ボトルキープはお得なのか
昨年の9月、会社の近くのホテルにあるバーに行く前にグルメ案内サイトを見ると、ウィスキー「響」のボトルキープが半額と書いてあった。それはなかなか魅力的な客寄せ手法である。 そのバーはサントリーが経営している店なので、お酒は原価である。それに、店頭価格は市価よりも高いのだから、半額にしても儲けは充分に出るだろう。
【初回】 まずはプレミアムモルツを飲み、それからウィスキーに移行した。いろいろ食べながらしばらくカウンター席に滞在したが、なかなかウィスキーのボトル内容量は減らなかった。ウィスキー以外に注文したものが多かったので、支払額は1万円を 大きく超えた。 【2回目】 テーブル席に座り、ビールの後、ウィスキーはセルフサービスで飲んだ。同行した小娘の悪戯でかなり多くの量を飲み、酔いが回った。小娘がいろいろなお酒を注文したので、2万円近く払ったはずだ。 【3回目】 先日、ボトルキープの期間が6箇月だ気付き、終了日直前に行ったところ、意外にもボトルにはまだ半分ぐらい残量があった(前回、たくさん飲んだと思ったのに・・・)。ビールを飲まず、ひたすら響12年を飲み続けたが、1/3以上残した状態で 期限切れとなった(この日に山崎を追加してしまったのはミスであった)。
3回目に行く前、グルメ案内サイトを見てみると「山崎」か「白州」のボトルキープが無料と書かれていた。本当か? 無料サービスというのはよくあるものだが、多くの場合、正規の商品ではなく、少量の「無料サービス専用品」が出てきてがっかりするものだ。 ところが、出てきたのは小瓶ではなく、700mLの普通のボトルであった。これはなかなか面白い。バーでの販売価格は5000円となっているが、原価は1000〜1500円ぐらいなのだろう。 このウィスキーだけをストレートで飲んでいれば無料になるのかもしれないが、そういうわけにはいかない。何か食べるだろうし、チェイサーは勝手に出てくる。 写真の丸い氷は350円、水は500円である。 1個の氷と1本のボトル水だけでウィスキーをたくさん飲めば1杯当たりの単価は安くなるだろう。しかし、1人ではそんなに飲めない。 ウィスキー代以外に支払う分が多くなるので、ボトルがある間に行く回数を重ねるほど店は儲かるのだ。結局のところ、ボトルキープ代無料でも儲かるようにうまく仕組まれているわけである。 ボトルキープを割安に使うには、1〜2回で飲みきるぐらいのウィスキー好きの人員が必要になる。 山崎は同行した姉御に任せていたので、ほとんど減っていないだろう。次回、誰か飲む人を連れて行かないと。。 |
ボトルキープ代が半額になっていた響12年
ボトルキープ代が無料になっていた山崎
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