節水シャワーヘッドの使い心地はどうか

節水というものは、心掛けていてもなかなか難しいもので、ついつい余計な量の水を流してしまうものだ。

そこで、蛇口のノブの操作量に対して出る量を相対的に少なくするという節水コマなるものを風呂場で使ってみた。これは子供だましの要領ではあるが、なかなか有用であると思われた。

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しかし、風呂場を全面的にTOTO製品にリフォームしてしまったのを機に節水コマは撤去され、シングルレバーの蛇口になった。シングルレバー式では、操作範囲の途中でレバーを止めることがあまりなく、全開になってしまうことが多い。そこで、推奨されたのが節水シャワーヘッドであった。

節水シャワーヘッドというものはホームセンターなどでよく見かけるが、おそらくその原理は穴を小さくして抵抗を増やし、物理的に水流が少なくなるように設計されていると想像する。

ところが、我が家で導入したTOTOのエアインシャワーというものは、抵抗を増して水流を減らすものではなく、空気を混ぜることによって水量を多く感じさせ、自らの意思でレバーを絞らせるタイプのようだ。宣伝によると、少ない水量でも満足できるという話なのである。「本当かな?」と思いながらも注文してみた(オプション)。

http://www.toto.co.jp/greenchallenge/technology/airinshower.htm

使ってみると、最初は軽々しい水の当たり方が気になったが、それにだんだん体が慣れてくると、特に問題にすることもないかと思うようになった。なお、使用する際にレバーの位置はほとんどの場合全開である。

気になるのは、水栓を通る水の量である。元々の供給される水の量が従前と同じなら、シャワーヘッドをTOTOエアインシャワーにしても節約にならないわけである。節水タイプのヘッドを使って痛いぐらいの水圧がシャワーから出てくるのなら、ちょっとレバーを戻すことによって節水になるのだが、現状ではそんなことはまったくない。おそらくレバーを全開にして出てくる水の量は元のところで絞られているのだろう。そうじゃないと意味がない。

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帰省先の風呂はリフォームされ、我が家で従前に使っていたメーカーであるTakara standardになっていた。そのシャワーヘッドはノーマルタイプである。それを使うと、水の重さがとても心地よく、シャワーを浴びている実感があった。

節水タイプ(TOTOエアイン)とノーマルタイプでは明らかに感触が異なるのだ。つまり、TOTOの宣伝文句は私には当てはまらないのであった。それは残念なことであるが、節水になるのなら我慢して使っていくことにしよう。

嗚呼、それにしても実家のシャワーの快適なことよ・・・

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TOTOでは35%節水しても体感的に変わらないというのだが、どうもそんなふうには思えない。もしかすると、施工業者は水道の元のところでかなり(MAX水流が60%ぐらいに なるように)絞っているのかもしれない。一度100%に戻してみて、どれぐらい絞られているのかが判明すれば、現状を理解できるだろう。

 

 

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