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SUSPENSION SPRING

純正形状の強化バネは各社から出ている。選ぶポイントは車高ダウン量とバネレートになるだろう。車高を下げることとバネレートを上げることは基本的に両立しない。

通常の車高短バネはノーマルダンパーと併用しても遊びが出ないような自由長を持っているので、ダンパーのトータル(伸び側+縮み側)ストロークは変化しない。元々ノーマルでは伸縮が縮側よりも若干大きいのが普通だが、車高が下がることによってストロークの中心(イニシャル位置)が変化して伸側ストロークがより大きく、縮側ストロークがより小さくなりバランスが崩れてしまう。すなわち車高ダウンによってバンプラバーに早期に当たることが考えられる。ストロークの数字をあげると、GC8ではFダンパーは縮側65mm/伸側85mmであるが、30mmダウンスプリングを使うと縮側35mm/伸側115mmになる。縮側が65mmから35mmに短縮してもバンプタッチが同じタイミングで起こるように設定するためにはノーマルの1.85倍ものバネレートが必要になり、30mmダウンを成立させるのに必要なバネレートは4.8kg/mmにもなる。しかし高いバネレートを求めると車高が下げられない。そこで、高いバネレートと長い自由長を両立させるため、ストロークによってバネレートが変化するように設計されたスプリングが使われる。例えばクスコスプリングはフロントが2段レート、リアが部分的に連続変化するレートをもっている。具体的なレート変化は、イニシャルから縮む方向へ「全て」と「伸びる方向へ20mm」までは一定の定数(F4.1/R3.4)で動くが、20mm以上伸びるとFは2.7に変化し、Rはだんだんと柔らかくなっていく。そのせいでロールをしたときにはバネレートの低い伸側のストロークが極端に大きくなり、安定した姿勢とはいえないものになってしまうのが難点。

これらの問題点を解決するには、昔ながらの(ノーマルダンパーと組み合わせると遊んでしまう)単レートスプリングとショートストロークダンパーを選んで組み合わせるのが良いと思う。ただし、それぞれ種類が少ないのが難点である。有名なものではケージーエムのS21スプリングとカヤバのBUZZ SPECダンパーぐらい。ただしBUZZ SPECとS21を組み合わせてバネが遊ばないかは調べてみないと分からない。

CUSCO SPRING impression(GC8)

5ZIGEN R-rate impression(GC8)

Prof SHEEPDOG SDR Susupension impression(EP82)

kg/mm DR Sport impressionEP82)

Tanabe SUSTEC Super H impression(EA11R)

 

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