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スロットル特性について

アクセルの踏み込みと力の出方はクルマごとに特性が異なります。試乗してみて特徴的であったBMWとMercedesのフィーリングをイメージに示してみました。あくまで受けた感じをもとに描いたので、実際の性能を示すものではないことをご理解のうえ見てください。

BMW 3series(E46)のM54エンジン(普通の6気筒)のスロットル特性は図のようなフィーリングである。踏み始めの反応が悪く、その先で突然立ち上がる特性は街乗りではとても使いにくい。奇妙なセッティングである。

M3、Mロードスター、Mクーペ、4気筒エンジン、そしてMINIはまともなスロットル特性なのに、どうして6気筒モデルだけがこのような設定になるのか理解できない。「味付け」と呼ぶ範囲を越えている。電子制御スロットル(Fly by wire)のチューニングを手直ししてもらいたい。雑誌で悪い評価を一切見ないのは何故か。評論家は踏み始め部分の細かいコントロールはしないのだろうか。

530i(E60)やZ4では改善されていた。

BMWと異なり、Mercedesのスロットル特性はとても扱いやすくできている。

アクセル踏み込みが少ない領域で体感的に遅く感じるが、踏めばしっかり走ってくれる。微妙なコントロールを可能にしてくれる設定は好ましい。ただし、この特性ではクルマが鈍重に感じてしまうことが懸念される。

OPEL VECTRA(2002)は、さらに踏み始めが穏やかな設定になっており、やや鈍感と思ってしまった。

あまり何も考えずにセッティングすると、あるいは小さいアクセルペダル踏み込み量でも速く走る演出をするためにセッティングすると、図のような特性になることが多い。アクセルを半分まで踏んだだけで性能のほとんどを出し、それ以上踏んでも力が出ないという期待を裏切られる特性である。

最近の例として、FORESTER X20(NAエンジン)は、ちょっと乗ってみると2.0Lにしては良く走ると思われたが、アクセルペダルを深く踏んでみてもそれ以上走らないという特性にがっかりさせられた。日本車はそういう特性のクルマがほとんどである。

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