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思い込みは禁物

シェービング・フォームは、これまで、ずっと「容器上部のボタンを押すと、高圧ガスが内容物を押し出し、泡になって出てくる」 という製品を使い続けてきた。

シェービング・フォームというものは、そういうものだと思ってきた。

  私はこのようなタイプを継続して使ってきた。
 

NIVEA FOR MEN の中身が少なくなってきたので、予備を買うためにマツモトキヨシに行ってみたものの、髭剃りコーナーにシェービング・フォームは並んでおらず、散々探し回った後で店員に聞くと、「プッシュすると泡で出てくる製品は在庫切れだ」という話であった。

仕方がないので、ポンプ式でもいいから買っておこうと思い直し、過去に使っていたものとは異なる success ブランドの商品を買った。

 

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NIVEA FOR MEN が完全に空になり、success を使ってみることにした。

ポンプ式にしては容器がアルミ製で、普通ではない。なかなか面白いじゃないか。

ポンプ式は、使い始めに何度かポンプをストロークさせる必要があるので、まずはグイッと押すと、ブシューッと大量の泡が噴出した。

なんということだ! これは高圧ガスによるものじゃないか!

 

 

ポンプ式のような形状を見て、私は(店員も)「これはガス圧で吐出させる製品ではない」と思っていたのに、それは単なる思い込みに過ぎなかったのだ。

缶に書かれた説明を読んでみると、高圧ガス(LPG)を使用していることが明記されていた。

「アルミ缶というのは珍しいな」とは思ったものの、「この形状は手動ポンプを利用した製品だ」という思い込みのほうが勝っていたのだ。

 

 

「なぜこのような形状にしたのか。間違えるじゃないか!」と思ってみても、説明書をよく読まなかったのが悪いということになる。

従来の缶の場合、泡が手についた状態でボタンを押そうとすると、手が滑ってボタンを押せず、泡を追加することが容易ではなかった。しかし、この新しい形状では、容器を置いたままで体のどこかの部位で上部を押すことさえできれば、泡を自在に追加することができるのだ。

この製品だけが売れ残っていたのは、客が皆、「これはポンプ製品だ」と思い込んでいたからと思われる。だが、実はなかなかのアイデア商品なのであった。

 

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