Gear oil / JB64W

鈴木純正のギア油は1000円/L以上と高価だ。75WにはSyntheticと書かれているので、純正にしては良いものを使っているのかもしれない。

メーカーは初回オイル交換を特別に早期に実施するよう求めていないが、ギア油は初期にバリが落ちて鉄粉が多く出るので、早めに作業をした。

交換の箇所は、トランスミッション、トランスファ、リアデフである。2WD(FR)でしか走行していないので、フロントデフのオイルは後回しでいいだろう。

まずはトランスミッション。廃油の透明度は高かったが、鉄粉はそれなりに出ていた。

次にリアデフ。通常、ドレーンプラグにはマグネットが付いているものだが、なぜか知らないがそれらしいものは付いていなかった。75W-85は75Wと比べて明らかに粘度が高いオイルであった。注入時に粘弾性のオイル添加剤(ZERO/SPORTSブランド、RESPO EMDのOEM)を入れておいた(50mL)。

最後はトランスファである。廃油は透明感があり、「早まったか!」と思ったが、鉄粉の量を見ると、交換しておいてよかったと思う。また、黒い小さなゴミがいっぱい出てきたが、どういうことだ。あと、注入の際、誤って75W-85を少し入れてしまったので、混合オイルになった。

1788qも走行しているわりにそれぞれのギア油は綺麗であった。

フロントのデフはどういう動きをしているのだろう。2WDのときは、ホイール(ハブ)の辺りで切り離されているようなので、前輪用のプロペラシャフトは常に回っていて、フロントデフも無負荷で回っているのかもしれない。

トランスファのオイルを入れるときに選択ミスをした。両者とも鈴木純正油なので、混合しても悪影響は少ないとは思うが、標準設定より少しだけ粘度が高くなってしまったので、わずかに燃費が悪くなるかもしれない。29APR2020

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実際の走行(2H)に関与している部分のギア油は上のとおり交換した。

残るはフロントデフのオイルだが、通常走行で4Hを使ったことがないので、フロントデフは空回りしているだけ。駆動輪に力を伝える仕事をしていないので、オイルへの負担はほとんどない。

そんなギア油を交換する必要があるのか。

2Hしか使わないのなら、初回交換が4万km(整備書のとおり)でもいいと思うのだが、ちょっと見ておきたい気もするので、オイルを排出してみた。

フロントデフのドレインボルトにも磁石が付いていないようだが、鉄粉は付着していた。ただ、その量は当然ながらリアデフよりも大幅に少なかった。

廃油受けに出たギア油にはゴミが散見されたので、排出しておいてよかったと思う。

しかし、これだけキレイなオイルを捨てるのは勿体ない。ギア保護性能はほとんど劣化していないはずだから、ゴミを濾過して再利用したいものだ。

今回(初回)は1910qという早期に交換したが、4Hや4Lの使用状態により、次回は少なくとも4万km以降の交換でいいだろう。10MAY2020

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トランスファに誤って注入した鈴木純正の75W75W-85とのブレンド(上述)について、鈴木自動車から「混合の試験をしていないので、すぐ排出するように」との助言を得たので、トランスファオイルを75W単独使用に変更する。

75Wの在庫(3L缶の中の残余)は0.7〜0.8Lぐらいしかないので、トランスファオイル交換(約1.2L)には足りない。では、どうするか。

先日、走行後のトランスミッションに触れて、高温になっていることが判明したので、シフトフィーリングの改善も目論み、トランスミッションオイルを少しだけ高粘度のもの(日産純正75W-85)に変更する。それに併せてトランスファのオイルも交換する。16MAY2020

<作業計画>

@トランスミッションのオイル(使用200q)を抜く ⇒ 一時保管(約1.2L)

Aトランスファのオイルを抜く ⇒ 廃棄(もったいない! でも仕方ない)

B新油(75Wの残余すべて:0.7〜0.8L)をトランスファに注入し、さらに@で fill up

Cトランスミッションには日産純正ミッションオイル(5月17日購入予定)を入れる。

日産純正のミッションオイル75W-85 GL-4を日産ディーラーで購入した。1100円/L也(税込み)。

缶を振ると、粘度は低いと感じられたが、鈴木純正75W-85と同程度であった(当然か・・・)。なお、比較した鈴木純正75Wは明らかにシャバシャバの低粘度であった。

日産純正ミッションオイルが一般的な75W-90よりも低粘度に設定してあるのは、燃費を考慮したものなのかもしれない。ダイハツや三菱にも低粘度のミッションオイル(GL-4)の扱いはあるので、GL-4指定のクルマには安易に(オートバックスなどで気軽に入手できる)GL-5を選ばず、自動車メーカー純正油を試してみるのも一興だ。トヨタ純正のミッションオイルはGL-3なので、普通のトランスミッションに使うのなら、GL-4より余計な添加剤が少ないので、良いかもしれない。本来、GL-4はハイポイドギア用の規格なのだから。

鈴木純正75Wは低温時の好フィーリングに対して高温時の引っ掛かり(油膜が薄くなっている感触)が気になったので、シフトフィーリングが日産純正油でどのように変化するか楽しみである。17MAY2020

通勤でクルマを使ったので作業に取り掛かった。トランスファはわずかに温かく(35℃ぐらい)、リアデフ(作業対象外だが、触ってみた)はもう少しだけ温かくなっていた(40℃ぐらい)。

トランスファのオイル(75Wと75W-85の混合)を抜くと、金属の小さい欠片が多量に出てきた。慣らし運転のつもりで2WD-4WDの切替を何度も実施し、4WD LOWも100mほど使ってみたので、その影響かもしれない。ただ、ギア(チェーン?)ノイズは試乗車よりも明らかに静かであったので、初回オイル交換(1788q時)は有用だったと思われる。これで鈴木純正75Wの在庫はなくなった。

トランスミッションのオイル(純正75W)を抜くと、少し汚れており、磁石には鉄粉が明らかに付いていた。ある程度当たりが付いた後に正規のオイルで224q使用しただけで汚れが出るのに、通常は新車使用開始から無交換でよい(シビアコンディションでさえ7.5万km毎に交換)というのは不思議で仕方がない。ギア保護のために少し粘度の高い日産純正75W-85を入れた。21MAY2020

前回は1788qで交換したので、それから224q走行したことになる。

こんなに短距離でギアオイル交換するのは初めてのことだ。

仕事を終え、帰宅後に作業したので、夜中まで掛かった。

日産純正ミッションオイル75W-85のシフトフィーリングは低温で滑らかで、高温になってもギアのガリッと引っ掛かる感じがなく、油膜の存在を感じられた。これは成功。1缶に残余0.8L程度。24MAY2020

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純正ギアオイル
容量/粘度
フロントデファレンシャル 1.6 L / 75W-85
トランスミッション 1.2 L / 75W
トランスファ 1.21 L / 75W
リアデファレンシャル 1.3 L / 75W-85

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