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Vespa

今年の1月末から2月上旬にローマを訪れた。

中国やクルーズ船で新型コロナウイルスが猛威を振るい、毎日ニュースで流れていた時期だ。

イタリアでは、中国人の患者が出たことにより、宿泊場所が急遽変更され、ちょっと困惑した。

変更後のホテルの部屋は古さを感じるものであったが、鉄道の駅に近く、なかなか便利な場所になったので、それはそれで良かったのかもしれない。

 

 

ところで、イタリアといえば、Vespaである。

昔、探偵物語(TVドラマ)で主役が乗っていたのを見て、日本でも流行したのだ。

それからかなり時間が経過したが、まだイタリアにおいてVespaは走っているのか。

ローマの町を歩くと、二輪車がとても多いことが判った。それもほとんどがスクーターだ。

そうなると、私はVespaを見つけたくなるのだが、記憶にあるVespaのスタイルを目にすることがなかった。もうVespaという会社(ブランド)はないのか。

多くのスクーターは大径ホイールを履いたタイプであり、大排気量エンジンを積むものも多そうで、それらはアジアのスクーターとも趣向が異なるのだ。

いったいどういうことか・・・ Vespaの形(スタイリング)は時代と共に大きく変わってしまったのかな。

そんなことを思いながら、路上駐車のスクーターを見て回ったが、メーカーがよく分からない。そして、日本のメーカーの車両は滅多に見ない。

ローマの道は石畳のところも多いが、交通量の多いところはアスファルト舗装だ。だが、路面状態はとても悪い。遺跡の中に町があるローマの道は掘り返すことが多いから、平滑ではないのかな。

悪い路面を安定して走行するには、大径ホイール車が有利だ。それゆえ、そんなスクーターばかり目につくのだ。ということは、小径ホイールで乗りにくい(と思しき)Vespaは駆逐されたのか。

 

 

町の中では、路地に違法駐車した車両のチェックをする監視員がいた。日本でも一時期流行したが、最近はこのような人たちを見かけることがなくなった。

下の写真の場所は、一方通行なので、特に邪魔にならないんだけれど・・・

 

ローマから日本に帰る飛行機の中で、ローマの休日(オードリーヘップバーン出演)を初めて観た。

映画に出てくる場面を見て、「ここは行ったよ、Oh、ここも行ったぞ」と振り返るのは面白かったが、訪問の前に見ておけばもっと良かったのかもしれない。

古い時代のVespaは、探偵物語の頃とスタイリングは大きく変わっていなかった。

やはり時代に負けたのかもしれない。それとも、路面状態の良い地方に行けばまだVespaは走っているのかな。

03JUN2020

 

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