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TECT

〜社長の徹底した現実主義〜

自動車雑誌を執筆する人のコメントの中に興味深いものがあった。

これが本当の話であるのなら、かなり怖い。

徹底した現実主義という考え方があってもいいのかもしれないが、どうも賛同できない。

まあ、賛同できる人が商品を買うのは問題がないと思うが・・・

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何の話かというと、鈴木自動車の安全ボディ「TECT」のことである。

http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/safety/






このボディ構造が、左右で異なるというのである。

http://blog.livedoor.jp/karmin2/archives/40606190.html





他車と衝突したとき、衝撃を最も強く受ける可能性が高い場所は運転席であるのは想像がつく。左側通行・右ハンドルなら、右の端同士がぶつかることが多いだろう。
そういう想定の下、オフセット衝突試験を実施しているわけである。

鈴木が衝突試験に合格するためだけに右側を強化しているのか、それとも、現実の事故を見据えて右側を強化しているのか分からないが、これが本当の話というのなら、この徹底ぶりは凄い。

他社製品より明らかに軽量で、燃費が良いという裏側に、こんなことが隠れているとしたら・・・






TECTの絵をよく見ると、左のセンターピラーに緑(超高張力鋼板)の部分がわずかに存在する。これを見て、私は、部材の表と裏で使用する材質が異なる(柱の外側には超高張力鋼、内側は高張力鋼を使い、左右の構成に差はない)と思っていたのだが・・・

つまり、上のブログの主の想像力不足(見えているものに囚われ過ぎている)と思うが、それは安易な見方だったのだろうか。

まあ、鈴木自動車は何をするか分からないからなあ。。。



Total Effective Control Technology

このトータルというのは、安全性のみならず、製造〜走行時に消費するエネルギー量、路面の損傷などにも効果的な技術であるという意味なのだろうか。

もしそうならば、名付けた人は素晴らしいと思う。

 

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