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短絡的な人達
今日のNHKニュースで取り上げられていた高速道路料金1000円の件。
ETC利用者に対する割引制度となることから、ETC車載器の販売店に群がる人達が嬉しそうにインタビューに答えていたが、慕何じゃなかろうか。
どうして日本には極度に短絡的な人達があんなにも多く生息しているのか。
高速道路の料金が安くなるのは嬉しいことだが、それに目がくらんで高価な(正札の)ETC車載器を買うために殺到するなんて、とても正気とは思えない。
あの人達は本当に高速道路を使うのか?
助成金というのも彼らの目くらましに非常に有用だったと見える。そんなもの(助成金)はずっと前から存在していたというのに。
自動車用品販売最大手の店でETC車載器を導入する場合の支払例を挙げる。
ETC車載器 9800円
セットアップ手数料 2625円
取り付け工賃 5250円
助成 ▲5250円
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支払い額 12425円
オーッ! これは誰かさんが「さもしい」と言ってもらわないと語った数字を連想するではないか!
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ETC車載器を求めて群がる人とは別の種類の人なのかもしれないが、こんなこともあった。
ガソリンスタンドの開店記念でティシューペーパー5箱を無料で配ったりすると、長い行列を作って並ぶという光景を見ることがある。わずか数百円のために1時間以上掛かりそうな列の後ろに陣取るとは、頭の中がショートしてしまっている。
ETCに戻るが、簡単な手続きで1万円以上も得をする話は一般の人にはあまり知られていないのだろうか。
ここでは阪神高速を例に挙げるが、他の様々な会社でも何年も前からETC車載器無料キャンペーンを実施してきたものである。
2009年になってもなお阪神高速は無料キャンペーンを実施してETC普及に力を入れなければならなかったようで、次のような案内を出している。こんなキャンペーンを(助成金制度も)今までに何度見てきたことか。幸いにして今回は時期が良かったようで、高速料金1000円に釣られて順調にETC利用者が増えそうである。
私は2005年に助成制度を受けてETC車載器を導入し、2007年には阪神高速のキャンペーンを利用してETC車載器(アンテナ分離型)を無料で手に入れたので、今になってETC車載器導入で騒いでいる人達の気が知れない。
私の周りでは、高速道路をよく使う人はすでにETCの有用性を認識しており、何年も前にETC車載器を付けている。
・会社の先輩:2005年、オニキス、車載器 10円、セットアップ料+取付工賃 5000円
・家内の友人:2006年、阪神高速、車載器 1500円、セットアップ無料、自己取付
・会社の同僚:2007年、Yahoo!、車載器 0円、セットアップ無料、自己取付
少し
このような短絡的な人達が多数存在するおかげで自動車関連の会社に明るい話題が提供され、この騒ぎを発端に社会が再び活性化することになるのなら、この施策は悪いことではない
。
そんな人達の行動パタンをもっとよく知って、我が社の商品の拡販のヒントにできないものかと考えるところである。 |