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自動車販社倒産?
先日、BMWのディーラーから堅苦しい封書が届いた。 そのディーラーからはダイレクトメールすら何年も来ていないのに、なぜ突然そんなものが来るのか。 ちょっと訝しく思いながらも、社長交代などを知らせるよくある体裁だったので、特に気に留めずに開けてみたところ、中身は人事異動ではなく、営業譲渡の案内であった。それはもしかすると倒産ということか。 Yahoo!で検索すると、やはり服部モーター商会は五十億円の負債で民事再生法の適用を申請したと出ていた。
とうとうそのときが来たか。 昔から「BMWといえば服部モーター」というほど大阪では有名なディーラーであった。その知名度の高さから私も6〜7年ぐらい前に店を訪れたが、店員は楽しくなさそうな顔をしてろくにクルマの話をせず、雰囲気が悪かった。 BMWの店の近所に作ったMINIの店にも新規開店の数ヵ月後に行ってみたが、向かいの商業施設は駐車待ちの長い車列ができるぐらいの人気にもかかわらず、MINIの店にはいつも1人の客もおらず、店員は活気が無く、面白くなさそうな態度を見せていた。 あんな接客でよく店を維持しているものだと思っていたのだが、やはり潰れたのか。。 まあ「なるべくしてなった」という印象である。
クルマ屋なのにクルマが好きだという態度を見せないというのは客に良い印象を与えない。 そんな雰囲気のディーラーはよくあるものだが、服部モーターはその中でもトップであった。
服部モーターで5erワゴンを買った先輩になぜ服部を選んだのか聞いたことがあったが、そこしか知らなかったという答えが返ってきた。 確かに古くからあってだれでも知っているぐらい有名だったが、先輩の家の近くには2軒もBMWディーラー(他の会社)が新たに出店していたのに。。
倒産したのは2008年9月ということで、世界的な不況の影響を受けた結果ではなさそうである。 経営側の戦略が失敗したのもあるだろうが、日頃の店員の態度がこのような結果を招いたのではないかと思う。 なぜ自分が取り扱う商品を好きになれなかったのだろう。考えさせられる問題である。JAN2009 ------------------------ 2009年2月からモトーレン阪神に営業が譲渡されるとなっていたが、今日の朝刊を見てHanshin BMWという屋号で新たに出発することが分かった。ディーラーの地図を見ると、店舗は服部モーターのものがそのまま使われるようであり、また、モトーレン阪神の従業員数が服部モーターとほぼ同じであることから、店員はそのまま継続雇用になったのかもしれない。MINIの店も同様に服部モーターの店舗がそのまま利用される。 会社がなくなって従業員が路頭に迷うのかと思っていたら、単に負債をチャラにしてもらってやり直すだけのようである。社長が代わって、店員の士気は高まるだろうか。01FEB2009 |