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出前受託業者

2020年初頭、つまり、新型コロナウイルスというものがまだ世に出現していない頃の話である。

日が暮れ、原付2種に乗っていると、前方に何やら黒い影。

ただ単に黒い動く物体があると認識したが、いったい何だ。自転車でも反射鏡はあるはずだが。

信号待ちで直後に停めると、 Uber Eats  の文字が見えた。

渋谷のファストフード店でUber Eatsの人が注文をしている姿を見たことはあったが、配達中の人を初めて見た。

そして、動くものは原付1種のようであった。ただし、かなりの大きさがある鞄は、テールランプもナンバープレートも隠してしまい、単なる黒い物体になってしまっていたのだ。

夜間にテールランプもウィンカーもなしに走るというのは、かなり危険だが、そんなことも考えない安易な職業(アルバイト)になっている。

学生なのかフリーターなのか知らないが、若さゆえ、まだ命が惜しいとは思えないのだろう。

 

新型コロナウイルスの感染拡大の折、飲食業者の収入はテイクアウトや出前で賄う必要があり、また、一般業種のアルバイトの解雇(休暇要請)もあるようなので、出前アルバイトに手を出す若者が増えていると思われる。

出前館というのも見かけるようになった。出前館は専用の配達バイクが用意されているようなのでまだマシだが、Uber Eatsは自前のバイクや自転車で移動するようなので、鞄の積載状況の確認を誰にも受けていない。

出前の車両が増えると、事故も起こるだろう。そして、それから対策が施されるのだろう。まあ、大きい損失が出なければ、それでいいのかもしれない。一から学習するというのも幼稚な話だが。MAY 2020

 

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