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トースター故障

故障しない家電製品

なかなか故障しない家電製品がある。その代表的なものがオーブントースターではないだろうか。だいたい10年ぐらい使って、汚れが落ちなくなってみすぼらしくなったから、まだ使えるけれど買い換えようか、ということになるのがこれまでの姿であった。

 

2008年4月、横浜の元町界隈を散策していて目に留まった 安売りの殿堂を掲げる店でサンヨーの何の変哲もないモデルを2980円で買った。1000Wのヒーターは今まで使っていたものよりも強力である。

ヒーターの出力切替や温度調整なんかは不要で、とにかくシンプルで奥行がたっぷりあるもの、という要求に応えてくれるモデルであった。

 

 

 

熱くならない

2009年4月のこと、これまで調子よくトーストを焼いていたのに、突然ヒーターが赤くならなくなったと家内が言ってきた。

ブレーカーが落ちているんじゃないの、と取り合わなかったが、別のコンセントにプラグを挿してみてもダメであった。どうやら故障のようだ。これは初めての経験である。

こんなにシンプルな家電製品が故障するなんて信じられないよと言いながら、分解すれば問題がどこにあるかすぐに判明するだろうと思ってばらしてみた。

問題になりそうな部分に見当が付けられればいいのだが、トースターが故障した経験がないため、どこを見たらいいのか分からない。

とりあえず全部ばらすしかない。

左右の蓋を外してみると、やはり内部は極めてシンプルで、電気はタイマーを通って上下のヒーターにつながっているだけであった。

一見しただけでは不良箇所は分からなかったが、じっくりと見ていくと、タイマーの結線に半田が乗っていないことが判明した。

「なんだ、半田付け不良か。それなら盛ったら終わりだ。」と思ったのも束の間であった。

 

 

 

まだ熱くならない

半田を盛る前にしっかりと接点と線を接触させたうえでタイマーを回してみたが、ヒーターが赤くなることはなかった。いったいどこが悪いんだ???

左右の蓋の内部をもう一度じっくりと見比べてみると、ヒーターに行く赤い線に変色があった。

なんか変? と思って触ってみると、線が動いた。反対側の線は固定されていて動かないのに・・・あらっ、スポッと線が抜けたよ!

ヒーターに刺さっていた線からは焦げたような粉が出てきて、色は黒ずんでいた。どうやらこいつが原因である。

タイマーの接触不良は関係がなく、単にヒーターの不良だったのだ。

でも、どうしてこんなことになるのだろう。不思議である。

 

 

 

保証はあるか

故障した日は、購入日から370日ほど経っていた。

1年間の保証というのは通常は月単位でみるもので、日計算で365日ではないと思っている。すなわち、4月に買ったら翌年の4月中まではOKという認識である。

それならば、ということで保証書を探したが、レシートが付いていない。

いつもはレシートを貼っておくのだが、トースターなんて10年は故障しないと思い込んでいたので、レシートを取っておかなかったのだ。

まあトースターなんて安いものだから買い替えるのは一向に構わない。ただ、こんなつまらない製造不良をサンヨーに伝えられなかったのはとても残念である。

 

 

代替品利用

家内は家電製品がたくさんあるのを好まないようで、トースターが故障したことで困った様子を見せなかった。じゃあ、どうやってトーストを焼くの?

代替案1:トースターの隣には電子レンジ機能付きオーブン があり、それでトーストを焼くことができるという。

まあそうなのだが、庫内が広いため熱くなるまで時間を要するのだ。昔、友人の家で試したときにあまりに時間が掛かりすぎて不便だと思ったではないか。。。

しかし、我が家で実際に試してみると、待ちくたびれるほどではなかった。これでもまあいいか。

代替案2:ガスレンジの魚焼き室でトーストを焼くとおいしい、と友人から聞いたらしい。

ガス火で焼くというのはなかなかの名案だ。でも魚の臭いは付かないのか。

実際に試してみると、なかなかきれいに焼けるではないか。でも、冷凍した食パンを焼いた場合、トーストの内部の温度がちょっと高まらないようだ。

 

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トースターはタイマーを決まった時間にセットすれば良い具合にトーストが焼けるので便利で、今までは必需品だと思っていたのだが、なくても困らないことが分かった。

今はガス火でトーストを焼いている。強火では表面が焦げるのが早く、内部まで熱が伝わらないが、弱火で焼くと焦げるまでの間に内部まで熱が伝わってくれるので都合がいい。目を離せないのは面倒だが、自分なりに色々と手を下すことができる楽しみがあっていいものである。MAY2009

  

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