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BL5D タイヤローテーション

【1回目】

6ヶ月点検の点検項目を見ると、タイヤローテーションはメニューになかった。

走行距離はわずか4200kmであったが、フロントタイヤが明らかに多く減っているように見えたので、帰宅後に前後タイヤを入れ替えた。

前後入替により空気圧調整も必要となった(指定空気圧は後より前が高い)ので、試しに指定空気圧(前230kPa、後220kPa)よりもそれぞれ20kPa多く入れてみたところ、ステアフィールに軽快感が出て、運転が楽しくなった。乗り心地は特に悪化することはなかったので、もっと早く試せば良かったと思う。

乗り心地が悪くなるポイントを見極めるため、さらに高い空気圧を試すのも面白いだろう。

→前270kPa, 後250kPaにすると、さらに乗り味が良くなった。突き上げも気にならない。

→前290kPa, 後270kPaにすると、さらに滑らかになり、突き上げも気にならない。

純正タイヤRE050Aの寿命は、一般走行で3年(3万km)ぐらいというので、1年に1回ぐらいの頻度で前後を入れ替えてやろうと思う。

接地面の状態を見ると、フロントタイヤ(写真右)の表面はザラついており、リアタイヤ(写真左)はツルっとしていた。

これは、ステアリング操作で路面に無理やりこすりつけられるからである。自分では据え切りは避けているのだが、点検時などに他人が乗るとどうしてもこんなに酷い状態になってしまう。

四輪駆動車のフロントタイヤの減りが早いのは、前荷重が大きいことも原因だが、それよりもパワーステアリングに任せて無理にハンドルを切る (トレッド面を路面に擦りつける)のが大きい理由だと思う。

  

前輪駆動車では、駆動と舵取りの仕事を一手に引き受け、さらに大きい荷重を受ける前輪が早く減るのは仕方がない。

現に据え切りを頻繁に強いられるオカンの草履(L150のMOVE)のフロントタイヤは、1年6ヶ月使用(13000km走行)で残りあとわずかというところまで減っていた。 遊び人のリアタイヤはまだまだ十分に溝を残していたので、とりあえずローテーションをしておいたが、車検の前に交換時期がやってくるのは必至である。

【2回目】

総走行距離が12000kmを超えたので、タイヤの状態を確認してみると、フロントタイヤの減り方がやや多いと見えたので、ローテーションをした。

フロントタイヤは操舵で痛めつけたのか全体的にブロックの角が落ちていた。 内側の角が多く削れているのはネガティブキャンバのせいだろうか。それともトーの影響か。基本的にトーはゼロ(静的)にしているが、走行中のトー変化(走行抵抗でインに向くかアウトに向くか)は分からないため、トーを 少しインに向けてフロントタイヤの減り方をチェックしてみるのもいいかもしれない。

リアタイヤは最も外側のブロック列に細かいヒビが出来ていた。ネガティブキャンバがついているのにハードコーナーリングをしないため、十分に接地していないのだろう。

ついでに発見したこと:リアのバンプラバーがアッパーアームに当たった形跡がある。ストロークを使い切った記憶がないのだが、どこでフルバンプなんてしたのだろう。Spec.Bでこんなことになるのなら、脚の柔らかいGTならもっと頻繁にフルバンプするだろう。そんな設計でいいのか。いや、それだからバンプラバーがこんな形(1cmぐらい潰れても問題なし)なのか。

ついでに実施したこと:せっかくタイヤ&ホイールを外したので、ホイールの内側の洗浄、ブレーキローターのイン側へのDRUG 1塗布、キャリパピストン周辺の洗浄をした。

ローテーションは必須か?

【フルタイムAWD】

レガシィのようにセンターデフを備える車は、前後タイヤの回転数の差をできるだけゼロにすべきなので、タイヤ外径に差が出ると困る。したがって、定期的にローテーションをして、前後のタイヤの減り方を均等にしたい。当然のことながら、銘柄も四輪で揃えておく必要がある。

【FWD、RWD】

二輪駆動車では前後のタイヤに連携はないので、ローテーションをしないという手もある。減ったタイヤから交換すればいい(左右はもちろん同時交換)。しかし、キャンバ角 などの影響で前後タイヤのどちらかが内減りや外減りをする場合は、ローテーションを考慮するといい。そうすることにより、タイヤの接地面を最後まで有効に使えるだろう。

前後のグリップバランスを考えて銘柄やサイズを変えてみるのも面白い。ただし、ESC装着車は前後で極端に外径の差をつけないほうがいいかもしれない。

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