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ゴールドカードは役に立つのか?
Loyaltyといっても単に1837円を払えば年に1回のエンジンオイル交換券がもらえる というメリットが入会の動機であり、それ以外にあまりメリットを感じていない。 あとは三菱UFJニコスのカード会員情報誌を読むのが楽しみでもあ る。1年間は無料というので購読していた(2年目以降有料)。
会員情報誌を2年目以降も継続して読むためには2520円の出費がいる。まあそんなに高いものではない(1冊300円ぐらい)ので、そのまま継続してもいいかと思ったが、 カード会社のサイトを見てみるとゴールドカード会員は無料だという。 ということは、私が利用したいと思っている空港ラウンジと会員情報誌の両方のニーズにぴったり合うではないか。
手始めにSUBARU CARDの発行元である三菱UFJニコスのサイトに行くと、都合よくカードの検索条件が設定されている 。客のニーズに的確に応えてくれる姿勢はすばらしい。 そこで「ゴールドカード」を選択してみると33件も出てきた。いろいろなゴールドカードがあるものだ。
検索結果の一覧から良さそうなものを抜き出してみよう。これらが一般カードの上を行くゴールドカードという扱いなのである。 まずはSUBARU CARDと同じ「NICOSブランド」から。 そこには会費1万円 の「普通の」ゴールドカードと会費3000円のプレミオがあった。ゴールドカードの会費はだいたい1万円というのが私のイメージなので、3000円なんていうゴールドカードでは何かしらサービスが異なるのは想像できる。 もしこの3000円のカードで空港ラウンジサービスが利用できて、通常2520円の会員情報誌が無料になるのなら、「SUBARU CARD+会員情報誌」の代わりに「SUBARU CARD+プレミオ」にするのが良さそうである。わずか630円アップでラウンジが使えるのだから。 でも、そんないい話がこの世の中にあるのか?
人気のブランド、「MUFGカード」の中には税込2000円という破格のゴールドカードがあった。これはいったい何だ? “常識を変える”という宣伝は確かにそうだと思う。 「ゴールドは1万円」というのが私の認識だったから。では、1万円のカードとの違いはどこにあるのだろうか。
空港ラウンジサービスの案内を見てみると、2000円のゴールドカードは明確に対象外と書かれている。また文面をよく読むと、ゴールドカードではなく「MUFGカード ゴールド」となっている。これは 本当にゴールドカードか。単に金色に輝いているだけではないのか。
MUFGカードの会員情報誌購読価格を確認すると、ゴールドプレステージは無料となっている。つまり「MUFGカード ゴールド」では有料という表現か(明確に対象外と書いてくれればいいのに)。どうやら2000円のカード は使い勝手が悪そうである。
安価なゴールドカードのサービス内容をチェックしてみると、2000円のカードは私が利用したいと思うサービス(空港ラウンジと会員情報誌)に対応していないことが分かった。こんなものでもゴールドカードなのかな。。却下だ! では、3000円のプレミオはどうなのか。空港ラウンジで使えるのが分かった 。他方、会員情報誌はどうだ? ゴールドカード会員は無料と書かれているので、「ゴールドカード」で検索した結果に含まれるプレミオも対象となると読めるが、2000円カードの例もあることだし・・・文面のとおり読むと「NICOSゴールドカード」を指しているのかもしれない。 いったいどっちなんだ? サイト内を検索してみたが、どこにも答えはなかった(2000円カードでは会員情報誌が有料という記載は明確にされているのに・・・)。肝心なことが分からない不便なサイトである。検索開始時に抱いた良い印象はすっかり飛んでいった。 そこで、カード会社に電話をかけて聞いてみた。すると、オペレーターは即答できず、しばらく待たされることになった。 調べてもらった結果、プレミオでは会員情報誌は有料ということが判明した。もしかすると会員情報誌が「ニコスマガジン」だった時代は無料で、三菱UFJニコスに統合されてからは有料になったのかもしれない。 結局、安い金色のカードを所持する場合もメリットは少ないのだ。安い金色の中でプレミオに付帯される「空港ラウンジサービス」は魅力だが、ラウンジ利用はANA/JALの頻回利用者の付き添いで我慢しよう 。 当たり前のことだが、1万円のカードと3000円のカードにはそれぞれのレベルの価値があるということが分かった。そして、2000円のカードも“これまでの常識を変える”なんていう「うまい話」はなく、すべてが常識の範囲なのであった。OCT 2009 |