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NGK

IRIWAY(熱価:7)

イリジウム電極スパークプラグ

昔のクルマにBOSCHの白金プラグを装着したことがあったが、性能が変わることは体感できなかったため、現代のクルマでは純正白金プラグのままでいいと思っていた。ところが、雑誌でみかけたNGKのイリジウムプラグの広告に興味を持ってしまったのである。

純正プラチナプラグを サーキット走行を含め5万km使用したので、状態を確認することも兼ねて初めて外してみたところ、電極の焼け具合は良好で欠損もなく、まだまだ使えそうな状態だった。しかし、折角なのでIRIWAYを試しに取り付けることにした。IRIWAYは、中心電極にプラチナよりも融点が高いイリジウム合金を採用したため 0.6mmという細さを実現し、要求電圧が低く失火が起こりにくくなるためパワーアップ、燃費アップが図れるということである。EJ20エンジンはボアが92mmと比較的大きく、燃焼室形状が平べったくなるため、きれいに燃焼させるのが難しいという。したがって、燃焼状態を改善できる可能性のある商品を色々と試してみたくなるのである。

最初に感じた変化は、マフラー交換後の顕著な低速トルク不足が若干改善され、発進がやや楽になったということ。熱価は純正より1段階冷え型の7番(製品には8, 9もある)ということで低温時始動性がどうなるかと危惧していたが、東京では何の問題もなかった。当然ながらサーキットでも熱価不適合によるノッキング発生はなかった。細い電極によるメリットが本当にあるのなら、一般車用に6番の熱価の製品も出してもらいたいものである。

イリジウムの耐熱性の高さから、プラチナプラグよりも寿命が長くなると期待していたが、接地電極が従来品と同じ材質(ニッケル合金)なので、寿命は2万km(従来品と同等)ということをのちに知った。スバルのエンジンはプラグ交換が面倒なので、長寿命の製品が好ましい。次回はスバルディーラーで売っている長寿命(Heavy useで5万km)のNGK製イリジウム、トヨタディーラーで売っている日本電装製イリジウム、HKSで扱う日本電装製イリジウムのいずれかに交換しようと思っている。

WRXから外した純正プラチナプラグは前述のとおり状態が良かったので、現在は S14 Q'sにつけられて第二の人生(?)を送っている。S14のマイナーチェンジ前のNAエンジン(SR20DE)には現代では珍しくNGK GREEN PLUGが使われていた(M/C後はプラチナプラグ)。それを知ってか知らずか、なんと5万km以上(!)も無交換で友人は使っていたのである。そんな長期間使ったノーマルプラグを見る機会は滅多にないので、状態を観察できてラッキーであった。中心電極は予想どおり角が丸まっており、賞味期限をとうに過ぎているように見えた。ただ、寿命を全うしたようなプラグを付けている割には体感的なエンジンの運転状態は悪くなかったので、純正の点火系は悪条件でも正常なスパークを可能にする余裕を持っているといえる。そのせいか、プラチナプラグに交換してもS14オーナーは変化に気づくことはなかった。

 

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