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誤認しないか? ○民

本当にこんな判決でいいのか。一般の人は皆「裁判官の言うとおりだ」と思っているのだろうか?

 

私は魚民を見るたび、それは「和民系列の魚料理主体の居酒屋だ」と今までず〜っと思ってきた

そして、渡辺社長の店だと思って食事を摂ることもあった。

まあ渡辺社長のことをよく知っているわけでもなく、特別に応援しているわけでもないのだが、社会貢献で有名になった会社に少しは役に立っているかもしれないというイメージを 微かに抱いていただけである。ただそれだけのことなのだが、いちおう動機はある。

 

でも、魚民はワタミとはまったく関係のない会社だったなんて・・・ちょっとショックを受けた。

私は完全に誤認していたのだ。まったくもってモンテローザなる会社の思う壺だったのである。

別にどっちでもいいといえばどっちでもいいのだが、騙されたと思うと気分が悪いではないか。

このように「他人をあざむいて錯誤に陥らせる行為」は日本では法に悖るとされている。

 

しかし、この判決の内容には魚民が和民をまねていることが立証されていないとある。つまり、裁判所から見ると両者を誤認した私は「全く似ても似つかぬ店なのに間違って入るお前はなんてバカな奴なんだ?」と笑われているようなものである。

 

裁判官はこんな安物居酒屋には絶対に行かないだろうから、これまでの話の流れを汲むとそんな判決が導かれるのかもしれないが、なんとも腑に落ちない。

 

中国の自動車で「バッヂを付け替えれば即カローラになる」というパチモンがあることをニュースで見て笑ったが、間もなくそれを笑えなくなる日が来るのだろう。

 

こんなことがまかり通る社会はなんだか嫌である。モンテ・・・側はさぞかし大笑いしていることだろう。

 

2009.11.17. 産経新聞

居酒屋チェーン「和民」を運営するワタミ(東京)の渡辺美樹会長が著書で居酒屋チェーン「魚民」を経営するモンテローザを中傷したのは、過去の訴訟で合意した和解条項に反するとして、モンテローザが渡辺会長らに1億円の支払いを求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であった。山田俊雄裁判長は、「和解条項には反していないが名誉棄損にあたる」として、渡辺会長に300万円の支払いを命じた。

 両社は以前、看板使用をめぐり訴訟になり、平成16年12月、魚民の看板使用を認めることなどを条件に和解した。しかし、渡辺会長が19年6月に発行した著書で「『和民』をつくったら『○民』が出てくるという具合に、ヒットした先行者がいればライバルがすぐにまねし、後を追う」などと記したため、再び訴訟となった。モンテローザ側は、「今後、誹謗(ひぼう)中傷を行わないとの和解条項がある」と主張していた。

 山田裁判長は、和解交渉の経緯から「誹謗中傷しないことを条件に和解したとはいえない」とモンテローザ側の主張を退けた。しかし、「○民」が「魚民」を指していると認定。その上で「魚民が和民をまねていることが立証されていない」として、渡辺会長の記述が名誉棄損にあたると結論付けた。

  

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