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日産 DAYZの不思議

2019年3月に新型DAYZが発売されたが、不思議なところがある。

 

実のところ、DAYZは初代から不思議がいっぱいのクルマなのだ。

初代DAYZ(2013年6月販売開始)は性能不良(不足)や燃費不正などの問題を抱えていたが、不正発覚後の僅かな期間だけ販売低迷がみられたものの、その後は問題など無かったかの如く業績は持ち直し、モデル末期でも月間の販売台数は軽の中で2〜5位に入っていた。

走らない燃費が悪い」というように、軽自動車で重視される要素において評価が非常に低いのに、どうして売れたのか(これは初代の不思議)。いちおう、モデルライフの途中でスズキのエネチャージのような技術で燃費と走りを改善しようとする簡易な試み(バッテリーアシストシステム)もあったが。。。

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新型DAYZの不思議をこれから述べていこう。

不思議1<燃費改善策の限局採用>

初代DAYZのバッテリーアシストシステム(充電するのはニッケル水素電池)は、自然吸気エンジンモデル(アイドリングストップ採用車)の全モデルに搭載されていた。しかし、新型DAYZにおいて、バッテリーアシストシステムの改良版(スズキのS-エネチャージと同様)であるスマートシンプルハイブリッドが設定されるグレードは、ハイウェイスターだけになった(リチウムイオン電池採用)。なお、ノーマル仕様にバッテリーアシストシステムは装着されているようである(電池の仕様は不明)。

不思議2<燃費改善策の効果不明>

スズキでは、S-エネチャージの採用によって燃費を大幅に改善しているだが、新型DAYZでは以下のとおり、ほとんど燃費改善がみられていない(Xにはスマートシンプルハイブリッドは装着されていない)。しかも、ハイブリッドが得意とするはずの市街地で燃費が悪いのだ(下の橙色の枠)。いったいこれは何なのか。また、郊外と高速道路で燃費が良い理由もよく分からない(普通、ハイブリッドは有利に働かない)。

その後、分かるような分からないような説明を受けた。

不思議3<扁平タイヤで燃費改善>

初代DAYZでは自然吸気エンジンのハイウェイスターに15インチタイヤを装着するモデルがあった(燃費は14インチタイヤ装着モデルと同値)が、新型DAYZでは自然吸気エンジン仕様は14インチ、ターボ仕様は15インチのタイヤを装着する。いちおう新型DAYZにも自然吸気エンジン仕様にオプションで15インチタイヤを装着することは可能であるが、その場合、燃費の値が変化する。普通、15インチにすると燃費が悪くなるだろうと思うが、新型DAYZでは市街地燃費(上の橙色の枠)が17.8km/Lになるのだ。ただし、郊外燃費は少し悪くなり、高速道路燃費はかなり悪くなり、トータルのWLTCとJC08は僅かに悪くなる。

 

使い古された部品を流用して低コストで作られた初代DAYZには、老母も私も不満の声を上げたが、新しい部品が投入された新型DAYZはどのような出来具合なのだろう。トランスミッションは、2段変速が付いた(画期的だと思われた)CVT7をやめて、副変速機のない普通のタイプ(CVT-S)になった。CVT-Sはなかなか変速比の幅が大きく、MOVEと比べて上にも下にも広がっている(ローギアードであり、かつハイギアードである)。

今のところ、オカンの原動機付き草履を買い替えるつもりはないが、ちょっとだけ乗ってみようかと思っている。30MAR2019

その後、試乗したが、オカンの原動機付き草履の候補にはならないと判明した。

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新型DAYZを紹介した素人さんの記事を読んでみると、不思議なことが書かれている。もしかすると、記事を書く人は、DAYZの車室内に入った瞬間、魔法に掛けられてしまうのだろうか。

https://tesdra.com/dayz-naisousyoku

https://k-sokuhou.com/dayz-mater

これらの記事の中には「ダッシュボードにソフトパッドが採用されている」と書かれているのだ。

私の試乗記においては「ダッシュボードは硬い素材で出来ている」と書いている。

なぜ、このように齟齬が生じるのだろうか。私には魔法が掛からないのか。。。

 

実のところ、私も一見しただけではソフトパッドが使われていると思った。しかし、触れてみると、明らかにカチカチの素材であり、視覚と触覚との間に顕著な乖離が生じるのであった。つまり、上の試乗記を書いた素人は、モノに触れていないのである。

変な話だが、何度見てもソフトパッドにしか見えず、触ってみるとやはり硬いと判るのだ。DAYZには匠の技が使われているものだと感心した。

いや、こんなことを書いているが、それでいいのかもしれない。実際には触れることなどなく、乗員は視覚で認知するだけなのだ。ソフトパッドにしか見えないのなら、それでいいんじゃないのか。もし今後、私がDAYZの助手席に乗ることがあったなら、硬いと知っていても「ソフトパッドは上質だな」と感じてしまうに違いない。

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ところが、本当にソフトパッドが使われているタイプが存在するようだ。

これは実物を確認してみなければならない。20JUL2019

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実物の確認をするためにWeb検索をしてみると、試乗車/展示車以外の情報として、上の素人記事を書いた人がBoleroについてもコメントしていることが判った。

https://tesdra.com/dayz-bolero-naisou-senyousoubi

これを読むと、実際に手で触れているようなのだが、そうなると、「ノーマルのDAYZにソフトパッドが採用されている」というのは、どういう状況を感じ取って書いたのだろうかと思ってしまう。とても不思議だ。

もしかすると、思いっきり力を入れて押すと、ベコッと凹むのかもしれない(私は試していないが、衝突時の衝撃吸収を考えると割と簡単に潰れるよう設計されているだろう)。それなら確かに柔らかいとも言えるが、形状を保つことができない状態をソフトと表現するのはどうかと思う。あくまで表皮を軽く押したときの感触でソフトかハードかを判定するのではないだろうか。21JUL2019

 

別にBoleroについて分かりやすく書かれたものを見つけたので、リンク先を示しておこう。

https://www.webcartop.jp/2019/07/396569/2

これで実物を見に行く必要はなくなった。そして、Boleroがとても魅力的に見えるのだが、30歳までの女性に限りOKというふうに私には思えるので、オカンの原動機付き草履にはなり得ない。内装色にピンク以外の選択肢があればいいのだが。。 でもROOX boleroの内装色は暗くて嫌だな。

https://www.autech.co.jp/sv/dayzroox_bolero/index.html 

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