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ガイアエナジー

GAIAX

青梅街道を通ったとき、GAIAXという見慣れない名前の燃料屋があり、ハイオク相当(オクタン価100ぐらい)で85円という燃料を売っていたので興味を持った。

開発者のガイアエナジーのホームページによると、GAIAXは「天然ガスや植物から精製したアルコール」と炭化水素(ガソリンと同様の成分)を混合したもの(炭化水素の比率は45%)だそうである。アルコール燃料の製造コストは高いものの、炭化水素の含有率が低いので税金が安くなり(発泡酒と同じ!)、結果的にガソリンより安い価格設定ができるとのこと。レギュラーガソリンより安く、排ガスに有害物質が少なく、水抜き効果もある(性質は非水溶性なのになんか変だ)という謳い文句に惹かれて初めはタンク1/3弱だけ入れてみた。280PSのスバル車にはエンジンブロー(エアフローメータ自体が怪しいので、ハイオクを入れていてもブローする可能性あり)の恐れがあるため入れてくれないようだが、当方の260PS車には問題なく応対してくれた。

埼玉のチューニング屋さんでは燃料セッティングをGAIAXに合わせてしまうという大胆なことをやっているが、給油所が数少ないので一般的にはそんな偏ったことはできない。GAIAX専用の燃調があるということは即ちGAIAXを混ぜることによって燃調がずれる(希薄になる)恐れがあるということなので、混合比率は50%までと勝手に決め、2回目の給油は50%の混合率で入れてみた。その程度でエンジンブローの心配はないと思いながらも、次にハイオクを入れるまでの間はBoost計の針が +側に振らないように慎重な運転に徹した。そういう走り方ではハイオクとの差は殆ど分からない。細かく見れば、若干発進時のトルクが弱く感じられたのと、大きめにスロットルを開いてもBoost計の針がなかなかゼロを越えないような気もした。燃費はガソリンよりも悪いと一般に言われているが、酷暑(エアコンコンプレッサ作動時間が長い)に加えて渋滞路という最悪に近い条件でも6.8km/Lだったので、さほど問題にならないと思われる。炎天下の走行後にアルコール臭がするので発生源を探してみると、キャニスタから出ていることが判明した。高い気温のせいでタンクの内圧が上がったものと思われる。アルコールの臭いは活性炭で取れないようである。

最近ハイオク指定のクルマが多くなったが、その中にはレギュラーを入れると燃焼状態が極端に悪くなってしまうクルマ(例えばインプレッサWRX)がある。そのようなクルマの場合にはレギュラーを入れて燃料代をケチるよりもGAIAXを入れるほうがエンジンの健康維持には良いと判断する。

 

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