したが、ノーマルスプリングを残したままで快適性を重視する人にはNew SR Spl.が向いていると思う。

そこで、以前からノーマルの足回りに(私が)不満を感じていた友人所有のS14シルビアQ'sにNew SR Spl.を組んでみた。

S14の足回りをバラしてみるとフロントには今時珍しいオイルダンパーが付いていた。オイルダンパーだから悪いとは言わないが、Q'sの挙動は非常に不安定で、まともにセッティングされたダンパーとは思えない。Q'sというのは見えないところでのコストカットが物凄い。カルロス・ゴーンが来る前から日産車は見えないところにコストはかかっていない。ダンパーを外すときにダストカバー(ブーツ)のゴムがボロボロに裂けているのを見て落胆した。たった5年しか経過していないのに。。。“Q'sなんて格好だけで買うのだから細かいことは判らないだろう”というメーカーの思惑が感じられる。あとはリアダンパーのトップのスパナをかける部分がなぜか折れていた。これのせいでトップナットを外すのに大変な苦労をさせられた。いったいどこでどうやって折れたのだろう???

日産への文句はこれぐらいにして、S14は K'sとQ'sとでバネレートが10〜20%ほど異なる。しかしNew SRの設定は一通りしか存在しない。ということは、セットアップは売れ筋と思われるK'sでなされているのは間違いない。New SRを買うにあたって Q'sのノーマルスプリングに対してセッティングが合うのかが心配であったが、New SRよりも減衰力が高いCLIMB GEARでもノーマルバネに対応するということなので、それぐらいは許容範囲だと判断した。

さて、乗ってみた感想は意外にハードな設定で、Q'sのバネには少し合っていないと感じた。K'sのノーマルバネはいくらでもゴミとして存在する(シャコタンにしていないS14は少ない!)ので、それをQ'sに流用することも考えたが、車重の違いにより車高が上がる心配がある。また、Q's HICAS仕様のノーマルバネ(レートはK'sのものと同じ)を新品でわざわざ買うというのも現実的ではない。オーナーは車高を下げたくないという考えをもっているので、車高短バネを使うこともできない。ということで結局ノーマルバネを継続使用することにした。それでもノーマルダンパー使用時とは安心感が全く違う。高速道路で150キロ巡航も難なく行えるらしい。New SRをつけてからブッシュのソフトさを明らかに感じるようになってしまったが、S14オーナーにはそれが感じられないようなので問題はないのかもしれない。テンションロッドのブッシュが破れて機能していないのも私は気になるのだが、いいのかなー。。。

 

KYB

CLIMB GEAR

EP82-GTで8年半(12万km)使ったノーマルダンパーは、ショートスプリング(Prof)を組み合わせたことにより性能を著しく落としてしまった。そのため、ダンパーを交換することになった。

当初New SR Spl.を組み込む予定であったが、在庫が無かったためクライムギアを装着した。

クライムギアはノーマルダンパーと比べてケースがとても太く、容量アップが図られている。

kg/mmのDRスポーツとともに組んだ脚は、硬めの乗り味ながら路面の追従性はなかなか良く、安定した走りを得ることができた。これらのマッチングはなかなか良いと思う。

リアシートに座ると突き上げ感があるが、動きの収まり具合が良いのでさほど不快ではない。

 

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