2019年3月に発売された新型DAYZと三菱eKは相変わらず三菱自動車水島工場で製作される兄弟車である。

先代は両車ともにノーマル/カスタム風の設定がなされていたが、今回、DAYZはノーマル/ハイウェイスターを継承するものの、eKはワゴン（ノーマル）/Ｘ（クロスオーバー風）の設定になった。

eKワゴンとDAYZノーマルの間には、先代も新型もほとんど差がなく、さほど面白いところはない。

ノーマルではないタイプでは、DAYZのハイウェイスターは従前と同じ名を使い、そのままスタイリングの考え方も変わっていない。一方、eKはＸ（クロス）という名を新たに設定し、デリカの意匠を借用したクロスオーバー風の外観を作ってきた。

ハイウェイスターはもはや日産の定番だが、クロスオーバー風という提案はスズキHUSTLERやダイハツCASTアクティバへの牽制となろう。

DAYZのハイウェイスターとeKのＸはそれぞれに内装色と外板色が用意されている。どれぐらいのコストが掛かっているのか分からないが、「ちょっと違う」を様々な箇所に取り入れているというのは素晴らしいと思う。選択の幅が広がるのだ。

両車でカタログを飾っているルーフがオレンジ色のモデルのベース色は、eKがアイボリーで、DAYZはパールホワイトである。このような独自の色使いは面白い。アイボリーとオレンジの組み合わせはなかなかいいじゃないか。