セブン-イレブンの高級食パンがヒットしているらしい。

なかなか面白い状況になったので、ちょっと確かめてみようではないか。

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【安価なＰＢ商品】

プライベートブランドの商品は昔から存在しており、「安価だが品質はそんなに悪くない」という位置付けであったようだ。「Savings」の缶入り炭酸飲料はとても安かったので、三ツ矢サイダーの代わりによく買ったが、水と砂糖と炭酸ガスが入っているだけなので、 特に問題はなかった。

現在は「TOPVALU」に名を変えてさらに多くの商品に展開しているので、試しに安い韓国製ビール（プレミアムらしい）を１本だけ買ってみたが、これはまずくて飲めたものではなかった。また、98円の食パンもスカスカで「買うんじゃなかった」と 後悔してしまう残念な商品であった。基本的にTOPVALUは「安さ」に重きを置き、「おいしさ」は二の次のようなのだ。

そんなＰＢ商品に魅力を感じる人も多いとは思うが、私はあまり好きになれなかった。

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【高級なＰＢ商品】

「ＰＢ商品は安価であるべき」というのが一般的な認識であったと思うが、私は 昔から「品質がとても良いＰＢ商品を少しだけ高い価格で出せば売れるんじゃないか」と思っていた。ＰＢ商品はTV-CMなどの宣伝費が不要なことから相対的に安価に設定できる。そのメリットを生かして「有名メーカー品より少し高価だがかなりおいしい」という商品を出して欲しいと思っていたのだ。

私のような思いを持つ人はいるようで、すでに動きはあった。「無印良品」という変な名前のＰＢも有名になり「MUJI」ブランドとして人気がある。これも初めは安さが売り物だったのかもしれないが、今はちょっと毛色が変わっている。カシミヤのセーターをMUJIの店舗で見てみたところ、その価格に驚いた。ユニクロが価格破壊を起こして8,000円程度になったカシミヤセーターは、「MUJIなら10,000〜15,000円ぐらいだろう」と勝手に想像していたのである。ところが、MUJIでは39,000円の値札が付いていた。手触りの良いセーターなら高くても買ってもらえるのだろう（ユニクロの商品を知らないので比較はしていない）。

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今年の夏ごろ、セブン-イレブンの250円の食パンが話題になっていることを聞いたとき、私は「ついにそのときがやってきたのか」と喜んだ。

スーパーマーケットでいつも150〜170円で買っている食パンを、いくらおいしいからといってコンビニで250円も出して買う人がいるのか、とも思うが、私のように「おいしいのなら多少高くても いい」という人が実際は（調査をすれば）多かったということなのだろう。

まあ、近所のパン屋（パン専門店）では普通に300〜400円ぐらいの値付けがなされているので、セブン-イレブンの250円食パンがそれらに比肩するのなら、悪くない話である。

先日、家内がその250円パンを買ってきた。

袋はちょっとデザインに凝っているし、金色のラベルも貼ってあり、高そうに見える仕上げになっていた。大いに期待を抱きながら食べてみると、「なんだこれは」であった。

こんな低レベルの食パンが巷ではニュースになるのか。。私はとても落胆してしまった。もう二度と買うことはない。

日頃は178円の生協の食パンでいい。そして、たまにはパン屋の350円食パンを買って、「これはやっぱりおいしいね！」というのが幸せだ。