眼鏡
昔、メガネは高価な商品というイメージがあった。 初めて買ったメガネは2万円ぐらいだったはずだ(平成9年11月)。
私が子供の頃から母は自動車の中にメガネを置きっぱなしにしていたので、私も車内に置いておくメガネを新たに買って同様にしていた。 ある日、レンズに無数の微細なひび割れが生じているのを発見した。 車内は高温になるので、安物のプラスチックレンズが変形したのかと思ったが、かなり後に、これはコーティングの問題だと知った。 コーティングは熱や化学薬品に弱いというので、熱湯をかけてみたり塩酸をかけてみたりしたが、まったく剥離することはなく、「全部きれいに除去して、もう一度使おう」という目論見は外れた。
その後、メガネの価格が異様に低下していることを知ったので、様々な度のメガネを買って、用途に合わせて使うことにした(1本3000円ぐらい)。
車内に置いてひび割れが生じたレンズについて、使用不可能だと思っているので、試しにコーティングを研磨して剥がしてやろうと思い、ピカールやLOOXで磨いてみたところ、部分的にコーティングが薄くなるのは判った。蛍光灯の反射光が緑色から白色になっていたのだ。 しかし、筋は多く残っていて、実用には適さない。 いろいろ試してみたが、やはりこのメガネ(レンズ)は使えない。 いや、真剣に磨いてコーティングを完全に削ってやれば使えるようになるかもしれないが、そこまでやる気力を持ち合わせていない(3000円で買えるのなら)。
さて、現在のメガネの価格はどうなっているのか。 3000円で買った店をちょっと見てみると、なんと、2200円になっていた。アウトレットとはいえ、どこまで安くなるのだろう。こんな価格なら、修理などせずに新しいメガネを買えばいい(既製品で間に合う人なら)。
April 2020 - - - - - - - - 今でも老母は車内にメガネを置いているが、もしかすると老母が使っているメガネにはガラスレンズが入っているのかもしれない。 熱で伸びるプラスチックレンズ用コーティングが存在すれば、夏の車内にも置いておけるのだが。。。 ちょっと調べてみると、伸びるのではないようだが、耐熱性の高いコーティングが実用化されていると判った。メガネが常時必要な人なら、これぐらいの差額は問題にならないかもしれない。 |