カーステレオは基本的にラジオとMDが鳴れば何でもよいという考えなのであるが、昔スズキの軽FRスポーツに乗っていたとき、純正スピーカーの位置の悪さゆえの低品質の音には我慢できなかった。スピーカーを替えたとしても、足元奥に位置する音源から高音が耳に届くのは難しく、低音もスピーカー裏の空間が狭くてうまく出ないのは明らかであった。スピーカーの位置を変更するような（私にとっては）大掛かりなことはしたくなかったので、とりあえず低音増強のためにサブウーファーを探した。しかし２人乗りオープンカーには充分な場所がなく、大きいスピーカーを装着できないためアンプ搭載のスピーカーに限定して探すと同じような製品が各社から出ているのを知った。同じようではあるけれども、箱の大きさや音の出口の位置など種々あり、助手席の後ろの壁に取り付けることを考えて最も薄いケースを採用していたVICTOR製品にした。

内蔵されているスピーカーは直径16cmというものなので、そんなに重低音は期待できないが、助手席に座っていれば背中からボディソニックのように振動を伝えてくれるので単純におもしろく、それなりに雰囲気は良いものだった。