タイヤ交換でビックリ - No.2

June's A1のスタッドレスタイヤは一冬の間だけ必要になるという話であったため、新品を用意することはないと考えた。そこで、中古タイヤと中古アルミホイールをそれぞれインターネットオークションで 購入した。A1に装着するに当たり、まずはホイールとタイヤを合体させる必要があった。

---------

最近はタイヤショップ等の店頭でタイヤを換えるよりも、インターネットショッピングでタイヤを購入して第三者の店で組み換えだけを依頼するほうが安上がりだという ので、そんな新しいやり方でタイヤ交換をする人が増えてきた。

そこで問題になるのが組み換えを依頼する業者である。昔は「組み換え作業だけ」というのは何となく嫌がられて、頼むのが憚られたものであるが、今はインターネットショップが「組み換えだけでも喜んでやってくれる業者」の情報を提供してくれるので安心して行動を起こすことができる。

---------

A1のタイヤ組み付け作業を依頼する業者の選定に当たって、AUTOWAYのサイトにて検索してみると、市内に1件だけ存在することが分かった。しかし、ちょっと遠いのでそこはやめて、徒歩圏内で作業をしてくれる 店はないか確かめてみることにした。まあ近所であってもホイール&タイヤはクルマで運ばねばならないのだが・・・

まずはこれまでに何度か新車試乗で訪れた店に入って話を聞いたところ、あまり嬉しそうではなかったが、取り敢えずOKとの返事が得られた。案外すんなり決まってしまったので、ひとまず安心した。1050円/本という費用はJuneに請求するのに何ら問題のない額であったので、作業予約をして帰った。

その店は昔ながらの町の修理屋という風情で、ずっと住み続けている地域住民(田舎の人)を相手に商売をしてきたのだと思われる。 近所でありながら、我が家のある新興住宅地の住民とは交流が薄いと想像できる。

作業当日、4セットのホイール&タイヤを持って訪ねると、大将は嬉しくなさそうな顔をしながら組み付け&ホイールバランス調整の作業を開始してくれた。

作業を見ていると、「おやっ?」と感じることがあったが、「まさか?」と思いながら1セットが出来上がるのを待っていた。

組み上がったセットを観察してみると、「ありゃりゃ!」であった。

さて、私は何を見たのか。。。

実は10年ほど前にタイヤ交換をしたショップは、この修理屋のすぐ目の前に店を構えていた。そのことと関係があるのかないのか分からないが、作業がまるで同じ内容であることに驚いてしまったのである。その地域(田舎)にはそんな奇怪な文化がひっそりと息衝いていたのだろうか。

10年前のその作業は私を大いに驚かせたが、その光景をもう一度見ることになるとは思ってもみなかった。この地域と何ら関係のない私にとっては、土地に根差した風俗、習慣、文化を知る由もなく、もしもそれが地域の文化であるのなら、なかなか興味深いものとなる。

----------------

下の写真はJune's A1のものではなく、私が予備に買った「インプレッサ純正ホイール」である。新車として富士重工業から出荷される際、こんなに多量のバランスウェイトを装着して、ユーザーの手に渡ったのだ。

  

このように多くのウェイトを伴うホイールが存在することを頭の片隅に残しておいていただきたい。

ところで、June's A1のために買った中古ホイールは「Audi A3純正」であり、それらには取り外されることのなかった少量のバランスウェイトが残されていた(30g前後)。

修理屋に持っていく前(我が家のガレージに保管している間)に私がウェイトを外しておけば良かったのだが、Juneには悪いがちょっと面倒であったので、修理屋に作業を任せようと思っていたのだ。

ところが、思わぬ方向に事が運んでしまった。

修理屋では、ウェイトを外さすに組み付け作業を進め、そのままバランサーに掛けたのだ。

それがこの地域の文化なのか??? 鉛のゴミを出すのは良くないとは思うが、そんなに後生大事にウェイトを保存してもらう必要はないのだ。

 

4セットのホイール&タイヤを確認してみると、古いウェイトの反対側に新しいウェイトが同じような分量で打ってある(貼ってある)ことが多かった。すなわち、ホイールもタイヤもアンバランスが少なかったということだ。

なんとも皮肉なものだ。古いウェイトを外さなかったばっかりに、店にある新しいウェイトを消費したのである。普通のやり方で古いウェイトを外していたら、新しいウェイトを付ける必要のないセットも多かった ろうに。。。

古いウェイトを外すというわずかな手間を惜しんだために、すべてが悪い方に回ってしまったのだ。車両にとってはタイヤが重くなって加速や燃費が悪くなり、店は財産である新しいウェイトを消費した。

今回は偶々ウェイトの総量が少なく、June's A1での使用期間も短いので、「まあいいか」という気持ちで終わることができたが、もしも上の写真のインプレッサのホイールのように多量のウェイトが貼ってあったらどうするのだ。反対側に同じようにウェイトを打たれたら、とてもじゃないが黙ってはいられない。

まあ自分のホイールであったなら、ウェイトをすべて外して、洗って、ワックスを掛けてウェイトの跡(糊や傷)を消してやり、それから作業場に持っていくけれど。。。ごめん、June!!!

 

この地域にはほかにも独自の文化や慣習などがあるのだろうか。歩いて行ける範囲に別の世界が存在するかもしれないというのは、なかなか面白いものである。

 

戻る

inserted by FC2 system