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日本のYaris 世界のYaris
メディアでYarisの試乗記(UK)を読んでいると、タイヤは17インチより16インチのほうがいい、という記載があった。 ここで、私の頭の中に ? ? ? が生じた。
日本で販売されているYarisのホイールは、確か14インチと15インチが標準装着であり、16インチはオプション設定だ。 17インチだなんて、いったいどういうことか。 日本で長年に亘って親しまれたVitzから世界で戦うYarisに名を改めて、Polo、208、CLIOに正面から挑むと思っていたのに、そのわりに、なんだかインパクトに欠ける(FITよりマシだが、カッコイイとは言えない)外観を纏って出てきたので、私は残念に思っていた。
イギリスのトヨタのWebサイトを見てみると、Yarisの雰囲気がなんとなく違っていてカッコイイ。そして、グレードにより16インチまたは17インチのアルミホイールを履いていると判った。 どうしてイギリス(欧州)仕様はカッコイイと思えるのか。 それは、フロントとリアのフェンダの張り出しが本物だから(???)。派生車のGR Yarisが魅力的なのも、異様なまでのフェンダの張り出しが目立つからだ(ボデー幅は1805o)。 詳しく見てみると、欧州仕様のボデー幅は1745oだと判った。すなわち、日本仕様より50oも広いのである。片側で25oもフェンダが広がっていると、明らかに違う。 なお、室内幅は外観と関係なく、共通だ(日本Yaris、欧州Yaris、GR Yaris、いずれも1430o)。
トヨタは、カローラにも日本専用ボデーを用意しており、販売台数を多く見込める車種では日本仕様を特別に設定することもあるようだ。 Polo、208、CLIOなどの世界の強豪は、日本の市場ではまったく相手にする必要がないので、日本のYarisは日本専用のしょぼいスタイルとしょぼいタイヤでいいのだ。 一方、世界で戦うYarisは、17インチタイヤを装着しているPolo、208、CLIOなどと対等に勝負するため、17インチタイヤでセットアップしているのだろう。そうなると、本物のYaris(欧州仕様)の乗り味を知りたくなってしまう。 日本でも18インチタイヤを履くGR Yarisに乗ってみれば、その片鱗は見えるかな。。いや、ちょっと違うか。。。
日本で販売される Yaris CROSSはボデー幅が1765o(室内幅は1430o)で、ホイールは5穴なのだ。すなわち、これは日本専用ではなく、グローバル仕様の車両が販売されているということになる。 OCTOBER 2020 |