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フロント トー角

書店で雑誌をめくってみると、面白い記事があった。

スカイライン(V37)のハンドリングは、トー角がゼロであるがゆえに芳しくないというのだ。

なるほど、そうだったのか。




私は後輪駆動の車両でトーイン、トーアウトの挙動をテストしたことがある。トーインにすると、直進時のハンドルはしっかりと安定し、切り始めるとすぐに車両が向きを変えるが、トーアウトにするとハンドルを切っても反応が鈍重になり、直進性も悪くなった。




現代のクルマは、燃費を重視するためにできる限り走行抵抗を減らそうとしてトー角をゼロにしていることが多いという。
そのせいで、ハンドルの切り始めが鈍くなっているというのである。

切り始めが鈍いと、緊急回避などでは必要以上にハンドルを大きく切りすぎて危険な目に遭うことが考えられる(操作に遅れて余計に動く)。

実際、私はレガシィでトーをゼロにセットしている。トーインで走らせたことがないので何とも言えないが、ハンドルの初期の反応が鈍く、必要以上に大きく切ってしまうことがあるのは、トーインになっていないからなのかもしれない。

ただ、レガシィはフロントタイヤのキャンバ角をマイナス1度に設定しているので、あまりトーインを付けたくないと思ってしまうのだ。




ポルシェやBMWはトーゼロを絶対に採用しない、という話は興味深い。

 

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