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希望退職

早期優遇退職の制度はいつから始まったのだろう。

私が経験したのは、20年近く前のことである。

そのころ、すでにリストラという言葉を聞き慣れていたので、他社ではよく行われていたものと思われる。

 

当時、募集の年齢層は広く、私も対象者の枠に入っていた。しかしまだ若く、割増退職金(支給される月数は年齢か勤続年数かによって異なっていた)が少なく、結果的に応募することはなかった。

そのとき、どれぐらいの従業員がやめたのだろうか。 私は認識していなかった。 もしかすると、会社が考えていた人数より応募した人が少なかったのかもしれない。

それから1年後ぐらいだったと思うが、今度は、人事異動が発令された。 その内容は、「営業職に入ることを前提に、数カ月の研修を受ける」というものであった。

対象になった人の所属や年齢は様々であり、彼らの顔には落胆の色がみられた。 私の札幌営業所所属時代の後輩(私の後に本社に移ってきた)もその中に含まれていた。 もう一度営業職に戻ってみるのもいいのではないかなと勝手に思っていたが、多くは営業の経験のない人たちで、基本的には退職奨励に見えた。

どれぐらいの人がそのまま営業職に就いたのか分からないが、知っている人の多くは会社を去った。

そして、転職先は同業であり、他業種に行った話を聞いていない。

 

本日のニュースで、洋服の青山の希望退職の件が出ていたが、退職する人たちの次の職場はどうなるのだろう。

同業他社も厳しいはずなので、他業種にならざるを得ないと思うが、それにもかかわらず希望退職者が想定より多くなるというのは、業界の先行きを非常に厳しいとみている人が多いことを表しているのだと思われる。

「洋服の青山」想定上回る希望退職…在宅勤務広がりスーツ販売落ち込む

2021/02/23 07:32 読売新聞
 
「洋服の青山」を展開する青山商事は22日、昨年12月から募集した希望退職に、ビジネスウェア部門の社員約4000人のうち609人が応じたと発表した。想定を200人程度上回った。

退職は5月31日付。割り増し退職金などの費用として、2021年3月期連結決算で40億円程度の特別損失を計上する見込みだ。

在宅勤務が広がり、同社は主力のスーツの販売が大きく落ち込んでいる。21年3月期の最終利益は292億円の赤字を予想しており、21年度末までに国内店舗の約2割にあたる約160店を閉店する計画だ。このため、勤続5年以上で、40歳以上63歳未満の正社員らを対象に、希望退職を募っていた。

 

私は、3度の転職を経て今に至るが、同業の枠から離れられない。 他業種(もちろんクルマ業界)を目指したこともあったが、実務経験なく年齢を重ねた3級整備士に働き口はなかった。

自動車ディーラーでは、整備士から販売員に配置換えになる例が多くみられるので、整備士は新卒から数年間の若い人だけでいいのだろう。

現在、所持する資格(整備士ではない)を直接利用して職に就いているわけではないが、その資格がなかったら、これまでの職場に採用されたかどうか分からない。 洋服の青山をやめる人たちがどのような資格を持っているのか知らないが、いったいどういう職に就くことになるのだろう。

23FEB2021

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