----------------------------------------------------------------------------------------------

冷却水交換(洗浄剤使用)

前回の冷却水交換時には、東京・国分寺/府中の水道水(地下水+河川水)を使用した。地下水にはカルシウムやマグネシウムが比較的多く含まれている可能性がある。その水を2年間使用したので、洗浄剤を使ってフラッシングすることにした。

 

交換の手順

  • エンジンをかける前(冷間時)に、ラジエータに洗浄剤を入れる余地を設けるため冷却水を抜く。
  • 抜いた冷却水を見ると、2年使用後でも汚れていなかった。
  • 速効性洗浄剤を入れる。洗浄剤の成分はクエン酸などであり、カルシウムやマグネシウム等のミネラル分が白くこびりついたものを溶かしてくれることが期待される。
  • エンジンを始動し、空調の温度調整レバーをHOT側にいっぱい動かす。オートエアコン車はヒーターを最高温度で作動させる。この作業は室内の熱交換器に冷却水を流して洗浄するために行う。
  • 洗浄剤の説明書のとおりエンジンを回し(速効性なら10〜30分を指定していることが多い)、冷却ファンが回る(本当の目的はサーモスタットが開く)まで水温を上げる。このとき、走行するか又は2000〜3000rpmまで空吹かしすると、冷却水の循環が速くなり、効率良く洗浄できると思われる。
  • エンジンを止め、水温が高いうち(サーモスタットが閉じる前)に排出作業を行う。そうすることにより、エンジンやラジエータ内に残留する古い冷却水の量が少なくなる。
  • 熱い冷却水には圧力がかかっているので、ドレインプラグを開くときには注意すること。始めは少しだけ開いて圧が下がるのを待つ。水の勢いが収まったらプラグを外す。それからラジエータキャップを開くと冷却水が勢いよく排出される。
  • サーモスタットが開いているうちに作業できれば、容量の8〜9割ほどの冷却水が排出できると思う。

  • 排出しきれなかった冷却水には洗浄剤成分が含まれているので、それを水で薄めてすすぐ必要がある。
  • すすぎの行程は急ぐ必要はない。1日に1回、水でエンジン内を洗う。この作業を3〜4日かけて繰り返すとよい。
  • 朝、エア抜きを適当に行いつつ暖機して、水温計に注意を払いながら会社(学校)へ。この時、リザーバは水で満タンにしておく(Fレベルを無視してあふれるまで入れる)。また、万一に備えてペットボトルで水を携帯しておく。
  • 夕方帰宅後、すぐさま冷却水を抜き、それからラジエータに水を満たしておく。朝夕これを繰り返す。
  • 排出される冷却水の色が薄くなってきたら、すすぎは完了(3回抜き換えると、このような色になる )。

  • Long Life Coolantを用意する。異なる銘柄を混ぜるのは良くない(添加剤が異なる)ということなので、必要な量を同一銘柄で準備する。
  • 今後使用する2年の間に水を足す(オーバーフロー分を補う)ことを考慮し、使用する地域の最低気温より10℃低い温度を目安に冷却水の濃度を設定すれば充分である。
  • 水で薄めたLLCを満たし、エア抜きをする。作業直後は毎朝、始動後にラジエータキャップを外してエアが出てくるのを観察する。2〜3日経って泡が出なくなれば、リザーバ内の液量を確認して完了。

 

戻る

 

inserted by FC2 system