----------------------------------------------------------------------------

お米の買い方いろいろ

昔の話

子供の頃、米は酒屋さんが配達してくれるものであった。

歩いて1〜2分のところにスーパーマーケットがあって、そこで米も販売されていたのかもしれないが、母親は電話1本で来てくれる酒屋を頼りにしていた。その頃はあまり認識がなかったが、今思うと内容量は14kgであったはずで、子供にとってかなりの大物であったことだけは記憶している。配達が当たり前の時代には、小さい単位の米袋はなかったのかもしれない。

 

10kg袋入り

大学生になって一人暮らしを始めたころ、スーパーマーケットで米を買うようになった。その袋はなんだか昔に比べて小さくなったと感じられたが、自分が大きくなったせいなのだろうと思っていた。内容量がその昔何kg入りだったのかなんてあまり意識していなかったのだ。

一人では消費する量は少なく、外食が多くなってしまったため、合計3回ぐらいしか買わなかった。

 

電器店でお米

所帯を持ってから米の消費量は増えたため、買う機会は増えた。

新聞に入るチラシを見て、スーパーマーケットのみならずホームセンターや薬局でも米が売られていることを知り、いろいろな店で買った。米は客寄せに都合の良い商品なのだろうか。

新規オープンの電器店でも米の安売りがあったので買ってみたところ、それはとても色が悪くて不味かった。それまでは米の味なんてあまり気にしていなかったのだが、ある程度以上のものを口にしていた ことを認識した。世の中には訳もなく安いものはないと気付いた次第である。

 

六さんのお米

有名人を宣伝キャラクタにした米屋が大阪にあり、テレビCMや新聞のチラシによって知名度は高まっている。そこで中庸の商品を選び、10kg(5kg×2)を試しに注文した。電話をすれば配達してくれるので便利なのである。

家内によると配達の人の感じは良かったらしい。しかし、ひと口食べてみて驚いた。なんとも不味くて大失敗。こんな米を10kgも食べなければならないなんて・・・そんなに安く買った訳ではないのに。。。

なんとか5kgを消費して、もうひと袋を開けると・・・アレ? 普通の米じゃないか! 不味くないぞ。。

こんなことがあるのか。大量に精米して小分けしているはずなのに、袋ごとに味が大きく異なるなんて。

こんな品質にばらつきのある米は二度と買わないのは言うまでもない。この米屋に六さんは似合わないと思う。

その後、チラシに目をやると、こんなことが書かれていた。それを知っていれば返品したのに・・・

【安心サービス実施中】
万一品質・食味の点でお気に召さないときはお届けの日から7日以内であれば残量について全て返品払い戻し承っております。

 

旅の途中で

六さんの米に懲りて、米はスーパーマーケットで普通に売られているパールライス等の信頼できそうなブランド品を選ぶようになった。ただし、無難な選択に面白味はない。

ある日、旅の途中で寄った道の駅で米が販売されているのを見た。その地域のお百姓が作ったのだろう。

そういうところで野菜を買う機会はこれまでにも多くあり、ほとんどが「当たり」だったので、それならば同じような農産物の米も試してみようと思い立ち、5kgだけ買ってみたのである。これはなかなか良いもので、それ以降各地を訪れるたびに 米の販売があるのを楽しみにしている。

 

玄米を精米

玄米を買っておき、必要な分だけを精米して食べる。それが美味しいのは想像に難くない。しかし、精米機を家に置いておくのは気が引ける。会社の大先輩はそうやっているという のだけれど。。

田舎に行くと道端にセルフ精米所があるのを見かけることがあるが、近所にそんなものがあるのだろうか。

ある日のこと、いつもはクルマでしか通らない道を歩いて散策していたところ、セルフ精米所 があるのに気付いた。へぇ〜っと感心して先客が終わるのを見届け、小屋に入って精米機を見てみると、10kgまで100円となっていた。100円は安いのだが、10kgも精米してしまったら店で白米を買うのと変わりがないし、1kgずつ10回もやれば1000円もかかるので現実的ではない。したがって、セルフ精米機を利用する機会はないと決まった。

 

小包装が流行

家族の人数が少なくなった今、スーパーマーケットで販売される野菜や魚などは小包装のものが目立つようになった。米も5kg包装が占める割合が高くなったように見える。手押し車があれば、お年寄りでも5kgを持って帰ることはできるのだろう(10kgは無理)。

