SUSPENSION PLUS UC-02 spring(JB64W)
ノーマルの脚はオフロード向けにセットしてある。それをオンロード向けにセットするため、ダンパーをNew SR special MCに交換した。それはノーマルスプリングを使用する前提でセットしてあるはずなのだが、どうもダンピングが勝っている感じがあり、突っ張っていた。 そこで、少しバネレートが高いスプリングに交換し、ダンパーのストローク量(速度)を少し減らし、突っ張り感(減衰力の発生)を減らそうと目論んだ。なお、車高は不変になる製品を選んだ(つもりである)。
UC-02 springをノーマルスプリングと比較してみると、線径が太く、巻き数が多く、自由長はわずかに短い。
JB64Wのサスペンションはリジッド式で、ダンパーとスプリングが別体なので、交換は簡単であると想像した。 想像のとおり、ダンパー交換は簡単であった。 しかし、スプリングの交換はちょっと面倒だ。詳しい作業手順は他のサイトを参考にするのが良いが、簡単に注意事項を書いておこう。
<リア> ・ブレーキホース(ゴム)の突っ張りに注意:クリップを外して自由度を高めるべし。 ・ブレーキホース以外の線なども、突っ張りに注意:固定を解いて自由度を高めておく。 ・ダンパーは邪魔にならないよう、下は外して上は緩めておく。
<フロント> ・スタビライザのリンク部分を外しておく。 ・左側は、ブレーキキャリパを吊り、ダンパーを外しておく。 ・右側は、ブレーキキャリパを吊り、ダンパーを外し、バキュームホースやその他の線の突っ張りに注意する。 ・ホーシングを下げるとラダーフレームの左右を繋ぐメンバーにプロペラシャフトが載ってしまうので、デフとプロペラシャフトを切り離しておく必要がある。*)
タイヤは外しておくほうが作業性が良い。 - - - - - - - - - - *フロントのスプリングがどうしても外れないため、スプリングコンプレッサを出してきた(上の写真のとおり)。そのときは、プロペラシャフトがメンバーの上に載っていることに気付いていなかった。デフとプロペラシャフトを切り離すと、スプリングが容易に脱着できるぐらいまでホーシングが下がってくれた。 04MAR2023 |
スプリング交換後、車高が少し上がっているような気がした。 走らせると、ハンドルが少し右に曲がっていた。つまり、車高の変化があるということだ。 乗り心地は穏やかであり、落ち着きがあった。ノーマルスプリングより線径が太く、巻き数が多い(鋼材が長い)ことが、この乗り味につながるのだろう(衝撃の伝達に時間を要する)。 ホイールセンターからフェンダまでの距離を測ってみた。 FL:481〜482mm、FR:481mm、RL:497〜499mm、RR:494〜495mm |
|
この数値は、SUSPENSION PLUSから入手したUC-02「0〜5mm UP」スプリング装着時の標準的な車高の情報に対して、16〜20mm高い。 すなわち、このスプリングは、私が選んだ商品ではない(別の物が届いた)ということである。 そこで、本来の「0〜5mm UP」スプリングを改めて送ってもらうことになった。06MAR2023 高速道路、一般道、山道を走らせてみた。連続の凸凹を通過したときに落ち着かない感触があった。この現象は、ちょっとばね定数が高くてダンピング不足を示しているのかもしれない。現在装着しているものがどのタイプか定かではないが、「25〜30mm UP」でも「0〜5mm UP」でもばね定数は同一なので、乗り味も同じなのか。ラテラルリンクの角度が大きいとストロークが渋くなりそうだが、さほどでもないので、乗り味に大きな変化はないだろう。11MAR2023 車両の動きをじっくり観察してみると、スプリングやダンパーの動きは抑えられているものの、それとは別の動きが存在するような気がした。つまり、衝撃を緩和するゴム(ボディマウントのゴム、サスペンションアームのゴムブッシュ)がグニャグニャと動いているようなのだ。これに対処しようと思うと、ちょっと面倒なことになる。21MAR2023 |
設計変更を受けたスプリングが届いた。フロントは線材が長く不等ピッチ(線間密着する)で自由長は少しだけ長くなり、リアは巻き数は同じで自由長が少し短くなっていた。 車高は約10mm低下したが、ハンドルの向きは相変わらず右に曲がったまま。つまり、ノーマル車高よりもまだ高いのか。 FL:469、FR:470、RL:487、RR:483 乗り心地は悪くないと思ったが、長時間走行をすると、疲れてしまった。やはりハードな脚による突き上げを連続して受けると、身体に負担が掛かるのだろう。
|