子供の頃、テレビでおしょくじけんのニュースが頻繁に放送されていた。

音だけを聞いていると、お食事券に思われ、なんだか辻褄が合わない変な話だなと聞き流すこともあった。

ところがこのところ、汚職事件というものをまったく耳にしなくなった。

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先日、次のようなニュースが出ていたが、職員は注意を受けるだけで済むのである。不利益を被った人がいても、その程度で終わる案件なのだ。

プレミアム商品券、信金職員が事前購入　八王子市が注意 2015年7月29日00時57分  多摩信用金庫（立川市）は２８日、八王子市が発行するプレミアム付き商品券で、禁止されている職員の事前購入や店舗外での優先販売をしていたと発表した。３０２セット１５１万円分が通常の窓口販売とは違う形で流通した。 　信金は、未使用の商品券を返却し、使用済みについてはプレミアム部分を返納する。市は「貴重な税金を使った事業で二度とこのようなことがないように」と厳重注意した。 　商品券は５千円で６千円分の買い物ができる。信金で１５日に先着順の２次販売があったが、購入できる順番に並んだのに買えなかったという抗議が信金や市に寄せられていた。 朝日新聞デジタル

職権を利用して個人の利益を図る不正行為は汚職と呼ばれるが、上のニュースの案件は別物だということになっている。

このニュースを見て、苦い記憶が蘇った。

天皇陛下御在位六十年記念硬貨の事件である。

私は近所の郵便局を訪れ、10万円金貨を入手しようとしたのだが、すでに本郵便局の取り扱い分は終了したと告げられた。

その場では、私は郵便局員の言葉を信じるしかなかった。

しかし、後日、報道された内容によると、郵便局の職員が内部でいち早く入手したため、一般客に出回る量が少なくなっていた、とのことであった。

あの郵便局員は嘘をついていたのであった。

職権を利用して個人の利益を図っても、何らお咎めがない。発覚後、職員が入手していた記念硬貨は一般に放出されたというが、いつそんなことをしたのか。

告知はなされたのか？　それを知っていたなら、入手できたかもしれないのに・・・

このような行為がニュースになるのは氷山の一角であろう。小さな不正はあちらこちらで起こっているはずだ。

AUG2015

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そういえば、家内が買おうとしていたプレミアム商品券は、抽選に漏れたようで、何の連絡もない。購入できたら、レストランで食事でもしようと思っていたのに。。。