ある日、米を選んでいると「なんだか異様に安いなあ!」と思う袋があった。コシヒカリなのに何故??? そう思ってじっくり見ると、なんと!!! それは4kg包装だったのである。今やそんなもの まであるのか。

 

デパートでお米

世間では玄米の人気が高まっているが、私はカレー屋で一度試して以来もう嫌だと思っている。だが、きれいに精米された白米は栄養価が低いとも聞く。そこで、五分搗きや七分搗きなどの米を試してみたいと思うのである。

ターミナル駅にあるデパートでは、各地で収穫された米を玄米の状態で用意し、必要な分だけ精米してくれるという。500円/kg程度でいろいろな銘柄が選べて、精米の度合いも指定できるので 、私の意図に合致する。

1kgから買えるので、会社帰りに立ち寄ってみるのもいいと思っている。

 

近所の道の駅で

山奥のワイナリーに行った帰り道、米を買うために道の駅に立ち寄ってみると、なにやら様相が変わっていた。

白米のほかに玄米(キヌヒカリ)が販売されており、精米機で好みの具合に仕上げてくれるというのだ。これはいいものに巡り会った。13段階ぐらいの仕上げができる(玄米:「0」、 通常の白米:「11」)というので、玄米3kgを「9」で精米してもらった。なお、「12」は吟醸の米のようにさらに磨いたものである。

早速食べてみると、ピカピカと輝くご飯はとても美味しくて感動した。初めてなので白米に近い「9」で注文したが、これはほとんど白米そのものといえるぐらいにきれいであった。次回は玄米に近づけて「7」ぐらいにしてみようと思う。まあここでも1kgから買えるので、「6」と「8」を1kgずつ買うといった手もある。

家から10km足らずの場所なので、気軽に行けるのがいい。しばらく楽しめそうだ。

March 2010

道の駅で2回目

上に書いたとおり、ちょっとレベルを変更して「6」と「8」で精米を依頼した。「8」の仕上がりはほとんど白米と言ってもいいぐらいのきれいなもので、「9」との違いは明瞭ではなかった。「6」はご飯粒の先に胚芽がやや残存しているのが分かり、少しは栄養価が高いだろうと想像できる。 それでも食味にまったく問題はなかった。

 

【道の駅で3回目】

前回の「6」で食味に問題がなかったことから、次は「5」にしてみた。ただし、「5」と「6」の見本には明白な色の差異があり、なぜかそこだけは他のどの1段階と比べても極端に 差が大きいので、躊躇して1kgだけ買った。それが下の写真である。緑色の粒があるのが分かるように、玄米の面影が色濃く残っている。 この状態は何分搗きというのだろうか。

1kgでは足りないので、さらに5kgを「10」で依頼した。「8」と「9」は経験済みであるため、別のレベルを試してみたものであり、 「10」を選択した意味は特にない。

本日、「5」を炊飯してみたところ、お米の外観のとおりかやくご飯のような色付きの仕上がりになり、食味も玄米を思い出してしまうものであった。ちょっと皮の存在が感じられる食感は日常にないものであるため、なかなか楽しい経験であった。次は「5」と「10」をブレンド してみるのもいいのではないかと思う。もしかすると、古代米を白米にブレンドしたような食感になるかもしれない。

05JUN2010

ふるさと納税の返礼品

このところ、年間40〜50sぐらいはふるさと納税の返礼品で米を食べているが、すべてを賄うわけにはいかない。いや、返礼品を米に限定すれば、消費分に足りる量をもらえるが、肉や鰻も欲しいではないか。

ということで、米を切らしたタイミングでスーパーマーケットに走ることもある。

本日、スーパーマーケットに行ったついでに米を買うはずであったが、いろいろなブランド米が並んでいるのをチェックすると・・・といっても、ブランドをチェックするのではなく、米粒の白濁、割れ(欠け)を見るのであるが、いずれも白濁や割れの比率が高くて、選ぶことができなかった。

そこで、道の駅が浮上した。ちょっと遠いが、久しぶりに訪れた。そして、今回は「7」で注文してみると、少し削り残しが目立つものの、まあまあ良い具合ではないかと思う。白濁や割れは少なく、わざわざ遠出をした甲斐があった(10kmぐらいだが)。

30MAR2019

 

戻る

inserted by FC2 system