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55Wの消費電力で100W級の明るさという高効率の Halogen bulb

 

55Wで100W相当の明るさを得られるという魔法のような高効率バルブが登場してかなり経つが、本当に100Wに相当するほど明るいのだろうか。それを確かめるため、以下のように色々と試してみた。しかし、純正バルブと比べて顕著に明るさが変わったというものは存在せず、寿命だけが短いというものばかりであった。

NORMA社の本物の100/90Wバルブを使用した経験から、これら宣伝文句は明らかな誇大表現と言わざるを得ない。昔の100Wバルブは寿命は長かったので、もし店頭にあればすぐにでも買うのだが、今は残念ながらそんなものは見当たらない。

SRB Corporation

高効率バルブというのを初めて買ったのは1995年。1980円という当時としては安い値段で並んでいたので飛びついたのだが、これにはまんまとはめられた。明るさはノーマルと変わらず、若干色が白く見えるという程度であった。90W相当という数字を真に受けていなかったので文句は言わなかった。なぜなら当時は夜間に走ることがほとんどなく、困らなかったからである。

ところがある日、片側が切れているのに気づいた。装着してから6ヶ月程度しか経っていなかったので製造不良なのかもしれないと思いメーカーに電話してみたところ、その返答は寿命は100時間が目安ですということであった。この答えには力が抜けてしまい、その先の言葉が出なかった。

自動車メーカーのライン装着バルブが 1万時間以上の耐久性を持っているのに対してあまりに短く、こんな製品を堂々と世に出すとはまったくひどいものである。今なお店頭には、流行のHID風の青い光を出すものなど色々なSRBブランドの新製品が安価で並んでいるが、もう買う気など起きない。「安かろう悪かろう」を体験した一例である。

STANLEY

RAYBRIG HYPER HALOGEN

近頃バルブのガラス面にコーティングを施して光が青く見えるものが多くなっているが、私が好きなのは何もコーティングされていないもの。そのほうが明るく、しかも安価だというのが理由。

今度は騙されないように有名メーカー品にしてみようと思い、スタンレーのコーティングのない製品(100W級の明るさ)を選んだ。このバルブの明るさは65Wレベルといったところ。寿命は夜間走行が少ない使用環境でも4年未満であった。ライン装着バルブが10年持つことを考えると、わずかな明るさUPの代償として極端に短い寿命を許容すべきなのだろうか。

BOSCH

上記のスタンレーのバルブと同時に購入。左右に分けて使用し、明るさと寿命を比べることにした。明るさはスタンレーと同様で65Wレベルである。しかし、寿命はスタンレーより長いものの、分からず終い。というのもディーラーの修理から帰ってきたらなぜか別のバルブに入れ換わっていたから(預けている間に切れたのかも…)。

VIVIOにも左右に BOSCH と STANLEY を装着してどちらが先に切れるかを試しているが、夜間走行が少ないため両方ともまだ活躍中 (→バルブの寿命を迎える前に乗り換えてしまった)。

BOSCH

上記のようにBoschのブライトンクリアーが交換されてしまったため、別の淡いコーティングをした REAL WHITE を買ってみた。これは雑誌のテストで高効率バルブの中で最も明るいという結果が出ていたものだが、実際にはそれほど明るいとは感じなかった。

寿命は予想していたより短く、夜間走行が極めて少ない環境下で3年未満で切れた。ブランド品でも高効率バルブの寿命は短いものである。

MIRAREED中国製

↓↓↓

上のボッシュ リアルホワイトの片側が切れたので、流行に乗ってHID風の青い光を放ちそうなバルブを購入。2002年の初売りにて何と798円(平常価格880円)という値段だったので、性能をまったく期待せずとりあえず買ってみた。ミラリードといえば安物のFOG LAMPなどのクルマ雑貨を扱う有名な会社であり、製品はそんなに悪いものではないと思っていた。

このバルブはかなり濃い色のコーティングが施してあり、放つ光はたしかに青白い。しかし、そのコーティングによって光が減衰されるため、純正バルブよりも暗いと感じた。また、配光にばらつきがあり、部分的に照度が低い箇所がある。

この製品は、HIDのような青白い光を放つことに喜びを覚える人以外は使わないほうがよい。ただ、2003年3月まで使っても切れないところをみると、安物バルブであってもSRB製品のように寿命が短いという欠点は改善されているようである。

BOSCHのバルブに交換(下に記載)したのち、販売元に上記不良の照会をした。その回答によると「照度はノーマルバルブより低い」という。ただし、コーティングする前はノーマルよりも明るいらしい(ホントかな? 130Wは吹き過ぎ)。配光の悪さは、金具の溶接位置の狂いに起因するという。さすがに中国製である。代替品としてコーティングの色が薄い品「WHITE」を送ってくれることになった。

ところが、送られてきたのはどういう手違いがあったのか 新型の「ULTRA WHITE」で、ガラス面のコーティングはさらに濃い青色になっていた。

BOSCHApril 2003〜)

上の中国製バルブはあまりに暗く、また配光特性もとても悪かった。それに耐えられず、BOSCHのブライトンクリアーを買った。

パッケージは新しいが、品番は以前買ったものと同一で、中身は変更されていないようである。ミラリードの製品と比べると、当然ながら明るく、配光特性もきれいである。

純正ハロゲンバルブについて

新車には大抵3年間の部品保証がついているが、クラッチなど消耗品は除外されている。 当然の如く電球(ブレーキランプなど)も消耗品なので保証はないのだが、よく保証書を見てみると、消耗品とは 「クラッチディスク、ブレーキパッド、電球(ハロゲンバルブは除く)、…」と書いてあるではないか。

すなわちハロゲンバルブ消耗品ではなく、3年の保証がつくということなのだろう。

 

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