毎年、夏になると自動車保険の更新時期が来る。それに先立ち、各社から見積をとり、安いものを選んでいる。

今回は、おとなの自動車保険というものが安かった。

ここ数年の契約相手は、保険料の安い１社に定まっていたが、今年は違う。このように、時期や条件によって保険料は変動するようだ。

いろいろ考えるのが面倒で、定まった保険会社と契約を続けている人は多いと思うが、ちょっとした手間を掛けるだけで安くなるかもしれない。

このような情報は、親しい人に伝えたくなるものである。

そんなふうに考えていたところ、契約締結の連絡が届き、その中に下のような案内が入っていた。紹介キャンペーンである。

こういうものは、紹介を受けた人が契約に至ると有効になるというものが多いのであるが、このチラシにはその旨が一切述べられていない。

つまり、紹介するだけでよく、契約に至るか否かは関係ないと読んだ。

裏面を見ても、メインの説明には契約締結の有無は述べられていない。

なかなか太っ腹である。

そう思ったが、よくよく見ると、隅の方に小さな文字で何か書いてあるじゃないか。

そうなのか。やはり契約に至らないと効力を発揮しないのだ。

なんとも低俗な広告である。

キャンペーンなどなくても知人に紹介してみようかという気になっていたのだが、こんなあさましい考えを持った会社だと知ると、1000円ぐらい高くても別の会社と契約したほうが良かったのではないかと思ってしまう。

誠実さが見えない相手は、本質的にダメである。こういう卑しい輩を私は嫌う。